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第一章
ナナ・ニムエ
「でも奇遇ですね、まさかお店以外で会うことが出来るなんて」
街の中でにっこりと笑いながら言葉を続けるナナ。
私も彼女に会えたのは嬉しい限りだが、彼女がそこまでテンションが高い意味がわからなかった。
言ってしまえば自分は一介の客に過ぎない。だからといって彼女の笑みが営業スマイルとも思えなかった。
もっともそれは元々彼女がそういう明るい性格だからかも知れない。
ケーレスも私もどちらかというとダウナーな方だ。つまりは冷めている。だから彼女の性格に新鮮味を感じてしまっているのだろう。
「宗室さん? どうかしたんです? なんだか味のある顔をしてましたけど」
「いや……君は元気だと思ってね」
「あ、それはよく言われます。両親や店長からもお前は明るいのだけが取り柄だって言われちゃうんです」
「ふふっ、良いことじゃないか、君の明るさで元気を貰える客だっているかも知れないからね」
それは本当に羨ましい点と言える。私も営業スマイルとはいわないが、偽りの笑みを浮かべる事はできる。
だが、彼女のように本心からーーそれこそひまわりのような笑みを浮かべられるのはそう多くはない。
そして商人を目指すにあたってそういう笑顔はまさに貴重な物だろう。
「宗室さんは元気貰えました?」
「あの時はあまり……だが、今は貰えているよ」
「えへへ、それなら良かったですっ」
そう言って更なる笑顔を浮かべながら、一回辺りをくるりと回って。
「あの……宗室さんは飲めたりはしますか?」
「ん? ああ、たしなむ程度にはね」
ナナも見た目は少し幼くは見えるが大人である事は間違いない。おそらく私と同じ二十歳前半と言った所だ。
しかし酒か……私自身はこの歳になるまで誰かと共に酒を交わした事はない。
だから酔いが強いか弱いのかは分からないが、それでも顔は紅くなったりしないので強いのだと思う。
「だが、酒場ならさっきの場所で良かったんじゃないかな?」
「あそこ……お酒は美味しいんですけど、お金がちょっと高くて」
言われて気づく、私も試験料を払ったばかり。それは彼女だって同じだ。
つまりは両方ともが金欠のような状態だった。
「お酒は悪くないね。ボクも飲もうかな」
「ダメですよー、子供はジュースじゃないと」
「なっ……ボクは大人だぞ。君より年上なんだからな」
ケーレスはそう言って頬を膨らませる。確かに彼女は一応死神なので歳は私などよりも遥かに上だろう。
しかし見た目だと小学生、良くて中学生が限界と言った所だった。ナナが間違えても仕方ない。
「そうですね、ケーレスさんも立派な大人ですね。でもお酒はもっと大きくなってからにしましょう」
「信じられないとは辛い物だね……宗室くん、君から言ってやってくれないかい」
自分での弁解は無駄だと諦めたのか私に助けを求めるケーレス。そんな彼女に私は溜め息をついて。
「彼女は大人ぶるのが好きなんでね。許してやって欲しい」
「おいっ? 宗室くん? ボクを裏切るのかい!?」
そもそも、ケーレスが大人であることを説明するのは時間の無駄だ。
彼女には悪いがここは犠牲になってもらおう。
「それじゃあ、良い酒場を紹介してくれると助かる」
豪腕の酒場を高いと言ったのだから安い店を知っているのだろう。そう思って言った言葉だったが正解のようだった。
彼女はまるで子供のようにしたり顔で笑って。
「くすっ、はい。私に任せてください」
◇
そして着いたのがお世辞にもあまり売れているようには思えない酒場だった。
既に閑古鳥が鳴いていて客は精々、数人程度と言った所だった。
「運がいいね。空いているみたいじゃないか」
「……というよりは毎日、こうなんですよ。味もしっかりして値段だって安いのに」
「なるほど……そうなのかい。それは勿体ないね」
なんとも言えない表情を浮かべてケーレスは呟く。
それにナナが苦笑いを浮かべながら、老夫に声を掛けた。
「今日も来ましたよ。ゴルトバルトさん」
「おおっ……いつもありがたいねぇ」
長く蓄えた白髭を指で弄りながら開いているのか分からない目をこちらに向ける。
「ここは……彼が一人で経営しているのか?」
「あ……えっと…………ですね」
その問いに何故かバツの悪い表情を浮かべるナナ。それを見て何となく察しがついた。
「なるほど、ここは君の店なんだね」
私の問いに恥ずかしいやら気まずいやらでナナは頬をかいた。
「はい。……厳密には叔父の店なんですが、その、ごめんなさい騙すような真似をして」
そう言って頭を下げるナナ。私は意味が分からず首を傾げた。
「ここは酒場のはずだが」
「そう……ですけど」
「ここは豪腕の酒場よりも安い酒が飲めるのだろう」
「も……勿論です」
「そして美味しい酒だと聞いたが」
「当たり前です。私はともかく叔父が作ったお酒が不味いなんて事はありません!」
今度は大きな声で水色の瞳からは真剣味が込められたイイ表情をしていた。
それで私は確信する。彼女は本当に叔父を慕っており同時にこの店を繁盛させたいと思っていることを。
だから私はナナがここに連れてきた事に特別感情は抱かなかった。
だって彼女は自分にとって本当に良いと思える店を紹介しただけの事だからだ。
「ならば嘘はついていないな。ここで一緒に酒を飲もうじゃないか」
その言葉に申し訳なさそうな表情から少し驚愕とそして嬉しさのような物が混じった表情になって。
「あ、ありがとうございますっ!」
そう言って彼女は戸惑いながらもにこり、と笑った。
街の中でにっこりと笑いながら言葉を続けるナナ。
私も彼女に会えたのは嬉しい限りだが、彼女がそこまでテンションが高い意味がわからなかった。
言ってしまえば自分は一介の客に過ぎない。だからといって彼女の笑みが営業スマイルとも思えなかった。
もっともそれは元々彼女がそういう明るい性格だからかも知れない。
ケーレスも私もどちらかというとダウナーな方だ。つまりは冷めている。だから彼女の性格に新鮮味を感じてしまっているのだろう。
「宗室さん? どうかしたんです? なんだか味のある顔をしてましたけど」
「いや……君は元気だと思ってね」
「あ、それはよく言われます。両親や店長からもお前は明るいのだけが取り柄だって言われちゃうんです」
「ふふっ、良いことじゃないか、君の明るさで元気を貰える客だっているかも知れないからね」
それは本当に羨ましい点と言える。私も営業スマイルとはいわないが、偽りの笑みを浮かべる事はできる。
だが、彼女のように本心からーーそれこそひまわりのような笑みを浮かべられるのはそう多くはない。
そして商人を目指すにあたってそういう笑顔はまさに貴重な物だろう。
「宗室さんは元気貰えました?」
「あの時はあまり……だが、今は貰えているよ」
「えへへ、それなら良かったですっ」
そう言って更なる笑顔を浮かべながら、一回辺りをくるりと回って。
「あの……宗室さんは飲めたりはしますか?」
「ん? ああ、たしなむ程度にはね」
ナナも見た目は少し幼くは見えるが大人である事は間違いない。おそらく私と同じ二十歳前半と言った所だ。
しかし酒か……私自身はこの歳になるまで誰かと共に酒を交わした事はない。
だから酔いが強いか弱いのかは分からないが、それでも顔は紅くなったりしないので強いのだと思う。
「だが、酒場ならさっきの場所で良かったんじゃないかな?」
「あそこ……お酒は美味しいんですけど、お金がちょっと高くて」
言われて気づく、私も試験料を払ったばかり。それは彼女だって同じだ。
つまりは両方ともが金欠のような状態だった。
「お酒は悪くないね。ボクも飲もうかな」
「ダメですよー、子供はジュースじゃないと」
「なっ……ボクは大人だぞ。君より年上なんだからな」
ケーレスはそう言って頬を膨らませる。確かに彼女は一応死神なので歳は私などよりも遥かに上だろう。
しかし見た目だと小学生、良くて中学生が限界と言った所だった。ナナが間違えても仕方ない。
「そうですね、ケーレスさんも立派な大人ですね。でもお酒はもっと大きくなってからにしましょう」
「信じられないとは辛い物だね……宗室くん、君から言ってやってくれないかい」
自分での弁解は無駄だと諦めたのか私に助けを求めるケーレス。そんな彼女に私は溜め息をついて。
「彼女は大人ぶるのが好きなんでね。許してやって欲しい」
「おいっ? 宗室くん? ボクを裏切るのかい!?」
そもそも、ケーレスが大人であることを説明するのは時間の無駄だ。
彼女には悪いがここは犠牲になってもらおう。
「それじゃあ、良い酒場を紹介してくれると助かる」
豪腕の酒場を高いと言ったのだから安い店を知っているのだろう。そう思って言った言葉だったが正解のようだった。
彼女はまるで子供のようにしたり顔で笑って。
「くすっ、はい。私に任せてください」
◇
そして着いたのがお世辞にもあまり売れているようには思えない酒場だった。
既に閑古鳥が鳴いていて客は精々、数人程度と言った所だった。
「運がいいね。空いているみたいじゃないか」
「……というよりは毎日、こうなんですよ。味もしっかりして値段だって安いのに」
「なるほど……そうなのかい。それは勿体ないね」
なんとも言えない表情を浮かべてケーレスは呟く。
それにナナが苦笑いを浮かべながら、老夫に声を掛けた。
「今日も来ましたよ。ゴルトバルトさん」
「おおっ……いつもありがたいねぇ」
長く蓄えた白髭を指で弄りながら開いているのか分からない目をこちらに向ける。
「ここは……彼が一人で経営しているのか?」
「あ……えっと…………ですね」
その問いに何故かバツの悪い表情を浮かべるナナ。それを見て何となく察しがついた。
「なるほど、ここは君の店なんだね」
私の問いに恥ずかしいやら気まずいやらでナナは頬をかいた。
「はい。……厳密には叔父の店なんですが、その、ごめんなさい騙すような真似をして」
そう言って頭を下げるナナ。私は意味が分からず首を傾げた。
「ここは酒場のはずだが」
「そう……ですけど」
「ここは豪腕の酒場よりも安い酒が飲めるのだろう」
「も……勿論です」
「そして美味しい酒だと聞いたが」
「当たり前です。私はともかく叔父が作ったお酒が不味いなんて事はありません!」
今度は大きな声で水色の瞳からは真剣味が込められたイイ表情をしていた。
それで私は確信する。彼女は本当に叔父を慕っており同時にこの店を繁盛させたいと思っていることを。
だから私はナナがここに連れてきた事に特別感情は抱かなかった。
だって彼女は自分にとって本当に良いと思える店を紹介しただけの事だからだ。
「ならば嘘はついていないな。ここで一緒に酒を飲もうじゃないか」
その言葉に申し訳なさそうな表情から少し驚愕とそして嬉しさのような物が混じった表情になって。
「あ、ありがとうございますっ!」
そう言って彼女は戸惑いながらもにこり、と笑った。
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