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06
しおりを挟む放課後。
小夏は日直の仕事である学級日誌を取りに職員室へと向かう途中だった。
「おっ、木田クンじゃん」
「!?」
クラスメート達と数人で部活に向かう途中らしい敷島と廊下で鉢合わせたのだ。
まさか話しかけられると思ってもいなかった小夏はサッと顔を背けて横を素通りしようとしたが、敷島がそれを呼び止める。
「なぁなぁ、木田クンは高校どこにすんの?」
唐突な話題だったが、先ほど今日の終礼で配布された、進路希望調査の話だろう。
今週中に提出しなければならない用紙で、クラス中その話題で持ちきりだった。
「え、なになに!?敷島おまえいつ木田くんと仲良くなったんだよ?」
「そーいや今日の体育でお前ら2人で何か喋ってたよな~」
「へ~意外。なんも接点なさそうなのに」
敷島の周りにいるクラスの中でも派手な奴ら。
ガヤガヤと騒がしい間に小夏はすり抜けようとしたが、またも敷島に引き止められる。
「なー、連絡先教えて」
「絶対嫌」
「ぶはっ!即答かよ」
「敷島お前、木田くんに何したんだよ」
「えー?なにこれどういう状況?!木田くんウケるね!」
ギャハハッと笑い声が上がる。
一方の敷島は飄々とした表情で、一体何を考えているか分からない。
――何が目的なんだ。
思い切り怪訝な顔をする小夏に、敷島はため息交じりに言う。
「まぁまぁ、んな警戒しなくても別にどうこうしたりしないって」
綺麗な笑みを見せながら、敷島は腕を伸ばしたかと思うと小夏をグッと引き寄せて肩を組んだ。
「っ!?なにすんだ・・・っ」
こういったスキンシップに慣れていない小夏はたじろぐ。
「さっき、情報共有した仲じゃん?木田クンともっと話してみたいってだけだから」
「っ・・・いや無理。俺、急いでるし・・・まだ日直の仕事残ってるから」
肩に乗せられた敷島の腕を強引に払いのける。
「あ、待てって」
小夏は振り向きもせず職員室へ足を早めた。
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