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試射は成功したが・・
イマイチな試射会。
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「やはり、撃墜するところを見せなけければ。」 が見物の役人や技師らの感想だ。 「では、失敗なんですか。」 「そうは、言ってない。」 「なら、予算は?」 なんも言わない政府の役人だ。 「ちゃんと、命中したじゃないですか。」 「しかし、1発が・・」 そう、ロケットは高額だ。 銃弾の1000倍以上だ。 「しかし、1000発でも当たらなければゴミです。」 「1発、必中です。」 すると、「希望額の半分だ。」 「それしか、無いんだ。」 まあ、ないよりは・・ 開発予算が半分でることとなる。 「そうだ、半分の予算なら半分の予算で作れるロケットにすればいいのだ。」 つまり、誘導装置が高額なのだ。 シャイロスコープも手作りなのだ。 それで、1点ものは、お高いのだ。 大量生産で単価を下げるしかない。 しかし、ジャイロと誘導装置が必要な機械は・・・ 思い浮かばない。 「そうだ、魚雷に応用できないか?」 「えっ、魚雷か。」 「誘導魚雷は無いだろう。」 「うむ、聞いたことが無いな。」 魚雷は明治の後期には完成していた。 あの米国の南北戦争にも潜水艦とともに参戦しているのだ。 確たる戦果はなかったが・・・ しかし、誘導魚雷は戦後だ。 信頼性は普通の直線で走る魚雷が上だが・・・ なんせ、先の大戦では米軍の魚雷は信頼性がなく、ジャイロ不良で半周して自らを沈めることがあったんだ。 (本当の話だ。) 魚雷は、なぜか日本は高性能だった。 魚雷は発射できる深度がきまっている。 日本製は深海でもOKだ。 話がソレた・・ 「それで、魚雷の開発会社と話をしたんだが。」 「うむ。」 「反応はよかった。」 「試作がうまく行けば、誘導装置の半分をの話だ。」 「なら、予算が確保できそうだな。」 「魚雷ならサイズが同じだから、すぐにでも試射できるぞ。」 「そうか、今度の観艦式でお披露目できそうだな。」 観艦式は4年に1度だ。 もうすぐである。 「観艦式で、走行する老朽船を試射で撃沈すれば勝だ。」 「それで、いつなんだ。」 「今日は5日だから10日後だ。」 「うかうかしてられん、魚雷はあるのか。」 「まだだが。」 「すぐに、調達してこい。」 「何発?」 「1発でいいから。」 「重いから、牽引車だぞ。」 「えっ、内のトラックは。」 「ダメだ、あれは半トントラックだろ。」 「いいから、借り手でももってこい。」 造船所のトラックで魚雷が運ばれてきた。 先の爆薬は外してある。 でないと、怖くて運べないのだ。 魚雷の先のスピナーを廻してトンカチで叩くと爆発だ。 まだ、死にたくはないのだ。 「サイズが同じだな。」 魚雷の機械室のジャイロを外して誘導装置をはめ込んだ。 誘導装置にジャイロはあるから、余分なジャイロは流用するのだ。 「使い方を取説に書いておいたよ。」 「ほう、気が利くな。」 「でないと、潜水艦の乗員にはわからないだろ。」 「そりゃそうだ。」 潜水艦乗りが聞いてなくてよかった。 潜水艦は優秀な乗員ばかりだ。 普通の艦船より機械操作が多いし、操作間違いが命にかかわるのだ。 沈没は即、死なのだ。 壁の向こうは海底なのだ。 観艦式まで、あと9日・・・・・
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