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闇と恋と (前編)
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それは、闇だった。
ヒトの姿をした、おそらくはライカを模したと思われる、闇だった。
「おい」
それが呼びかけだと誰も思わなかった。
それどころか、あの飄々としたエルガートでさえ、顔を青ざめさせ、戦慄いていた
いやむしろ、この場にいる生命体と断言できる存在の中で一番あの闇を懼れているように感じる。
「な、なんなのだ、なんだというのだ、おまえは!」
じりじりと歩み寄る闇に気を取られ、ミューナのことなどすでに意識の外。へたり込んでいるミューナもまた闇に心を呑まれて動くことが出来ない。
「そいつから、はなれろ」
闇がかき消え、次の瞬間にはエルガートは地に伏せていた。
音すらなかった。
「たて」
闇がうめくように言う。
エルガートはうつ伏せのまま、わずかに震えることしかできない。
「……」
闇がひと息吐いた、と思った次の瞬間にはエルガートのからだは宙に浮き、激しく強く痙攣する。それが、闇が放った乱撃の結果だと、老躯に浮き上がった無数の打撃跡が物語る。
力なく落ちてくるエルガートに、闇はもとよりオリヴィアたちでさえ傍観し、彼のからだはそのまま地面に激突した。
「あーあ。あンのくそ莫迦。呑まれやがって」
諦めきったようにオリヴィアがぼやく。
「きみは、恐くないのかい?」
脇からのディルマュラ言葉に、オリヴィアは鼻で笑う。
「あのくそ莫迦のどこを怖がる必要があるっていうのよ」
「確かに普段のライカならよき友として接しているけど、いまの彼女はあまりにも違いすぎる」
「あんたでもそういう風に見るのね」
「きみは、違うのかい?」
「さあ? 少なくても恐くはないわ」
「……そうかい。でも、どの道ライカをどうにかしないと、エルガートさまのお命が危ない」
「あんなヒヒジジイがどうなろうと知ったこっちゃないけど、ミューナにトラウマ植え付けるのは避けたいからね」
「ライカは、いいのかい?」
「うん。修練出来る程度に生きてればそれで」
たぶん、本音なのだろう。
そしてそのことに言及してはいけない、と判断し、
「なにか手立てがあるのかい?」
「さっきあのヒヒジジイがやったでしょ。ひっぺがすのよ。あのくそ莫迦から、精霊たちを」
「でもあれができたのはミューナのからだが要因だろう?」
「たぶん、できると思う。あんたたちは歌で援護してくれればいいから」
自分でも、意外だった。
あいつなんかのためにからだを張ろうとしていることもそうだが、そのことに対して嫌悪感の一切が沸いてこないことが。
あいつのことは、ただ修練生を終えるまでの間柄。
それは、変わることはない。
でも、もう少しぐらいなら、踏み込んでも、
「いやいやいや、絶対にないから、そんなこと」
急にぶるぶると頭を振るオリヴィア。
疲れてる。
きっとそうだ。
あとはあのくそ莫迦を元に戻せば終わり。あれだけこっぴどくぶん殴られてまだミューナやリーゲルトに手を出す気力や胆力があるとは思えない。
「──陣、神舞曲」
静かに歌い始めたのは牧歌的な、そしてどこか原初的な祈りを感じるメロディ。
その旋律にディルマュラたち三人は顔を見合わせる。
だれも、聴いたことがない曲だ。
元来、維穏院で学ぶ曲は子守歌(ニンナンナ)からはじまり交響曲(シンフォニア)で終わる七種類。
八番目があるなんて、三人とも聴いたことがない。
「ま、ミューナ困ってるから特別ね」
高らかに。
多少の覚悟も添えて、ライカへと歌いかける。
歌いながらライカたちの状況を見やれば、エルガートは地面に突っ伏した半死半生。ライカはまだ真っ暗。ミューナは怯えきって、でも視線だけはライカから離せずにいる。
「ライカ……っ! もう、いい、からぁ……っ!」
ミューナの制止も、まるで耳に入っていないライカは、ぼろくずと成り果てたエルガートの首根っこを掴み上げる。
「はーい、そこまでよ。くそ莫迦」
歌いながらオリヴィアが歩み寄っていく。
「……あ?」
やっと反応らしい反応があった。
「くそ莫迦だからくそ莫迦って言ったのよ。去年と似たようなことしてさ、ほんっっっと成長しないわね」
あ、とその当事者であったディルマュラが声を上げる。
「あんたの処分は大人たちにぶん投げるけど、ひとまず落ち着かせるから。……覚悟してね」
ふっとオリヴィアの姿がかき消えた、と思った次の瞬間には、闇の左頬とおぼしき場所にオリヴィアの右拳がめり込んでいた。
「そういやあんたと拳を合わせるのって初めてだっけ」
言いながら左アッパー。みぞおちになんの妨害もなく突き刺さる。
「なによ、ちょっとは抵抗しなさい、よ!」
くの字に折れ曲がって下がった顎をかかとでカチ上げる。舌を噛んだだろうが知ったことではない。
それよりもこんな衣装でまともに動けるか少し心配だったが、問題はないようだ。
だったら、と伸び上がった闇の顎を、
ヒザが来た。
仰け反って避ける。
でもまだ足りない。ふだんのあいつなら、これだけで衣服か頬、あるいは両方に傷を負わせる。
「っと。やっとその気になった? でもさ!」
闇の右手首をがっしりと両手で掴み、高く掲げ、自身の膝で肘を思いっきり蹴りつける。
イヤな音がした。
構うか。
あとでいくらでも術で治してやればいい。
「せっ!」
関節が意味を成さなくなった右腕を掴みなおし、一本背負いで地面に叩き付ける。
寸前、ぐるりとからだを捻って四つん這いで着地した闇はそのまま、獣が如く両手を広げて飛びかかってくる。
「がぁっ!」
「なによその啼き声」
鼻で笑いながら闇の鼻っ柱を思いっきりぶん殴る。
華麗だ、とディルマュラがつぶやくほどに見事なカウンターとなった一撃に、闇は派手に鼻血を散らす。
「あんたさぁ、自分より強い相手と本気でやりあったことないでしょ」
返り血に染まった右拳を振って闇を冷徹に睨む。
「だからミューナとも宙ぶらりんのまま。だから自分がそんなになってるってわかってないでしょ」
「おまえに、かんけい、ない!」
「大ありよ。あんたがそんなだからあたしこんな格好して、知りたくもなかった実家のこととかで振り回されてるの。いい加減にして欲しいのよね」
エウェーレルとのことについてはライカは全く関係ないことだが、それについて触れると余計な逆鱗に触れるだろうと、三人は口を噤んだ。
「だいたいさ、あんた、自分が世界一不幸だって顔してるけどさ、あんたが持っててあたしが持ってないもの山ほどあるのに、そういうことも考えたことないでしょ」
「うる、さいっ!」
「あんたほどのエリートいないのに、野良犬だとか気取っちゃってさ、挙げ句精霊たちにこんなに恐いことさせてさ! ほんと腹立つ!」
半ば八つ当たりのような言い分と攻撃を繰り出すオリヴィアとは対照的に、闇は反撃はおろか防御すらままならない。
それもそのはず。オリヴィアは巧みに闇の攻撃の出掛かりを潰し、視線誘導などあらゆる技術を使って闇の防御を許さないよう立ち回っているからだ。
それが完璧に効果を発揮しているのは、相手がライカだからだ。
ライカが嫌がること、ライカの癖、そういうものを熟知しているオリヴィアだからこの結果が生まれている。
「知り合い殴るのはいやだけど、あんただけは別ね。ほんと、清清するわ」
全身くまなく殴り終え、もう一度拳を振って血のりを飛ばす。闇はスタミナが尽きたのか、オリヴィアを睨み付けるだけで構えをとることもできない。
それを見てやっと満足いったのか、表情から険しさがなくなったオリヴィアは、本来の目的へ移行する。
「でもまあ、あんたがいないとあたしが神殿にいる意味なくなるから、ちょっとだけ手を貸してあげる」
ぐい、と引っ張って顔を寄せ、左頬へ思いっきりビンタを打つ。その反動で振り返った先に、まだ腰を抜かしているミューナの姿が。
「ほらミューナ! 呪いを解くのはオヒメサマのキスでしょ!」
ドロップキックでそちらへ吹き飛ばしてやった。
ヒトの姿をした、おそらくはライカを模したと思われる、闇だった。
「おい」
それが呼びかけだと誰も思わなかった。
それどころか、あの飄々としたエルガートでさえ、顔を青ざめさせ、戦慄いていた
いやむしろ、この場にいる生命体と断言できる存在の中で一番あの闇を懼れているように感じる。
「な、なんなのだ、なんだというのだ、おまえは!」
じりじりと歩み寄る闇に気を取られ、ミューナのことなどすでに意識の外。へたり込んでいるミューナもまた闇に心を呑まれて動くことが出来ない。
「そいつから、はなれろ」
闇がかき消え、次の瞬間にはエルガートは地に伏せていた。
音すらなかった。
「たて」
闇がうめくように言う。
エルガートはうつ伏せのまま、わずかに震えることしかできない。
「……」
闇がひと息吐いた、と思った次の瞬間にはエルガートのからだは宙に浮き、激しく強く痙攣する。それが、闇が放った乱撃の結果だと、老躯に浮き上がった無数の打撃跡が物語る。
力なく落ちてくるエルガートに、闇はもとよりオリヴィアたちでさえ傍観し、彼のからだはそのまま地面に激突した。
「あーあ。あンのくそ莫迦。呑まれやがって」
諦めきったようにオリヴィアがぼやく。
「きみは、恐くないのかい?」
脇からのディルマュラ言葉に、オリヴィアは鼻で笑う。
「あのくそ莫迦のどこを怖がる必要があるっていうのよ」
「確かに普段のライカならよき友として接しているけど、いまの彼女はあまりにも違いすぎる」
「あんたでもそういう風に見るのね」
「きみは、違うのかい?」
「さあ? 少なくても恐くはないわ」
「……そうかい。でも、どの道ライカをどうにかしないと、エルガートさまのお命が危ない」
「あんなヒヒジジイがどうなろうと知ったこっちゃないけど、ミューナにトラウマ植え付けるのは避けたいからね」
「ライカは、いいのかい?」
「うん。修練出来る程度に生きてればそれで」
たぶん、本音なのだろう。
そしてそのことに言及してはいけない、と判断し、
「なにか手立てがあるのかい?」
「さっきあのヒヒジジイがやったでしょ。ひっぺがすのよ。あのくそ莫迦から、精霊たちを」
「でもあれができたのはミューナのからだが要因だろう?」
「たぶん、できると思う。あんたたちは歌で援護してくれればいいから」
自分でも、意外だった。
あいつなんかのためにからだを張ろうとしていることもそうだが、そのことに対して嫌悪感の一切が沸いてこないことが。
あいつのことは、ただ修練生を終えるまでの間柄。
それは、変わることはない。
でも、もう少しぐらいなら、踏み込んでも、
「いやいやいや、絶対にないから、そんなこと」
急にぶるぶると頭を振るオリヴィア。
疲れてる。
きっとそうだ。
あとはあのくそ莫迦を元に戻せば終わり。あれだけこっぴどくぶん殴られてまだミューナやリーゲルトに手を出す気力や胆力があるとは思えない。
「──陣、神舞曲」
静かに歌い始めたのは牧歌的な、そしてどこか原初的な祈りを感じるメロディ。
その旋律にディルマュラたち三人は顔を見合わせる。
だれも、聴いたことがない曲だ。
元来、維穏院で学ぶ曲は子守歌(ニンナンナ)からはじまり交響曲(シンフォニア)で終わる七種類。
八番目があるなんて、三人とも聴いたことがない。
「ま、ミューナ困ってるから特別ね」
高らかに。
多少の覚悟も添えて、ライカへと歌いかける。
歌いながらライカたちの状況を見やれば、エルガートは地面に突っ伏した半死半生。ライカはまだ真っ暗。ミューナは怯えきって、でも視線だけはライカから離せずにいる。
「ライカ……っ! もう、いい、からぁ……っ!」
ミューナの制止も、まるで耳に入っていないライカは、ぼろくずと成り果てたエルガートの首根っこを掴み上げる。
「はーい、そこまでよ。くそ莫迦」
歌いながらオリヴィアが歩み寄っていく。
「……あ?」
やっと反応らしい反応があった。
「くそ莫迦だからくそ莫迦って言ったのよ。去年と似たようなことしてさ、ほんっっっと成長しないわね」
あ、とその当事者であったディルマュラが声を上げる。
「あんたの処分は大人たちにぶん投げるけど、ひとまず落ち着かせるから。……覚悟してね」
ふっとオリヴィアの姿がかき消えた、と思った次の瞬間には、闇の左頬とおぼしき場所にオリヴィアの右拳がめり込んでいた。
「そういやあんたと拳を合わせるのって初めてだっけ」
言いながら左アッパー。みぞおちになんの妨害もなく突き刺さる。
「なによ、ちょっとは抵抗しなさい、よ!」
くの字に折れ曲がって下がった顎をかかとでカチ上げる。舌を噛んだだろうが知ったことではない。
それよりもこんな衣装でまともに動けるか少し心配だったが、問題はないようだ。
だったら、と伸び上がった闇の顎を、
ヒザが来た。
仰け反って避ける。
でもまだ足りない。ふだんのあいつなら、これだけで衣服か頬、あるいは両方に傷を負わせる。
「っと。やっとその気になった? でもさ!」
闇の右手首をがっしりと両手で掴み、高く掲げ、自身の膝で肘を思いっきり蹴りつける。
イヤな音がした。
構うか。
あとでいくらでも術で治してやればいい。
「せっ!」
関節が意味を成さなくなった右腕を掴みなおし、一本背負いで地面に叩き付ける。
寸前、ぐるりとからだを捻って四つん這いで着地した闇はそのまま、獣が如く両手を広げて飛びかかってくる。
「がぁっ!」
「なによその啼き声」
鼻で笑いながら闇の鼻っ柱を思いっきりぶん殴る。
華麗だ、とディルマュラがつぶやくほどに見事なカウンターとなった一撃に、闇は派手に鼻血を散らす。
「あんたさぁ、自分より強い相手と本気でやりあったことないでしょ」
返り血に染まった右拳を振って闇を冷徹に睨む。
「だからミューナとも宙ぶらりんのまま。だから自分がそんなになってるってわかってないでしょ」
「おまえに、かんけい、ない!」
「大ありよ。あんたがそんなだからあたしこんな格好して、知りたくもなかった実家のこととかで振り回されてるの。いい加減にして欲しいのよね」
エウェーレルとのことについてはライカは全く関係ないことだが、それについて触れると余計な逆鱗に触れるだろうと、三人は口を噤んだ。
「だいたいさ、あんた、自分が世界一不幸だって顔してるけどさ、あんたが持っててあたしが持ってないもの山ほどあるのに、そういうことも考えたことないでしょ」
「うる、さいっ!」
「あんたほどのエリートいないのに、野良犬だとか気取っちゃってさ、挙げ句精霊たちにこんなに恐いことさせてさ! ほんと腹立つ!」
半ば八つ当たりのような言い分と攻撃を繰り出すオリヴィアとは対照的に、闇は反撃はおろか防御すらままならない。
それもそのはず。オリヴィアは巧みに闇の攻撃の出掛かりを潰し、視線誘導などあらゆる技術を使って闇の防御を許さないよう立ち回っているからだ。
それが完璧に効果を発揮しているのは、相手がライカだからだ。
ライカが嫌がること、ライカの癖、そういうものを熟知しているオリヴィアだからこの結果が生まれている。
「知り合い殴るのはいやだけど、あんただけは別ね。ほんと、清清するわ」
全身くまなく殴り終え、もう一度拳を振って血のりを飛ばす。闇はスタミナが尽きたのか、オリヴィアを睨み付けるだけで構えをとることもできない。
それを見てやっと満足いったのか、表情から険しさがなくなったオリヴィアは、本来の目的へ移行する。
「でもまあ、あんたがいないとあたしが神殿にいる意味なくなるから、ちょっとだけ手を貸してあげる」
ぐい、と引っ張って顔を寄せ、左頬へ思いっきりビンタを打つ。その反動で振り返った先に、まだ腰を抜かしているミューナの姿が。
「ほらミューナ! 呪いを解くのはオヒメサマのキスでしょ!」
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