世界変更!〜自分の村で虐殺を起こされた少年が、虐殺を命じた国王に復讐して世界作り直す〜

いちごミルク

文字の大きさ
13 / 15
2章

心配したんだから、、、

しおりを挟む
解熱剤を飲ませてからしばらくすると、熱がひいていった。だがライアンはまだ苦しそうだ。


「はぁッ、、、はぁッ、、、」


「怪我をしてる上に熱があるので相当しんどいはずです。」とリーレが言った


「ライアン、、、」
メリルはライアンの手を握った。


「早く治してまた一緒に旅しようね。」















2週間後、

「!!」
ガバッ!


「はぁッ、、、はぁッ、、、」

「ここは?なんで俺生きてるんだ?」


「ライアン、、、」
メリルは、手に持っていた水の入った桶を床に落とした。


「メリル?どうしたんだ?」


メリルがこちらにむかって歩いてくる。



「どうしたんだ?じゃないでしょ!2週間も目を覚まさないで!
死んだかと思ったじゃない!!」


「ライアンのバカ!!」


ライアンはメリルに殴られた。



「痛ってぇ~!何すんだ!!」


「あっごめんなさい。」
「つい、、、」


「メリルちゃんどうかしましたか?」
リーレが部屋に入ってくる。


「良かった!目を覚ましたんですね」


「あっ、でもまだ歩いちゃいけませんよ。骨折しているところが完全には治ってないので。戦闘なんて絶対しないでくださいね。」



「さっきメリルに殴られたんだけど、、、」


「余計な事を言うな!」


ボコッ


「痛てぇって!」
「メリルちゃん!ダメですよ!」
「ライアンが悪いのよ。」


「まぁ、あと1週間は安静にしていて下さい。」


「わかった、、、」


「絶対ですよ!」


「(まぁ、俺が動かずにじっとしてられるわけないけどな。)」


「(明日、バレないように抜け出そう。)」



「何か企んでません?」
「こっそり出ていこうなんて考えても僕が絶対に貴方を、外に出させませんからね。」


「(なんでバレたんだ?こいつ怖いな。)」


「さては、当たってましたね。」


「、、、。」
ライアンはリーレから目を逸らす


「ほら、やっぱり!」


「いいじゃねぇか!」


「話聞いてましたか?貴方はまだ完全に治ってないんですよ!」


ライアンが凄く不満そうな顔をしている。
「そんな顔してもダメなものはダメなんです!」


リーレは、ライアンをベッドに寝かし、ベッドの横にあった椅子に座った。



「(最悪だ。これじゃあ絶対に抜け出せないじゃないか。)」







「(あ~暇だ。さっきからずっと天井を見てるだけじゃないか。)」


「(暇すぎて死にそうだ。)」



「なぁリーレ。」


「、、、」
返事が帰ってこない。



「?」
「リー、、、」


ライアンがリーレを見ると、リーレは、気持ちよさそうに寝ていた。



「、、、相当疲れてたんだな。だが、これはチャンスじゃないか?」


ライアンはそっとベッドから抜け出すと、建物の外に出た。





「やっと外に出られた~!」


「ライアン、何してるの?」


「!!!」
「メリル、、、」


「さては貴方、抜け出して来たわね。」


「リーレに言うなよ。」


「さぁ、それはどうかしら。」


「、、、わかったよ。戻ればいいんだろ。」
ライアンは建物にむかって歩いていく。


「、、、待ってライアン!」
メリルが走ってくる。


「なんだよ、、、」


ガバッ!


メリルがライアンに抱きついてきた。


「わわっ!!何すんだよ!」


「ライアン、ライアンッ。」


「お前、泣いてるのか?」


「2週間も貴方が起きないからでしょ、本当に心配したんだから、、、ライアンのバカ!」


メリルの目から大粒の涙がポロポロと落ちていく。



「、、、ごめんよメリル。」
そう言うとライアンはメリルの頭を優しく撫でた。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした

茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。 貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。 母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。 バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。 しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

処理中です...