ずっと君だけ。

しゅく

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「っいたた・・・!」

翌日、ベッドから起き上がるとき腹や腕、脹脛が筋肉痛のように痛んだ。
鏡を見ると泣いたせいで少し目は腫れているが、服をめくって見ても腹は特に何も変わってなかった。
学校を休むわけにもいかないので、重い体に鞭打って着替え、準備をしているとドア越しに母親から呼ばれた。

「あおる、修くん迎えにきてるわよ」

昨日、泣き腫らした目で緑川と喧嘩したと言っても母親からは「あら、そうなの」と軽く流されただけだった。

「・・・わかった。すぐ行く」

もう顔も見たくなかったが、家に来られたらそういう訳にもいかない。階段を降りてリビングへ行くと緑川がこちらへ来た。

「あおる、おはよう」

「お・・・はよう」

綺麗な顔で挨拶されたが、あおるは当然ギクシャクしてしまう。それなのに緑川は何事も無かったかのように、

「・・・大丈夫?目少し腫れてる」

そう言うとあおるの頬をそっと撫でた。

「っ・・・!だ、大丈夫だから・・・!」

恐怖心からかあおるは心臓がドキッとした。

「じ、じゃあ行ってきます!」

気まずくてろくに朝食を摂らないままあおるは家を出る。それに緑川も続いた。

「じゃあ、俺もそろそろ行きます。お邪魔しました」

「いってらっしゃい。修くん、あおるをよろしくね~、あの子控えめだから色々心配で・・・」

「大丈夫ですよ。ご心配なさらず」

そんなやり取りが背中越しに聞こえて来て、緑川と口だけで心配なんてしてない母親に嫌気がした。


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