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本編
二つ名と時間
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「ウオオオオオオオオオオオオッッッッラァ!!」
「ちょっ、と、まっ、て、下、さい、ましっ!」
止まってられるか!
治ったばかりの足で猛ダッシュ。ちなみにアーネも走らせている理由は万が一、足がイカれた場合の回復役。
走ってる理由?前回の話の終わりを覚えてるな?よし、なら言う必要無いな?
このままじゃっ………!二つ名が…!
「《姫騎士》とか、絶対認めてなるものかよ…!」
現在七時五十三分。
ルール上、俺が二つ名を獲得するという事はまだ確定していないが、この時間帯に勝負してくるやつもいないだろう。ほとんど倒したし。
だから、今全力で憂慮すべき事は、学校長が悪意で固めたようなあの二つ名。
変更するには、確定する前に学校長に話をつける必要がある訳で。
今現在、走ってるけどギリギリ間に合いそうに無くて。
「見えたッ!」
以前より若干質素になった学校長室の扉がようやく見えてきた。まぁ、充分豪華なんだが。
って!扉を開ける時間も惜しい!
今回は銀剣を引き抜く。
「《煌覇》!」
「ちょっと!?」
問答無用。
ぶっぱなされた銀剣は、無駄に長い廊下を一直線に走り、そのまま加速、一番威力があるであろう瞬間に銀剣が衝突、そのまま扉を微塵に砕き、その勢いのまま部屋の中へと突き進む。
「きゃああああああああああああああああ!?」
「学校長先生!!お怪我」
「よりも二つ名変更だ!!」
「じゃないでしょう!!」
アーネに怒られた。
が、そんな時間も惜しい。
「ふ、二つ名の変更ですか…?」
「おうよ」
真っ正面にある、これまた無駄に豪華な学校長の机を越え、その机に座っていた学校長の後ろの壁に、拳が僅か一つ分ほど学校長からズレた所に銀剣が突き刺さり、学校長が座っている椅子の上で腰を抜かしているのがわかる。
「アンタが前言ってた変更しに来」
《キンコンカンコーン》
「げ、まさか」
《みんなおっはよー!昨日の連戦、凄かったよね!どこぞの三年生がなにやら策を弄したみたいだけど…》
間に、合わなかったか…。
「…残念ながら手遅れですね。もうあと五分ほど早ければよかったのですが」
うるせぇ!ニヤニヤしながら言うんじゃねぇよ!
「…学校長先生」
「はい、何でしょうか?ケイナズさん」
唐突にアーネが口を開いた。
「一応、約束のタイムリミットにはここに来て、学校長先生に会いました。そのため、二つ名の変更は有効ですわよね?」
「それはそうですが、しかし二つ名とは、人々に浸透して初めて意味がある物です。こうして放送で大々的に知らしめた以上、変更は非常に厳しいですね」
学校長が遠まわしに『無理無理、諦めろってば』と言ってやがる。
俺、この人になんか怨み買うようなことしたっけな………したな。腐るほど。
「なら、音を変えずに字を変えましょう。それなら放送ですから問題はないのではありませんの?」
「それなら…仕方ありません、一応変更の権利はあるので構いませんが…どういった字面にするのですか?」
おう、正直俺はどうしようもないと思うんだが。
ヒメキシ、だよな。
「はい、それなら…」
《という訳で、前代未聞、一年生にして二つ名、《姫騎士》を手にしたレィア・シィルちゃん、おめでとう!これで放送は終わるね!今日の放送も、可愛い可愛いアイクスナール・キュリーちゃんでしたっ!》
「ではどうですの?」
………しゃあない、それでいいか。
「ちょっ、と、まっ、て、下、さい、ましっ!」
止まってられるか!
治ったばかりの足で猛ダッシュ。ちなみにアーネも走らせている理由は万が一、足がイカれた場合の回復役。
走ってる理由?前回の話の終わりを覚えてるな?よし、なら言う必要無いな?
このままじゃっ………!二つ名が…!
「《姫騎士》とか、絶対認めてなるものかよ…!」
現在七時五十三分。
ルール上、俺が二つ名を獲得するという事はまだ確定していないが、この時間帯に勝負してくるやつもいないだろう。ほとんど倒したし。
だから、今全力で憂慮すべき事は、学校長が悪意で固めたようなあの二つ名。
変更するには、確定する前に学校長に話をつける必要がある訳で。
今現在、走ってるけどギリギリ間に合いそうに無くて。
「見えたッ!」
以前より若干質素になった学校長室の扉がようやく見えてきた。まぁ、充分豪華なんだが。
って!扉を開ける時間も惜しい!
今回は銀剣を引き抜く。
「《煌覇》!」
「ちょっと!?」
問答無用。
ぶっぱなされた銀剣は、無駄に長い廊下を一直線に走り、そのまま加速、一番威力があるであろう瞬間に銀剣が衝突、そのまま扉を微塵に砕き、その勢いのまま部屋の中へと突き進む。
「きゃああああああああああああああああ!?」
「学校長先生!!お怪我」
「よりも二つ名変更だ!!」
「じゃないでしょう!!」
アーネに怒られた。
が、そんな時間も惜しい。
「ふ、二つ名の変更ですか…?」
「おうよ」
真っ正面にある、これまた無駄に豪華な学校長の机を越え、その机に座っていた学校長の後ろの壁に、拳が僅か一つ分ほど学校長からズレた所に銀剣が突き刺さり、学校長が座っている椅子の上で腰を抜かしているのがわかる。
「アンタが前言ってた変更しに来」
《キンコンカンコーン》
「げ、まさか」
《みんなおっはよー!昨日の連戦、凄かったよね!どこぞの三年生がなにやら策を弄したみたいだけど…》
間に、合わなかったか…。
「…残念ながら手遅れですね。もうあと五分ほど早ければよかったのですが」
うるせぇ!ニヤニヤしながら言うんじゃねぇよ!
「…学校長先生」
「はい、何でしょうか?ケイナズさん」
唐突にアーネが口を開いた。
「一応、約束のタイムリミットにはここに来て、学校長先生に会いました。そのため、二つ名の変更は有効ですわよね?」
「それはそうですが、しかし二つ名とは、人々に浸透して初めて意味がある物です。こうして放送で大々的に知らしめた以上、変更は非常に厳しいですね」
学校長が遠まわしに『無理無理、諦めろってば』と言ってやがる。
俺、この人になんか怨み買うようなことしたっけな………したな。腐るほど。
「なら、音を変えずに字を変えましょう。それなら放送ですから問題はないのではありませんの?」
「それなら…仕方ありません、一応変更の権利はあるので構いませんが…どういった字面にするのですか?」
おう、正直俺はどうしようもないと思うんだが。
ヒメキシ、だよな。
「はい、それなら…」
《という訳で、前代未聞、一年生にして二つ名、《姫騎士》を手にしたレィア・シィルちゃん、おめでとう!これで放送は終わるね!今日の放送も、可愛い可愛いアイクスナール・キュリーちゃんでしたっ!》
「ではどうですの?」
………しゃあない、それでいいか。
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