蔵と有坂

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お題/昼御飯 五年目 春

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 時間が流れない。対面から圧を感じる。
 昨日明かされた情報によれば、剣道五段柔道五段合気道三段の猛者で警察官であると。黙ってたんだ。しかもなぜ堅苦しい料亭なんだ。
 突然父上は頭を下げる。

「申し訳ない」

 曰く蔵の女に捕まった男はみな玩具であると。
 隣の母上が君と同じ風に笑った。
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