蔵と有坂

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お題/惨状 一年目 十月

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 生徒会室は中が見えなかった。ハリボテ看板ポスター様々な物であふれ、見つけた君も積み上がった書類に囲まれていた。

「もう帰ろう?」

 顔を上げる瞬間、山が雪崩れた。限界。君は大声で泣いた。

「うん、一人じゃ無理だ。やり方考えよ?」

 帰り道うつむく君に、かける言葉を探し続けた。
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