大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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引退する総理である。

後継者が決まる。

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 「せひ、君に党首をやってもらいたい。」 そう、山田総理は話す。 「もう、私は古い、それで引退したいのだ。」 「今回の博多紛争は、やっと終わりが見えてきたのだ。」 博多湾へのシナの漁船の侵攻は止めることができた。 しかし、疫病が博多市に蔓延してしまった。 現在も軍が検問所を置いているのだ。 「満州の米軍病院の助けで、ひとまずは凌ぐことができた。」 「私は、今回の紛争の責任を執りたいのだ。」 「わかりました、では新内閣が決まるまでは・・」 「うむ、それは、わかっている。」 「旧内閣(現)が責任を持ち引き継ぎたい。」 密約が終わった。 マッカーサーではないが、老兵は死なず、だだ去り行くのみだ。 九州の博多県はシナとの紛争で、いまだにヒトが入れないところがあるのだ. もちろん、防疫戦車や消毒戦車が働いているが、まだ完全ではないからである。 それほど、やっかいな疫病なのだ。 国民は骨の髄まで、シナとの付き合い方をしらされたのである。 国内にある、最大の高速光通信演算機が解析しているが、まだ病原菌への新薬は開発できてはいないのだ。 もちろん、シナのようにヒトを実験に使えれば、しかし日本はシナではない。 あんな、野蛮な国ではないのだ。 少なくとも法治国家であるのだ。 神武建国から2670年あまりである。 聖徳大使の草案した、十七条の憲法を時代に合うように改筆して今日がある国なのだ。 神話時代まで遡ると、3万年以上の歴史が続いているのだ。 人類有史は、長さは日本史と変らないのである。 日本の古代人の遺骨は外国とは違うところが多い。 外国は部分的に争いの傷が多いのだ。 その争いの傷が、日本は、ほとんど見られないのである。 つまり、争うことなく生活していたのである。 つまり、治めるモノが居たからではないのか。 日本の横須賀軍港へ、シナからの囲われていた幼女が100名あまり上陸した。 もちろん、マスコミは知らないことだ。 半分、日本で面倒をみるのは総理の独断である。 自身で生活ができるように教育するのが、日本の役割である。 親に売られて見放された傷は、たやすくは癒えないのである。 (シナのスパイの恐れもあるから、行動を見張るのは当然なのだが。) 施設はお局士官が配置されているから、ある意味は安心なのである。 ロンメロ将軍、日本訪問。 突然の訪問である。 シナでの紛争が、思っていたより早く解決したからである。 まあ、凱旋だ。 戦車隊は日本海を越えられないので、ロンメロだけの訪問である。 ロンメロは山田総理引退のウワサを満州国で聞いたのである。 ロンメロとしては、培った日本への伝手を無くしたくはないのだ。 新総理は?の思いもある。 それで、様子見となったと思われるのだった。 日本海軍の攻撃型VTOLに便乗して、総理官邸のヘリポートに乗り付けたロンメロだ。 「ありがとう。」 「いえ、往復ですので、お待ちしております。」 「うむ、世話をかける。」 お局士官(今度はモノホンのお局だ。)  に挨拶してヘリポートから総理応接室へ向かうロンメロであった・・・・・
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