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その後、いつまでも校庭で泣いているあおるの手を緑川が引っ張って家へ帰った。
そのことを泣きじゃくっていたあおるは覚えておらず、いつの間にか自宅のベッドで寝ていた。
――朝。
いつもは母親がドアを叩いて、その音で起きるが今日は自然と目が覚めた。
泣いたために目が腫れていて視界がいつもより狭い。
「んっ・・・・・・」
机の上に置かれたランドセルをぼんやりと見て、今日も学校で、時間割をしていない事を思い出しゆっくりと起き上がる。
「行きたくない・・・」
ぽつりと独り言が出た。
美守が居ない学校なんてただ苦痛なだけで、つまらないし面白くない。
心に穴があいたような、そんな気持ちがした。
嫌だと思いながらも学校を休めば母親に叱られるため、行くしかない。
教科書を入れ替えようとランドセルを開くと、返し損ねていた美守から預かった本が目に入り、それを手に取る。
一緒に行って返すはずだった。
もっと話せるはずだった。
もう会えない美守の事を思いながらあおるは涙で潤んだ目で本を見つめると、本の真ん中にわずかな隙間がある事に気付いた。
気になったあおるはそのページを開く。
そこには薄ピンク色で花模様の可愛らしい封筒が挟まっていた。
シールで留めてある薄ピンク色の封筒を破かないようにそっと開くと一枚の便せんが入っていた。
“掛田くんへ”
一緒の委員会になって今まで仲良くしてくれてありがとう。
掛田くんと話すのはすごく楽しかったです。
そういえば緑川くんに聞かれて答えてなかったんだけどね、私のお父さんは高校の先生をしていて違う県に移動になっただけだから安心してねって伝えてくれると嬉しいです。
本も一緒に返す予定だったけど、掛田くんに頼んでしまってごめんね。
もっと喋れるかと思っていたのに残念です。
私が思ったことなんだけどね、掛田くんは笑っている方が可愛いです。
これからも楽しく過ごしてね。
私も頑張ります。
“美守りお”
手紙を読んだあおるの目から涙が溢れ出てきた。
「・・・った・・・・・・伝えたかった・・・・・・!!」
どうしても美守に自分の気持ちを伝えたかった。
でも緑川に邪魔された。
邪魔した意味なんて分からないし、今更知らなくてもいい。
―――緑川なんて嫌いだ。
そのことを泣きじゃくっていたあおるは覚えておらず、いつの間にか自宅のベッドで寝ていた。
――朝。
いつもは母親がドアを叩いて、その音で起きるが今日は自然と目が覚めた。
泣いたために目が腫れていて視界がいつもより狭い。
「んっ・・・・・・」
机の上に置かれたランドセルをぼんやりと見て、今日も学校で、時間割をしていない事を思い出しゆっくりと起き上がる。
「行きたくない・・・」
ぽつりと独り言が出た。
美守が居ない学校なんてただ苦痛なだけで、つまらないし面白くない。
心に穴があいたような、そんな気持ちがした。
嫌だと思いながらも学校を休めば母親に叱られるため、行くしかない。
教科書を入れ替えようとランドセルを開くと、返し損ねていた美守から預かった本が目に入り、それを手に取る。
一緒に行って返すはずだった。
もっと話せるはずだった。
もう会えない美守の事を思いながらあおるは涙で潤んだ目で本を見つめると、本の真ん中にわずかな隙間がある事に気付いた。
気になったあおるはそのページを開く。
そこには薄ピンク色で花模様の可愛らしい封筒が挟まっていた。
シールで留めてある薄ピンク色の封筒を破かないようにそっと開くと一枚の便せんが入っていた。
“掛田くんへ”
一緒の委員会になって今まで仲良くしてくれてありがとう。
掛田くんと話すのはすごく楽しかったです。
そういえば緑川くんに聞かれて答えてなかったんだけどね、私のお父さんは高校の先生をしていて違う県に移動になっただけだから安心してねって伝えてくれると嬉しいです。
本も一緒に返す予定だったけど、掛田くんに頼んでしまってごめんね。
もっと喋れるかと思っていたのに残念です。
私が思ったことなんだけどね、掛田くんは笑っている方が可愛いです。
これからも楽しく過ごしてね。
私も頑張ります。
“美守りお”
手紙を読んだあおるの目から涙が溢れ出てきた。
「・・・った・・・・・・伝えたかった・・・・・・!!」
どうしても美守に自分の気持ちを伝えたかった。
でも緑川に邪魔された。
邪魔した意味なんて分からないし、今更知らなくてもいい。
―――緑川なんて嫌いだ。
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