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第三部
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プロ意識の強そうなウェイターがタイミング良く、野菜と鮮魚のカルパッチョ、バーニャカウダ、夏野菜の冷製パスタを優雅にサーブした。水を補給された花が息を吹き返すように、オーク材のテーブルの上が賑わった。
「どう? 岡崎さんとの結婚の準備は順調?」
栞が、ニンジンのスティックをバーニャカウダのソースに浸しながら尋いてきた。
「あ、うん……順調、順調! もう、バッチリ!」
下手な芝居を打つ唯香を見て、栞とタケルがアイコンタクトをとった。
「唯香ちゃんって、本当、嘘吐くの下手だよねえ。この前、電話で話したときから怪しいと思ってたけど、何か隠してるでしょう?」
このふたりに隠し事はできないと判断した唯香は、警告状のことを打ち明ける決心をした。
「実はね……ちょっと、困ったことが起きてるのよねえ」
そう言いながら、唯香は、テーブルの上に“R.K”の透かし文字が入った薄黄色の封筒と、官僚のボーナスぐらいの厚さになった警告状を置いた。
「手に取って見ても大丈夫?」
栞が、心配そうに尋いてきた。
「うん。見てもらった方が話が早いわ」
唯香が答えると、栞とタケルは、事件現場で資料採集する鑑識課員のように、封筒と便箋を食い入るように観察した。バーニャカウダポッドの中でソースが焦げ付き始めるのと同時くらいに、タケルが何かを思い出すように視線を個室の天井の方に向けたかと思うと、徐にバッグの中をまさぐり、透かしイニシャル入りの封筒と同じような封筒を取り出しテーブルの上に置いた。
「どう? 岡崎さんとの結婚の準備は順調?」
栞が、ニンジンのスティックをバーニャカウダのソースに浸しながら尋いてきた。
「あ、うん……順調、順調! もう、バッチリ!」
下手な芝居を打つ唯香を見て、栞とタケルがアイコンタクトをとった。
「唯香ちゃんって、本当、嘘吐くの下手だよねえ。この前、電話で話したときから怪しいと思ってたけど、何か隠してるでしょう?」
このふたりに隠し事はできないと判断した唯香は、警告状のことを打ち明ける決心をした。
「実はね……ちょっと、困ったことが起きてるのよねえ」
そう言いながら、唯香は、テーブルの上に“R.K”の透かし文字が入った薄黄色の封筒と、官僚のボーナスぐらいの厚さになった警告状を置いた。
「手に取って見ても大丈夫?」
栞が、心配そうに尋いてきた。
「うん。見てもらった方が話が早いわ」
唯香が答えると、栞とタケルは、事件現場で資料採集する鑑識課員のように、封筒と便箋を食い入るように観察した。バーニャカウダポッドの中でソースが焦げ付き始めるのと同時くらいに、タケルが何かを思い出すように視線を個室の天井の方に向けたかと思うと、徐にバッグの中をまさぐり、透かしイニシャル入りの封筒と同じような封筒を取り出しテーブルの上に置いた。
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