【詩集】冴えない日々の真ん中で

椿英-syun_ei-

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習作2

両腕の長さ

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手を伸ばす
両腕を広げた長さは 僕の身長と同じ
地球の広さは直径約1万2千km
どんなに頑張っても
支えようだなんて夢のまた夢

届かないから近くにいる誰かと手を繋いでみる
その誰かも また違う誰かと手を繋いでいる

僕はあの子が嫌いだけど
巡り巡って 他の誰かがあの子と手を繋ぐんだろう
知らない人かもしれないし
意外な人かもしれない

だけど世界は そう簡単に
人をひとりにはしてくれないんだ

それでもひとりになってしまうなら
カラスの鳴き声を聴けばいい
鳴き声を伝って 学校帰りの小学生に気付く
日が暮れてゆく 晩ごはんの匂いがする
カップラーメンを啜るのが味気なくなったなら
君はきっと 街に出掛けたくなる

赤の他人かもしれないけど
思ってるよりもみんな
誰かの幸せを願っている

離した手に何を掴もう
君が決めていい いつだっていいし
手ぶらで歩くのも 悪くないよ

両腕を広げた長さは身長と同じ
君は僕より5cm高いから
5cm広い世界を抱きしめられる
ちょっとだけうらやましい

いつか君の手を掴んだ人を紹介してほしい
そしたら僕はふたりのことを抱きしめて
祝いの言葉を言うんだ

君が信じられるタイミングで
「生まれてきてくれてありがとう」
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