【完結】竜王の息子のお世話係なのですが、気付いたら正妻候補になっていました

七鳳

文字の大きさ
12 / 52

第12話

しおりを挟む

 王城の夜は、祭典の準備が進むにつれ、ますます華やかさと忙しなさを増していた。
 廊下には夜遅くまで装飾担当の侍女や職人たちが行き交い、時折、遠くの方で舞踏会の練習をしているらしい音楽がかすかに聞こえることもある。
 ――それでも私の心は、華やかな雰囲気に浮き立つどころか、かえって落ち着かない。なぜなら、祭典に伴う“婚約者決定の試練”が本格的に動き始めているせいだ。

「正妻候補、ね……」

 ぽつりと呟きながら、私は夜の廊下を一人歩く。王太子――セイル殿下の寝室へ、少し差し入れを持っていこうと思ったのだ。
 昨夜の会議で、竜王陛下が「試練を前倒しする」と正式に宣言し、近い将来に殿下が婚姻の相手を選ぶための儀式が行われることが確定してしまった。
 当然、殿下に想いを寄せる竜族や他国の貴族たちが、ぞろぞろと王城へ詰めかけている。みな、次代の竜王の正妻として、あるいは一族の栄誉を狙って。
 その影響か、私に対する冷ややかな視線や嫌味も一段と強まっているように感じる。エルフの落ちこぼれが、王太子に近侍しているのを面白く思わない者は少なくないからだ。

(そんなの、もう慣れたはずだけど……)

 心の中で自分を励ましても、最近はどうも胸が苦しくなるばかり。――それは単に侮蔑の視線が辛いからではなく、 “殿下が誰かを選ぶ” 未来が目の前に迫ってきているのをはっきりと感じるから。
 王太子である殿下には、きっと相応しい相手が現れるだろう。そしていつか正式に“正妻”として迎え入れる日が来る。私のような乳母は、その近くにいるだけで十分だったはずなのに……なぜか最近、心の奥がざわつく。
 まるで、大事なものが遠ざかっていくような――そんな喪失感に似た感情に飲まれそうになるのだ。

「……そんなこと考えても仕方ないのに。私は殿下の乳母でしか、ないんだから」

 小さく頭を振り、意識を切り替える。――セイル殿下は今も会議や貴族との面会をこなし、疲れているはず。せめて夜くらいはゆっくり休めるよう、滋養に良いハーブティーを淹れて持って行こう。
 そう思い、足早に殿下の寝室へ近づいたときだった。突然、後ろから声をかけられる。

「……ルナ? どこへ行くんだ?」

 驚いて振り返ると、そこには当のセイル殿下が立っていた。昼間は公務に追われていただろうに、こんな夜更けにどこへ……と思えば、軽装のまま廊下を歩いている様子。やや疲れたような表情を浮かべているものの、瞳が私を捉えるとほっとしたように息を吐いた。

「殿下……! 私こそ、どうなさったんですか? 夜遅くまで会議だったんじゃ……」
「うん。少し前に終わったんだけど、頭が冴えちゃってね。部屋に戻ろうと思ったら、なんだか落ち着かなくて……ちょっと夜の空気を吸おうかと思ってた」

 殿下の声はどこか沈んでいる。目の下にはうっすらクマができ、肌の色もほんの少し悪い。
 私は思わず心配になって、彼に一歩近づいた。

「……体調は大丈夫ですか? ちゃんとご飯は食べました? 夜更かししすぎはよくありませんよ」
「ふふっ、心配性だな、ルナは。昼間に用意してくれた食事はちゃんと食べたよ。今日だって人の前に出っぱなしで、何度も乾杯はしたけど料理はそこまで口に合わなかったし……君の味が恋しいよ」

 さらりと口にする言葉に、心臓がどきりと跳ねる。
 ――私の料理が恋しい、という些細な言い方だが、殿下の瞳には本当にその想いがこもっているように見えた。

「……ええと、今はお部屋にハーブティーを持って行こうと思っていたんです。よかったら一緒に飲みませんか? 鎮静作用があるので、ぐっすり眠れますよ」
「うん。……でも、悪いけど、少しだけ外の空気を吸ってからでいい? 庭かバルコニーでも行こうよ、ルナと話したいことがあるから」

 殿下が私の手に視線を落とす。そこにはティーポットが入った籠を下げている。まだ湯気が立つほど熱々ではないが、少し冷めるまでなら問題ないだろう。
 私は一瞬迷うが、殿下が“話したいことがある”と言うのなら断る理由はない。むしろ、彼が自らそう言ってくれることは珍しい。

「……分かりました。では、少しだけ外へ出ましょう。無理はなさらないようにしてくださいね」

◇◇◇

 行き先を悩んだ末、二人で向かったのは城の高層にある、小さめのバルコニー。
 先日、魔物が出現した際も一時的に荒れた城だったが、さすがに上階のバルコニーまでは被害が及ばなかったようで、夜風に吹かれながら静かに星空を眺めることができる。
 足元が冷えるので、私は殿下と一緒に薄い毛布を持参し、籠からカップを取り出してハーブティーを注ぐ。

「はい、どうぞ。少し甘みをつけていますけど、夜飲むのに負担がないよう控えめにしてあります」
「いつもありがとう、ルナ。……ほんと、君がいなかったら僕はもっと早く音を上げてたかも」

 殿下はカップを受け取り、湯気をふうっと吹きながら一口。やがてほっとしたように眉を緩めた。
 ――その横顔を見つめていると、胸がほのかに温かくなると同時に、どこか切ない想いが込み上げる。

「殿下……今日の会議は、やはり“試練”や“婚約”の話だったんですか?」
「うん。姉上たちにも同席してもらってね。今後、具体的にどう動くかを相談してた。……でも正直、俺は気が重いんだよ。婚約者候補の娘たちがどんどん集まるんだ。あちらも“王太子の正妻”になりたい一心だから、気迫がすごいし」

 彼が苦笑いを浮かべると、私の胸に針を刺されたような痛みが走る。やはり、王太子としては避けられない流れだという現実を再確認させられた。
 ――だけど、私はできるだけ落ち着いて言葉を紡ぐ。

「それは……仕方ないと思います。殿下が次の竜王になる以上、正妻となれば一族全体の名誉ですし。みなさん、やはりチャンスを逃したくないのでしょう……」
「そうだよね。……でも、俺はまだ誰を選びたいとか、はっきり決めてない。むしろ“選ばなきゃいけない”ってことが負担でさ。姉上たちや父上は『強い王の姿勢を見せろ』って言うけど……」

 殿下が夜空を仰ぐ。星明かりが銀髪を照らし、その横顔を幻想的に浮かび上がらせる。――一瞬、言葉を失いそうなほど美しい。
 けれど、うつむいた瞳には悩みが色濃く宿っているのが分かる。

「本当に大変な立場ですよね……。私には王太子としての重圧は計り知れませんが……」
「……ルナはさ、もし“好きな相手”がいたら、どうする? エルフの里だと、好き同士が一緒になるのが普通なんだろ?」

 不意の質問に、私はカップを持つ手をこぼしそうになる。
 好きな相手――そんな話、エルフの里を出るときにすら考えたことがなかった。ずっと“落ちこぼれ”と蔑まれてきて、恋愛を夢見る余裕などなかったのだ。

「え、ええ……エルフはそうですね。基本的には一夫一妻が多いですし、自由恋愛が多いと思います。でも、私は……その、特にそういう経験がないので……」
「そっか。……ごめん、変なこと聞いたね。俺もよく分からないんだ。貴族や姉上たちは“血統”とか“政治的な繋がり”ばかり言うけど、それって本当に幸せな結婚なのかなって思っちゃう」

 殿下は自嘲するように笑みを浮かべる。彼の言う通り、“竜王家の婚姻”には政治的な意味合いが大きい。多くの人が殿下との結婚に夢を抱くのも、“愛”というよりは“利害”が先立つケースがほとんどなのかもしれない。
 ――だが、彼も若いとはいえ、“甘えん坊なだけの少年”ではなく、一人の男性として将来を見据える心はあるのだろう。だからこそ、迷い続けている。

「殿下がほんとうに愛せる相手がいれば、一番いいんでしょうね……。それが強い竜としても必要な“独占欲”だとか“本能”を満たす形なのかもしれない。……父上様と母上様がそうだったように」
「そう……俺も、父上と母上が運命的に惹かれ合ったっていう話は聞いてる。でも、それが自分に訪れるのか分からないし、何より……」

 殿下の瞳がちらりと私を映す。いつもと違う熱を帯びた視線に、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚を覚える。
 一体、何を言おうとしているのか。私が固唾を飲んで見守ると、彼は小さく首を振った。

「いや、今はいい。まだ自分でも整理がついてないから……。ごめん、ルナ。変なことばかり言って」
「い、いえ。私でよければ、いつでも……」

 そう言いかけたとき、廊下のほうで足音が聞こえた。どうやら近づいてきたのは、侍女か衛兵か。私たちを探している様子だ。
 殿下はわずかに眉をしかめ、テラスの扉のほうへそっと視線をやる。

「……もうこんな時間か。さすがに待ち構えてる人がいるみたいだ。……行かなきゃダメかな」
「そうですね……。あまり長居はよくありませんし、風も冷たいですから」

 せっかく二人きりで話せていたのに、名残惜しい気持ちが湧く。――自分の立場をわきまえているはずなのに、もっと殿下の隣にいたいと思ってしまう。
 そんな私の心を見透かしたかのように、殿下がカップを置いてふわりと私の手を取った。温かな大きい手のひらが、私の手を包み込む感触にドキッとする。

「……ルナ。いつもありがとう。君のおかげで少し気分が楽になったよ」
「殿下……」

 その瞬間、私の心臓は大きく脈打ち、息が止まるかと思うほどの衝撃を受けた。こんなふうに手を握られるだけで、どうしてこんなにも胸が苦しくなるのだろう。
 私が何も言えずにいると、彼は静かに手を離し、小さく笑う。

「じゃあ、部屋へ戻ろうか。ハーブティーも少し冷めちゃったけど、温め直してくれる?」
「……もちろんです。喜んで」

 答える声が震えていないか、自分でも分からない。恥ずかしさと、嬉しさと、得体の知れない不安が入り混じる。
 ――このままでは、どんどん自分が殿下に惹かれていく。そんな予感が痛いほど胸を締め付ける。でも、それは決して許されない感情ではないだろうか。王太子と乳母、身分差だけでなく、“正妻”という確固たる地位が必要な存在である彼には、私など……

(……だけど、今はまだ何も決まっていない。私はただ、彼を支えるだけ)

 そう自分に言い聞かせる。
 ――どうしようもなくせつない想いに戸惑いながらも、私は殿下の隣を歩く。彼の体温と夜の風の冷たさが交互に伝わって、どこか現実味のない夢の中にいるようだった。

◇◇◇

 部屋に戻った殿下は、多少気分が落ち着いたのか、残りのハーブティーを飲み干して「うん、美味しい」と笑ってくれた。
 ベッドの支度を整えていると、彼がぽつりと口を開く。

「……ルナ、明日の昼過ぎにちょっとした顔合わせがあるんだよ。正妻候補たちの一部と、俺が軽く会話を交わす“お茶会”みたいな場なんだけど……君も一緒に来てくれない?」
「え……私も、ですか? でも、私は乳母ですし……」
「姉上たちは『目立たないように横で控えていればいい』って言ってるけど、正直、貴族の娘たちと一対一で会話するのは気が重くてさ。……また“王太子の正妻像”についてあれこれ押しつけられるのは分かりきってるし」

 殿下は子どもっぽく唇を尖らせる。けれど、その瞳は真剣だ。

「ルナがそばにいるだけで、俺はなんだか落ち着くんだ。……ダメかな?」
「……いえ。殿下がそう仰るなら、もちろんお供します。目立たぬよう隅に控えますので」

 正妻候補たちの前で、私のような“落ちこぼれエルフ”が姿を見せるのは、ますます嫌がられるかもしれない。けれど殿下が望むなら、私は断るつもりはない。――正妻候補と殿下が交流を深める場を、私はただ静かに見守ることになるのだろう。
 心のどこかがチクリと痛むが、私は無理やり笑顔を作って応じる。

「……ありがとう、ルナ。助かるよ。じゃあ、よろしくね」

 殿下はほっとしたように布団に体を沈める。もう眼もとが限界らしく、眠気が勝っているのが分かる。やがて穏やかな寝息が聞こえ始めたので、私はそっと毛布をかけ直す。
 ――寝顔を見下ろすと、幼く甘えん坊な王子の姿が思い出される。けれど、彼はもう“甘やかされるだけの子ども”ではない。しっかりと悩み、決断しようとしている。
 私はそんな姿に誇らしさを覚える一方、どうしようもない切なさにも胸が締め付けられる。

(私がそばにいるだけで落ち着く、なんて。そんな風に言ってもらえるだけでも、光栄なんだけど……)

 本当は、もっと彼に甘えてしまいたい自分がいる――そう気づいてしまっているからこそ、心が乱れる。
 ――だめだ。私はあくまで“乳母”だ。王太子との身分差は絶対に縮まらない。竜王家の力と血筋を次いでいく未来には、きっと立派な姫が隣に立つのだから……。

「おやすみなさい、殿下」

 そっと囁き、部屋を出る。廊下に出た瞬間、冷たい空気を吸い込みながら、胸の奥の感情を必死に抑えようとする。
 ――恋愛感情というものが、こんなにも苦しく切ないなんて。私は知らなかった。エルフの里を出て働き始め、いつの間にか殿下と接するのが当たり前になっていたけれど、いつの時点でこんな想いを抱き始めたのか、自分でも分からない。

「でも……もう遅いのかもしれない」

 ぽつりと呟くと、鼻の奥がツンと熱くなった。
 ――この気持ちを抱えたまま、正妻候補たちの前に立つのは、あまりに辛いだろう。けれど、殿下の望む形で私がいるべきなら、私はそれを拒めない。
 遠からず“婚約”という現実が殿下を奪い去るかもしれない。その時、私は一体どんな表情で、どんな気持ちでそこに立っているのだろう。

(私は“乳母”――それだけ。殿下の幸せを願うのが、私の役目)

 そう、何度も自分に言い聞かせ、夜の廊下をゆっくりと歩く。心の奥の感情をどうにもできないまま、じわりと切なさだけが募っていく。
 ――明日の昼、殿下のそばで正妻候補たちを迎えるとき、果たして私はうまく笑えるのだろうか。胸の痛みを隠しきれるだろうか。

 そんな不安を振り払うように、私は足早に自室へ戻った。鍵を閉め、一人になってから、ようやく思いきり息を吐く。
 ――今日、殿下が握ってくれた手の温もり。それを思い出すだけで、頭が朦朧とし、胸がきゅうきゅうと痛む。何かがこぼれ落ちそうになるけれど、まだ、そうしてはいけない気がした。

(大丈夫、明日も私は“乳母”として、しっかり振る舞わなきゃ)

 ベッドに潜り込み、ぎゅっと目を閉じる。夜風の音がどこか寂しげに聞こえる中、眠れないまま朝を迎えてしまうかもしれない――そんな予感が、身体を包み込んでいた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜

光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。 それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。 自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。 隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。 それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。 私のことは私で何とかします。 ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。 魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。 もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ? これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。 表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

処理中です...