(完結)やりなおし人生~錬金術師になって生き抜いてみせます~

紗南

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2学年目

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2年目もSクラスだった。メンバーは去年と一緒でしたわ。

伯爵に叙爵されて以降、害意あるものは防ぐ魔道具が大活躍している。襲撃に何度もあった。目的はわたくしを誘拐して隷属魔法で従えて錬金をさせるつもりなのだろう。

「アレクシア様、ごきげんよう」
「シェラミリア様、ごきげんよう」
「それにしても凄い数の護衛ですわね」

護衛の人数が50人になった。お父様はもっと付けたがっていたがこれ以上はやめてもらった。

「ええ。襲撃が耐えませの」
「有名人になるのも苦労するものですね」
「全くですわ」

シェラミリア様と教室に行く。これからの2年間は気をつけないといけない。何をしてなくてもマリー・ヤクトン男爵令嬢を虐めたと噂がたつ。

何を言われても無実を証明するために映像録画魔道具をつくり、学園のいたるところに付けてもらった。

王太子殿下は卒業してしまったため、もう彼に助けてもらうことは出来ない。これからは、自分で避けていくしかないわ。

「婚約者との関係は相変わらず良好ですの?」
「ええ。フォルトゥナート様は良くしてくださいわ。この間も贈り物を頂きましの。シェラミリア様はどうですの?」
「わたくしは相変わらずかしら。わたくしが幼いから子供扱いで女としては見てくださいませんわ」

シェラミリア様は婚約者と10個離れている。

「10歳くらいあまり変わりませんのにね」
「全くですわ。でも何を言っても幼子扱いですの」

シェラミリア様はわたくしより胸も大きいしい女性としても魅力的だと思いますのに。婚約者の方は見る目がないのね。

「それより2学年になって実習が増えますでしょう。わたくしは不安ですわ」
「シェラミリア様は魔術科と淑女科でしたわよね?」
「ええ。淑女科はどうにかなりますが、魔術のほうは自信がありませんわ」

実習が悪ければ下のクラスに落ちるからとても重要ですの。

「努力なさっておいてでもすもの。きっと大丈夫ですわ」
「アレクシア様はいかがですの? 淑女科と領主科と錬金術科ですわよね」
「淑女科と錬金術科は自信がありますが、領主科は少し不安ですわ。領主科は難しいといいますし」

一応、ハルトムート講師からは色々と教わったけど完璧とは言えない。

「1学年のように気楽にとはいきませんのね」
「校外学習もありますし大変ですわよね」

校外学習は1泊2日の泊まりがけで行われる。近くの中級ダンジョンに潜り、何層まで到達出来たか競走する。メンバーはクラス内で好きなものたちと組む。わたくしたちSクラスは6人しかいないので、その6人で組むことになる。
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