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実戦訓練の偵察員。
こんどは、空の上だ。
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ここは、陸軍の各務ヶ原飛行場だ。 訓練用の追撃戦闘機(旧型)が、数機ならんでいる。 訓練生が30人ほど飛行服で、これも並んでいる。 そして、指揮台に陸軍の幹部だ。 「え~っ、集まってもらったのは他でもない、君たちは偵察員として、座学と実技を学んだ、その力量を十分に発揮してもらいたい。」 「以上だ。」 「敬礼。」 答礼で返す幹部だ。 さて、早々に幹部はお帰りだ。 練習生に付き合うほど暇でもないからだ。 それで、「なんで、オレなんだよ。」 と例の技師がボヤいていた。 まあ、便利なヤツは使われるのだ。 使われるだけありがたいのだが・・・ さて、旧型の追撃戦闘機が数機(3機)と操縦者が3名だ。 そこに、10人づつ、並ぶ。 日本人は、並ぶことを幼い時から訓練されている。 それで、普通に並んでいる。 これは、ある意味、すごいことなのだ。 他の国では、文句も言わずに、ヒトが並ぶ国は少ないのだ。 シナなぞ、烏合の衆である。 ムチで叩かなくては並ばないほどだ。 法や規則を守る、順法精神は日本人は世界有数である。 「用意はできたか。」 とオペレーターに技師が聞いた。 つまり、敵役の爆撃機の用意である。 「いいそうです、方向は計画どうりです。」 「そうか、では訓練を始める。」 並んでいた先頭が追撃戦闘機の後部座席に収まる。 エンジンがフルスロットだ。 なんなく、離陸する。 すると、東方から双発エンジン音だ。 「来たぞ、あれか。」 日本陸軍の双発爆撃機だ。 双発だから双竜という名前だ。 爆撃機には竜をつけたがるようだ。 四発なら四竜かな・・・ 技師は双眼鏡で戦闘機と爆撃機の様子を観る。 ちなみに、旧型の追撃戦闘機には電波探信儀はついてない。 新型の月光にしか無い装備なのだ。 だから、この訓練は飛んでいる飛行機での偵察員の感覚を知るためである。 下界での訓練では、実感がないらしいからだ。 だから、偵察員は相棒が決まるが、それはこれからだ。 性格や趣味や姓名判断などで、選別するのである。 日本海軍は易者に姓名判断を観てもらったこともあるそうだ。 戦死しやすい名前を易で判断できるか、わからないが・・ 「あとで、感想文を書いてもらうからな。」 と技師だ。 訓練生の顔が引きつる。 本音なんて書けない、それはわかるが、ある意味楽しみな技師であった。 ざーっと訓練が終わり、一人前の月光偵察員が30名誕生した。 帝都に配備されている新型月光と同数である。 これで、電波探信儀装備の月光が全機、運用可能となったのだ。 しかし、30機だ。 米国との規模の差が・・・聞きたくない著者である。 戦時中、米軍は1000機のB29を運用していた。 つまり、予備や整備中を入れると3000はある数である。 焼石に水である。 月とスッポンである。 砂場と富士山である。 なら、どうしたらいいのか。 知恵なら米国には負けない日本だ。 我が国には無限の知恵がある。 神武天皇が開国から、2600年だ。 米国は200年も無い。(70年以上前の時点だ。) 歴史の長さでは楽勝の日本国である・・・・・
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