蔵と有坂

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お題/繁華街 一年目 秋

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 繁華街を君と歩く。
 会場を出るまでは模試のできなんかを話してたのに、雑踏に言葉を吸い取られたみたいだ。

「ミスド寄る?」

 このまま真っ直ぐ帰るなんて、もったいない。
 疲れた顔をしてた君が目を見開いて、それからほっとして笑った。

 甘いドーナツを食べよう。僕らにはそれが必要だ。
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