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それからというもの、小夏と遥は学校で人目を盗んでは頻繁にキスをするようになった。
学校で二人きりになったタイミングで、顔を真っ赤にした遥にせがまれれば、それを断るだなんて出来ないわけで・・・。
「遥、もうちょっとこっち寄って・・・」
「んっ」
小夏は周りに誰も居ないか念入りに確かめてから、遥を軽く手招きすると自分の顔を近づけてこっそりキスをする。
そして、フニッと柔らかな唇の感覚が分かると1回ですぐに離れていく。
「っ・・・ほら、次音楽室だろ」
早く行くぞと遥を促すが、遥はうー・・・と唸ったまま動こうとしない。
そしてボソッと呟くように口を開いた。
「・・・短すぎる」
「は、はぁ・・・!?み、短いも何も、しょっちゅうしてるだろ?」
思わぬ反論が来て小夏は顔を真っ赤にして声を上げた。
「違うよ。回数じゃなくて・・・もうちょっとしたい」
自分のシャツの胸の部分をギュッと握り、いつになく強く主張してくる遥に小夏はたじろぐ。
「・・・っ、わ、分かったから」
小夏は遥の輪郭を両手で捉えると、チュッチュッとついばむようなキスを何度も繰り返す。
「・・・っはぁ・・・小夏、もっと」
「ん、んんっ・・・!」
いつの間にか顔を遥の両手で捉えられ、唇の感覚を味わうように角度を変えてキスをされる。
――・・・い、息が苦しい。
これまで短いキスの合間に呼吸していた小夏は、遥からされるキスの長さに耐えられなくなる。
力が入り、プルプル震えだした小夏に気付いた遥は、一旦唇を離すと、優しく口を開く。
「ねぇ小夏・・・力抜いて、鼻で息してみて」
そしてまた遥は小夏に唇を重ねる。
「んっ・・・」
遥に言われるがままにやってみれば、確かに呼吸は出来るようになったし、入りすぎていた力が抜けていくのが分かった。
「はぁっ・・・柔くて、気持ちいい・・・」
「んん・・・」
身体の力が抜けた事で、よりふわふわした唇の感触が鮮明になる。
休み時間中、ずっとキスをされていたらしい。
ふと見えた時計に、小夏はハッとして慌てて遥を押し返した。
「ヤバい遥・・・!もうチャイム鳴る!」
「あー・・・ほんとだ」
「早くしろってば、遥」
外していた眼鏡をかけ直しながら、時計を見て渋々と歩き出す遥を急かしつつ、小夏は次の教室へと向かった。
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