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本編
疲労と意識
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日曜は日曜で、様々な手続きなどの、やらなければならないことに忙殺された。
寮の手続きだとか、全く手付かずだった課題をほんの少しでも終わらせようとしたとか、先生に神官が書いた診断書を持って行って、夏季休暇から戻ってくるのが遅れた証拠にしたりだとか、受けられなかった二週間分の勉強をリーザやラウクムくんに教えてもらったり。
あれこれやっていたら、とっぷり日が暮れていた。
身体はほぼ動かさなかったが、それがストレスとなり余計に疲れた気がする。
馬鹿デカいベッドに、先に一人倒れ込む。
「あーーーーーーーっもーーーーーーーっ!!疲れたあああああああああああああああああああっっっ!!」
『お疲れさん。大変そうだったな』
実際大変だったよちくしょーめ。
ちなみにアーネとシエルは二人で風呂。
俺がいない間に、二人はそれなりに仲良くなったらしいな。
最初はシエルがかなりアーネを嫌っていたが…そう言えば、なんでアーネを嫌ってたんだろな。
もっとも、今日はシエルと一緒に入ろうとしたら、俺と一緒に入る直前で俺を押しのけ、シエルと入ってしまったんだが。
あー、このあと風呂にも入らにゃならんのか。
疲労に浸った思考で、ぐったりと考える。
あぁ、早くも睡魔がゆっくりと近づいてきた。
しかし、ここで寝るわけには行かない。
出来るだけ風呂は毎日欠かさず入りたい…!
それに明日からは学校も再開するし!
ざぱざぱと湯船の方で激しく水が跳ねる音がし、次いで脱衣場に二人が上がったらしく、話し声が聞こえるようになった。
もっとも、声が聞こえるだけで、その内容までは聞き取れなかったが。
そろそろ起き上がらねばなるまい。
しかしこのふかふかのベッドがまた気持ちよくて…意識が……。
────────────────────────────────────────────────接──────────────────────────────続………………………………………………………………………………………………………………………………………………………完了
「っ!?」
眠気が一気に消し飛んだ。
何かが…俺の意識に触れてきた?
「………おかあさん?」
今のは一体…?
シャル…シャル?いるか?
『あぁいるぞ?何かあったのか?』
…いや、その反応ってことは、お前は何も感じなかったのか。
『…?』
「どうかしましたの?」
昨日からずっと不機嫌なアーネが、俺の顔を見て、流石に俺を気遣うようなことを言う。
「何?心配してくれてんの?」
少し茶化すようにして言うと、アーネは少し考え込み、意外にも肯定してきた。
「そうですわね。あなたは放っておくと、勝手に一人で、それも自ら進んで死にそうなんですもの」
一瞬虚をつかれたが、流石にそんなことは無い。
「いくら何でも俺に自殺願望はねぇぞ。もしそう思われてるのなら心外だな」
思った通りの事を言うと、アーネは眉をひそめてこう言った。
「自分から進んで他人の傷を受けて、それをロクに治せないような人は、自殺願望と大差ありませんわよ」
そう言われてしまえば、俺は咄嗟に言い返すことは出来なかった。
口をへの字に曲げながら、俺は一人で風呂へと向かった。
あいつ、昨日の事が気に食わなかったのかね?
寮の手続きだとか、全く手付かずだった課題をほんの少しでも終わらせようとしたとか、先生に神官が書いた診断書を持って行って、夏季休暇から戻ってくるのが遅れた証拠にしたりだとか、受けられなかった二週間分の勉強をリーザやラウクムくんに教えてもらったり。
あれこれやっていたら、とっぷり日が暮れていた。
身体はほぼ動かさなかったが、それがストレスとなり余計に疲れた気がする。
馬鹿デカいベッドに、先に一人倒れ込む。
「あーーーーーーーっもーーーーーーーっ!!疲れたあああああああああああああああああああっっっ!!」
『お疲れさん。大変そうだったな』
実際大変だったよちくしょーめ。
ちなみにアーネとシエルは二人で風呂。
俺がいない間に、二人はそれなりに仲良くなったらしいな。
最初はシエルがかなりアーネを嫌っていたが…そう言えば、なんでアーネを嫌ってたんだろな。
もっとも、今日はシエルと一緒に入ろうとしたら、俺と一緒に入る直前で俺を押しのけ、シエルと入ってしまったんだが。
あー、このあと風呂にも入らにゃならんのか。
疲労に浸った思考で、ぐったりと考える。
あぁ、早くも睡魔がゆっくりと近づいてきた。
しかし、ここで寝るわけには行かない。
出来るだけ風呂は毎日欠かさず入りたい…!
それに明日からは学校も再開するし!
ざぱざぱと湯船の方で激しく水が跳ねる音がし、次いで脱衣場に二人が上がったらしく、話し声が聞こえるようになった。
もっとも、声が聞こえるだけで、その内容までは聞き取れなかったが。
そろそろ起き上がらねばなるまい。
しかしこのふかふかのベッドがまた気持ちよくて…意識が……。
────────────────────────────────────────────────接──────────────────────────────続………………………………………………………………………………………………………………………………………………………完了
「っ!?」
眠気が一気に消し飛んだ。
何かが…俺の意識に触れてきた?
「………おかあさん?」
今のは一体…?
シャル…シャル?いるか?
『あぁいるぞ?何かあったのか?』
…いや、その反応ってことは、お前は何も感じなかったのか。
『…?』
「どうかしましたの?」
昨日からずっと不機嫌なアーネが、俺の顔を見て、流石に俺を気遣うようなことを言う。
「何?心配してくれてんの?」
少し茶化すようにして言うと、アーネは少し考え込み、意外にも肯定してきた。
「そうですわね。あなたは放っておくと、勝手に一人で、それも自ら進んで死にそうなんですもの」
一瞬虚をつかれたが、流石にそんなことは無い。
「いくら何でも俺に自殺願望はねぇぞ。もしそう思われてるのなら心外だな」
思った通りの事を言うと、アーネは眉をひそめてこう言った。
「自分から進んで他人の傷を受けて、それをロクに治せないような人は、自殺願望と大差ありませんわよ」
そう言われてしまえば、俺は咄嗟に言い返すことは出来なかった。
口をへの字に曲げながら、俺は一人で風呂へと向かった。
あいつ、昨日の事が気に食わなかったのかね?
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