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M4軍団
アヒルで、勝てるのか。
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米軍のシャーマン戦車が出動だ。 池のアヒルの登場だ。 アヒルといっても、日本軍からは、すぐ側まで、それも側面でないと、装甲を撃ちぬけない恐ろしい戦車であった。 なんせ、日本軍はブリキの戦車だからだ。 しかし、言い訳になるのだが、開戦前は、日本軍の戦車も、スペックで、観るとそこそこ使えそうだ。 開戦前は独逸帝国が2号、3号戦車。 そして、世界にはフランスが第一次大戦で使った、ルノーFTが幅を利かせていたのだ。 米軍は、どうするかなの時代だったのだ。 ルノーFTとは、旋回砲塔を載せた、近代的戦車だ。 2人乗りで、運転士が前に乗り、砲手が砲塔に立って。 後ろはエンジンだ。 現在の戦車の原型である。 最初の戦車だった、英国のマークⅡは、塹壕戦での切り崩し専用で、鈍亀であり、はっきり言って使えなかったのだ。 まあ、それでも、相手の独逸軍が逃げ出したのだから威力はあったのかな。 とにかく、日本の戦車は、戦車のないシナでしか役に立たなかったのである。 それが、証拠に日本軍が敗戦が決まり、大陸から混乱の内に退却した。 そのとき、満州の奉天の工場に残してきた日本戦車を使って、共産党は国民党に勝利したのだ。 まあ、ヨタ話は置いといて。 「では、出るぞ。」 シャーマン戦車が、英軍の替わりに(これは、ラノベだ、ウソ800もある。)砂漠の乾燥した、紺碧の空の下、戦闘機用エンジンのでかい音をだしながら動き出した。 米軍も援軍の応援だ、なにもしないわけにはいかないからだ。 英軍はロンメルアフリカ軍団にボコボコにヤラれて、敗残した。 負けてばかりでは、メンツが、英国の伝統が・・・・ まあ、英国は海洋国家だ、陸の戦いはヘタであった。 そこで、原住民を殺しまくった米国が、シャイシャリでてきたのだ。 前面装甲は5センチとキング・テイーガーの10センチには及ばないが、日本のブリキよりは厚いのだ。 「ところで、王虎はの対処法は。」 と連れのシャーマンから無線だ。 「うむ、オトリをつかっての背後からの襲撃しかない。」 「だれが、オトリをやるんだ。」 「こちら、3号車、オトリはメンゴで。」 「4号もだ。」 「6号はヤラんぞ。」 そりゃ、ヤラれ役なぞ、やりたがらない。 「まあ、あわてるな、公平にクジだ。」 命の重さがクジの紙と同じか、と米軍の戦車兵は思うのだ。
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