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教科書は、ライラのお助け冊子だ。
実戦的な教育である。
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「それが、教科書ですか。」と、オレがルイザ先生の持つ薄い本を見た。
「え、え、怪我の治療用ですわ。」と、ルイザ先生だ。
「これ、配布した余りですわ。」と、言ってオレにくれた。
暇だから、チラ見したのだ。 「なになに、怪我の消毒と・・」 オレは、その項目を見た。
どうやら、強い酒を使うらしい。 つまり、アルコールとしてだな。
アルコールが消毒になることを知識として、この世界のヒトはもってるんだ。
オレは、ある意味で感心したのだ。 生活の知恵というやつだ。
「え~っと、急な場合は、口に含んで、怪我に吹き付ける、そして清潔な布で怪我の部位を・・・」 うむ、なかなか説明が現実的でうまい。
これは、確かライラの冊子だな。
オレも、討伐のときに、もらったものだ。
なかなか、役に立つのだ。 豆知識というやつだな。
簡単なイラストも描いてあるぞ。 ライラは漫画家の才能があるやもしれんな。
たぶん、腐ったオンナだな。 1ページを1枚の版画で印刷してあり、薄い本でないとできない。
活版印刷は、とても自作する時間がない。 まあ、マジで、面倒くさいのだ。
まあ、討伐人を引退したらである。 それに、オトコ組は開校できるか危ういのだ。
野獣の討伐で死んでしまう野郎は、不憫とは思うが思うだけのオレなのだ。
まあ、オナゴ組の卒業生が、治療してくれることを願うオレであるのだ。
世直しの黄門様でもないし、正直のところ他人だからである。
自分の命は自身で守るのが、セオリーなのだ。
そして、暇そうに、職員室で油を売ってたら、フーボーが、「ライラ様から呼び出しです。」と、連絡のアッシー君である。
それで、役所へ足を運んだオレだ。
ライラが、手招きだ。 いかん、危険信号である。 やばい案件だ。
しかし、討伐で名をあげたら、生徒が集まるやもしれない。
しぶしぶ、部屋へ入るのだった。 「待ってましたわ、ユミスケ。」と、はじめるライラだ。
手には、王都からの回状だ。
たぶん、野獣の触れ込みだ。 「それで、どんな話なんだ?」と聞いた。
「ドラゴンですわ。」「ドラゴンでも、色々あるだろう。」 そうなのだ、地を這う、地竜から空飛ぶヤツから、火を吐くヤツなどだ。
「この回状によると、複数の冒険者の目撃では、四つ足だとの報告ですから、地竜ですわ。」
思わず、ホットしたオレだ。
空飛んだり、火を吐かないならオレでも対処できそうだからだ。
「いままでで、複数の村がヤラれたそうです。」「この街までは、まだまだですが、今のうちに用意しなければ・・」 「それで、いままでで、ドラゴンの討伐記録は。」「ないですわ、街を放棄して逃げるしか道はありませんわ。」 だから、用意なのか・・・ しかし、学校を建築したばかりだ。
オレとしては、逃げることはできない。
ここで、討伐して名をあげれば・・・ 「オレに、任せてくれないか。」と、いったが・・ 信用しないライラだ。 「なら、ライラは街ごと退避する準備を、オレが討伐したら、それをやめれば済むんではないか。」と、助言だ。 「ユミスケ、あんたに死なれたくないわ。」「この子を、手々なし子にする気なの?」と、自身の下腹をナデナデするライラだ。
「オレに、考えがあるんだ。」そう言って話を始めるオレであった・・・
「え、え、怪我の治療用ですわ。」と、ルイザ先生だ。
「これ、配布した余りですわ。」と、言ってオレにくれた。
暇だから、チラ見したのだ。 「なになに、怪我の消毒と・・」 オレは、その項目を見た。
どうやら、強い酒を使うらしい。 つまり、アルコールとしてだな。
アルコールが消毒になることを知識として、この世界のヒトはもってるんだ。
オレは、ある意味で感心したのだ。 生活の知恵というやつだ。
「え~っと、急な場合は、口に含んで、怪我に吹き付ける、そして清潔な布で怪我の部位を・・・」 うむ、なかなか説明が現実的でうまい。
これは、確かライラの冊子だな。
オレも、討伐のときに、もらったものだ。
なかなか、役に立つのだ。 豆知識というやつだな。
簡単なイラストも描いてあるぞ。 ライラは漫画家の才能があるやもしれんな。
たぶん、腐ったオンナだな。 1ページを1枚の版画で印刷してあり、薄い本でないとできない。
活版印刷は、とても自作する時間がない。 まあ、マジで、面倒くさいのだ。
まあ、討伐人を引退したらである。 それに、オトコ組は開校できるか危ういのだ。
野獣の討伐で死んでしまう野郎は、不憫とは思うが思うだけのオレなのだ。
まあ、オナゴ組の卒業生が、治療してくれることを願うオレであるのだ。
世直しの黄門様でもないし、正直のところ他人だからである。
自分の命は自身で守るのが、セオリーなのだ。
そして、暇そうに、職員室で油を売ってたら、フーボーが、「ライラ様から呼び出しです。」と、連絡のアッシー君である。
それで、役所へ足を運んだオレだ。
ライラが、手招きだ。 いかん、危険信号である。 やばい案件だ。
しかし、討伐で名をあげたら、生徒が集まるやもしれない。
しぶしぶ、部屋へ入るのだった。 「待ってましたわ、ユミスケ。」と、はじめるライラだ。
手には、王都からの回状だ。
たぶん、野獣の触れ込みだ。 「それで、どんな話なんだ?」と聞いた。
「ドラゴンですわ。」「ドラゴンでも、色々あるだろう。」 そうなのだ、地を這う、地竜から空飛ぶヤツから、火を吐くヤツなどだ。
「この回状によると、複数の冒険者の目撃では、四つ足だとの報告ですから、地竜ですわ。」
思わず、ホットしたオレだ。
空飛んだり、火を吐かないならオレでも対処できそうだからだ。
「いままでで、複数の村がヤラれたそうです。」「この街までは、まだまだですが、今のうちに用意しなければ・・」 「それで、いままでで、ドラゴンの討伐記録は。」「ないですわ、街を放棄して逃げるしか道はありませんわ。」 だから、用意なのか・・・ しかし、学校を建築したばかりだ。
オレとしては、逃げることはできない。
ここで、討伐して名をあげれば・・・ 「オレに、任せてくれないか。」と、いったが・・ 信用しないライラだ。 「なら、ライラは街ごと退避する準備を、オレが討伐したら、それをやめれば済むんではないか。」と、助言だ。 「ユミスケ、あんたに死なれたくないわ。」「この子を、手々なし子にする気なの?」と、自身の下腹をナデナデするライラだ。
「オレに、考えがあるんだ。」そう言って話を始めるオレであった・・・
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