162 / 344
日本の旅客機、海を越える。
翼よ、あれが自由の女神だ。
しおりを挟む
陸軍のお偉方は、陸軍のメンツ、(四発爆撃機はパクリではない。)を保つために、なんと四発旅客機の製造を命じたのだ。 モノホンがあれば、パクリではないとメンツが保てるからだ。 まあ、技師らにしてみれば、どうでもいい話なのだが・・・ そして、日本が四発旅客機を輸入したのは、あくまで民間が旅客機製造の参考にするためだ、とのメンツ(言い訳だが・・)のためであった。 「おお、出来たか。」 と四発旅客機を見る陸軍のお偉方である。 「これなら、ニューヨークまで行けそうだな。」 とんでもないことを考える、お偉方である。 「おい、お前ら、これで米国へ飛んで、輸入の成果を見せびらかしてこい。」 と、とんでもない命令がでた! 「どうする?」 「おまえが、行けよ!」 「いや、ここは、主任技師のおまえだ。」 と、墜ちたくはないから他人になするつけるのである。 「操縦は、だれがするんだ。」 「おれは、この機体を操縦しろなんて言えないが・・・」 「双発旅客機がやっと、なんだからな。」 そうなのだ、しかし何にでも最初はあるのだ。 それで、民間の旅客機とはいえ、陸軍が渡米を言い出したんだから・・・とお鉢が陸軍へ廻ってきた。 そこは、真っ黒な陸軍の勤務体制である。 「そうだ、確か、模擬空戦で、最初に墜とされたヤツがおったろう?」 「あ、あ、あの2番機のヤツか。」 「そうだ、ここは名誉挽回の機会を与えてはどうか?」 「操縦は副操縦者が必要だが・・」 「偵察員でなんとかならんか。」 さすが、真っ黒企業の日本陸軍だ。 首にはならんが、勤務は真っ黒である。 偵察員は一応、緊急に操縦することもあるから、基本は操縦は一応できるのだが・・・ そう、なのだ、一応できるだけなのだ。 飛行時間なんて、皆無なのだ。 操縦者にとり飛行時間がすべてなのだが・・・ (陸軍では200時間から300時間以上でないと、操縦士パスは出ない。) 軍人が民間機では、都合が悪いから、身分は仮だがテスト操縦士となる、2番機の木本操縦士だった。 そして、偵察員の元木が副操縦士となる。 「これが、陸軍の造った四発旅客機か。」と、木本操縦士。 「なんと、まあ、これがオレの棺桶か・・」 と元木君。 「部品や構造は四発の米国旅客機と同じですから、なんとか太平洋は越えられると思いますが・・」 と主任技師がいう。 「それで、航法なのですが、太平洋にハワイがあるでしょう。」 「うむ。」 「そこに、米軍の無線基地があるそうです。」 「そこの電波を目標に飛ぶんです。」 「えっ、その後は。」 「サンフランシスコをまで、なんとか・・」 「つまり、ハワイで給油ですね。」 「え、え、増槽がついてますから、なんとか行けそうかと。」 「あの、旅客機に爆弾かと思ったのは増槽ですか。」 見ると、翼に爆弾が4個・・・ 「そうです、爆弾ではありません。」 「それに、機体の胴体にも燃料タンクを増設しました。」 「とても、内部は旅客機ではないですね。」 「まあ、陸軍が造ったんですから、外観は旅客機ですが。」 「そして、自動操縦装置は新式が付いてますから。」 「新式ですか。」 「え、え、ハワイからの電波を受信すればOKですよ。」 まあ、かなり接近しなければ使えない代物だったが・・・・・・
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる