ゲームのシナリオライターは悪役令嬢になりましたので、シナリオを書き換えようと思います

暖夢 由

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弟よ…

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「そんな話しだけなら誰とでもできるじゃない!私とだってできるわ!それなら先ず始めにやることはお迎えに行くことから始めましょう。リーシャさんは2歳年下だから入学はまだね。それならお茶会にお誘いして、当日は朝お迎えに上がりましょう。そして、馬車の中でもお茶会でもお話をすること。もちろん話す時は相手の顔を見てお話すること!わかりました?」

「迎え?それならできるけど、でもお茶会なんて当分の間はなくない?」

うちの弟予想以上にダメだわ……

「どうしてよそ様の家のお茶会に行くことしか考えていないのかしら。あなたがリーシャさんの為に準備すればいいでしょう?お茶会は2人でもいいのよ。そしたら自ずと話さなければいけなくなるでしょう」

なんだか弟が目からうろこが落ちたような顔をしているわ……
思い立ったが吉日。今日話しをしていて本当によかった……


「それから変な女性に話しかけられてもむやみに心を開いてはいけません。例えば、傷ついているときにその心に入り込もうとしてくる人はいるもの。それがとても可愛い容姿をしていたとしても疑ってかかること。いいわね」

「なんかずいぶん具体的な気がするけどわかった…とりあえず気をつけるよ」

当分は弟に接近することはないかもしれませんが、それでも用心するに越したことはありません。リーシャさんとの仲を深めさせ、ヒロインの毒牙から逃げる!これがシナリオの書き換えポイント①ですね。

そうこうしているうちに馬車は学校の門の近くに着き、私は弟にエスコートされ、優雅に馬車をおります。

1年間すでに通っている学校は見慣れているはずなのに、ゲームの中で見ていたものと思えばなんだか新鮮にも思える。今日からがある意味スタートよ!気を引き締めていくわよ!

学校についても王子が待っているわけでもなく、これでこそ日常。

ばたばたと足音を立てながら女生徒が門から校舎へとかけていきますが、これでこそ日常……
そう、ピンクの頭がかけていくけど……

これは日常ではない!貴族女性たるもの駆けてはいけません!そう声をかけようとしたときにはすでに校舎に入りそうなところで声をかけるのを断念します。

「なんだか、気品のない女性もいるんだね」

エドがそうつぶやいていますが、あんな光景今まで見たことはありません!

「ばたばたと走る女性など学校でも見たことはありません。きっとあの方が特別なのです」
そう、ヒロインと言う名の特別なのです。

実物で見るとあんなに品がないなんて…日本でだってあんなに足音を立てて走る人はそうそういなかったのに。男爵家ではなにも教育をしなかったのかしら。

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