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43(緑川視点)
しおりを挟む「ふぁー・・・眠い・・・」
緑川の自室に着いたあおるは預かっていた鍵で中に入ると、緑川があおる用に準備していた部屋着に着替えて、またふぁっと欠伸が出た。
体もホカホカしていて心地よく、先ほどから欠伸が止まらない。
5秒もあれば寝れそうな勢いだ。
大浴場から帰る途中、偶然にも緑川の知り合いらしい先輩とすれ違い、緑川はつかまってしまったのだった。
なかなか解放されない緑川から鍵を差し出され、今に至る。
「・・・先に戻ってろって言われたけど」
寝ててもいいのだろうか。
緑川のふかふかな大きなベッドを目の前に、あおるは今すぐにでも飛び込みたい衝動に駆られる。
前回緑川の部屋で泊まった時も、強制的に一緒にベッドで寝る羽目になったのだから今回もきっと大丈夫だろう。
あまりの眠気に判断力の鈍っていたあおるは、深く考えずボスッと吸い込まれるようにベッドに崩れ落ちるとものの数秒で寝入ってしまった。
「・・・ぉ、る・・・・・・あおる」
ゆさゆさと体を揺らされ、あおるが薄らと目を開けるとそこには帰って来た緑川の姿。
「あおる、なに勝手に寝てんの。ほらどいて」
「・・・え、ええ?」
グイグイと体を押され、覚醒しきってないあおるの頭では状況が掴めない。
「あーあ、ヨダレ垂らしてるし。うつ伏せで寝るからだろーが」
「え、あ、ごめ・・・ん」
あおるはゆっくりと手で口元を拭った。
「つーか、いいから早くどけって」
邪魔そうに扱われたあおるは、ここを退かなければならない事は理解できたが、眠気で体が動かない。
・・・というより心地良いこの場所から動きたくなかった。
「お、俺もこのまま、ここがいい・・・っ」
「だから横につめろって言ってんの。てか目ぇ半開きになってるし」
あおるの顔ウケる、と緑川がおかしそうに笑う声が聞こえてくる。
そして頭をふわっと撫でられたような気がした。
―――ああ、これ知ってる。
ずっと昔、緑川と喧嘩して仲直りした時のあの頭を撫でて謝ってくれた時と一緒の手。
小学生の頃みたいな意地悪そうな笑い方とは違って、最近なんだか特に優しくて。
頭に乗せられた緑川の手の温かさに、不思議とあおるは心が落ち着くのを感じた。
「・・・よかったぁ、前の修くんに戻ったみたいだ・・・」
微睡む意識の中、あおるは自分自身でも何を言っているのか分からなかった。
「は・・・・・・?」
寝ぼけたあおるの言葉に緑川は一瞬目を見開いた。
消えそうなくらいに小さな声だったが、確かに聞こえた。
言った本人はスヤスヤと寝息を立てており、きっと寝ぼけていたに違いないが・・・
なんだよ修くんって―――・・・
そう呼ばれたのは一体何年ぶりだろうか。
最初はお互いを名前で呼び合う仲だった。
いつからだろうか、あおるが名字で呼ぶようになったのは。
「はっ、今更だな」
らしくないと、思わず自嘲がこぼれた。
「つーか、ちゃんと布団の中に入って寝ろよ」
そう言いながらあおるの下敷きになっている掛け布団を力ずくで引き抜き、そのままあおるに掛けようとした時。
「ん・・・寒い、よ・・・」
「な・・・っ」
あおるに腕を引っ張られ、そのまま布団の中に引き込まれる。
不意を突かれた緑川はそのままベッドへダイブする形になる。
あおるは完全に寝ぼけているのか、緑川を抱き枕か何かと勘違いしているのか、腕と足を絡ませてくる。
「・・・あったかい・・・」
「・・・・・・っ!」
不意を突かれたばかりか、予想もしてなかった事態に不覚にも緑川の心臓が早く脈打つ。
・・・それがまた悔しくて、ムカつく。
あおるなんかにどうしてこんな思いをさせられないといけないのか。
別に綺麗でも無い、平凡な顔立ちでましてや男。
それなのに見てると何かが込み上げてくる感覚になる。
「・・・んな無防備に寝てんなよ」
人の気も知らず、抱き付いたままなおも心地よさそうに寝息を立て始めたあおるに緑川はチッと舌打ちした。
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はじめまして!🙇♀️
読む手が止まりませんでした!
めちゃくちゃ面白いです🫶🫶あおるくんが可愛すぎて🤦♀️
このまま書籍化しないかなー🙄💭
はじめまして!!
ご感想ありがとうございます🙇♀️!!
文章作ってて自分でも長いなと感じる事があるのですが、止まらなかったとのお言葉がすごく嬉しかったです!!
し、書籍化というお言葉に恐れ多くて震えておりますが、そう言って下さって感謝しかありません🙇♀️
文章作りたい意欲が漲ってきます!!また見て下さると幸いです。
本当にありがとうございます(*^^*)
初めまして!!しゅく様の小説を読むのを楽しみに生きてます♡これからもご自愛なさって、執筆活動に励んでいただけますように…!応援しております♡♡
もい様、初めまして!!
読んで下さっただけでも嬉しいのに、ご感想いただけてすごく幸せです(*^^*)
この話はじわじわ展開なので(汗)もう少し長くなりそうですが、楽しみとのお言葉に俄然やる気が燃えております!
本当にありがとうございます!!!
初めまして🙇♀️
しゅく先生の小説を読むのが最近の楽しみになってます!!
緑川くんが不器用で素直になる日が待ち遠しい、
今後の展開がすごく楽しみです!応援してます!
わああ初めまして!ご感想下さってありがとうございます!!
せ、先生だなんてそんな恐れ多すぎて頭が上がりません🙇♀️
緑川もいつか素直になれるよう成長(?)していくと思いますので、また覗いてくださると嬉しいです(*^^*)
すごく励まされます!ありがとうございます!