冒険者の学校。

ゆみすけ

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アマテラス様の作戦。

恐れ多いことである。

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 そして、しばらくして、ウズメ姫が、「アマテラス様の作戦が・・」と、オレに言ってきたのだ。 
ツキヨミも同席である。 それに、ルイザもである。 ルイザはアマテラス神の信者だからである。 
それも、かなり昔からだそうだ。(年がわかるから教えてはくれない。) 
「では、皆さんがそろったのでご説明をいたします。」と、ウズメ姫の解説がはじまった。 
「アマテラス様いわく、作戦は多々あるそうです、それを、その場その場により対処することだそうです。」
「つまり、作戦には柔軟性をもたせるということか。」「そうですわ、ユミスケさん。」と、ウズメ姫だ。 
「で、具体的には?」と、オレだ。 
「まずは、毒を仕込んだエサですわ。」と、ウズメ姫だ。 
「エサは、ヒトが一番だそうです。」「それで、帝都の死刑犯罪者の未執行のヤツをエサにするつもりですわ。」と、平気な様子のウズメ姫である。 
ユキヨミやルイザも、うんうんと言って風である。 
ドン引きなのは、オレだけのようだ。 
「まってくれ、さすがに生きたヒトをエサにはできないぞ。」と、オレだ。 
「どうしてですか、飛竜討伐に役にたつんですわ、そこは喜んでエサになるでしょう。」と、ルイザである。 
「そうです、刑場で首を刎ねられるよりはマシですわ。」と、ツキヨミだ。 
「しかし、残酷な刑罰だから・・」と、食い下がるオレである。 
「いいですか、ヒトを殺したから咎人であり、首を刎ねるのですわ。」
「それが、討伐の役にたつんですわ、死ぬ意味がありますから、むしろ温情ですわ。」と、ウズメ姫だ。 
どうやら、オレは甘すぎるようである。
 罪を犯したら罰は当然である。 だいたい、反省するような者は罪なぞ犯さないのである。 
万引き犯も、警備員につかまると、「初めてだ。」と連呼するが、日頃から万引きするから眼をつけられてるのだ。 常習的に泥棒するヤツは、反省なぞしないのだ。
 だから、前科が蓄積するのだ。 悪人は、どこへ行っても悪人である。 
バカは死ななきゃ治らないが、悪人は死んでも治らない。 
「で、そのエサとなる犯罪者は、どれほどなんだ。」と、聞いてみるオレである。 
「そうですね、監獄大臣からは何人でもといわれてますが。」「そうですね、50人ほどあれば・・」 
「せめて、オナゴはいないよね。」と、オレだ。
 ルイザが、「何、言ってるんですかオナゴは最初に食べられるそうですから。」 
「全員がオナゴでもいいほどよ。」と、ルイザである。 
そうだった、この世界はオトコが少ないんだった。 
オトコが1なら、オナゴは10の差があるのだ。
 聞いた話では、オトコの盗りあいで、相手を毒殺して捕まったオナゴが300人ほどいるらしい。(捕まらないヤツはゴマンといるのだ。) 
あとは子供を産んだが、商売の邪魔だからと処分した売春婦が多いらしい。 
やはり、コンドームの売春婦への販売は急がねばならないようだ。 
人類最古の商売である売春は悪ではないのだ。 
性犯罪予防に貢献しているのである。 
そして、おマンコがあればいいから開店資金も少なくていいのだ。 
「では、別の案は?」と、オレがウズメ姫に・・・・
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