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1章
11話 一時の休息
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ボスキノコを退治しカレンの家に戻ってきた3人はボスキノコの胞子を浴びて全身真っ白になっていたため…玄関でぐったりしていた。
「あっはっは!新人探索者がDランクを倒すなんてすごいじゃないか!お疲れ様、お腹すいたろ?それに全身粉まみれだ、早く風呂に入っておいで!もう沸かしてあるよ!」
「うぅ~、ありがとうございます。」
カレンさん…私達が何時に帰るかも分からないのにここまでしっかり準備してくれてたなんて…想像するだけでも涙が出てきそうだ
「ヒアラ、一緒に行こ~?ちゃんと洗って欲しいかも」
いやぁ、私これまで結構遠慮してたのに忘れたかのように言うじゃん。
でもまぁその分ノノが待つ時間も短くなるって考えると仕方ないか…
「あー、分かった…。」
室内で服を脱げないため家の裏の人目がないところで服を脱いでタオル一枚で浴室に向かう
ワクワクした様子で前を歩くキュアーの肌は粉まみれの下からでも分かる美肌だ
浴室に入った2人はお互いの体を入念に洗い流したあと浴槽に浸かる。カレンの家はとても広く、昨日の夜3人分の部屋があったのもそうだが、浴槽も小さな温泉レベルで大きい
「はぁ~、生き返る…ヒアラ、いつも指示くれてありがとうね、作戦が無かったらまだ戦ってたかも。」
洗った髪を頭の上でタオルでまとめ、可愛らしい顔を隠すものが何も無くなったキュアーはその透き通った目をトロンとさせながらこちらを見てくる
「…まぁ、身体能力とか純粋な戦闘力じゃ私は二人に適わないから、そのくらいはしないとね。」
「いやぁ、それは相手が悪いところあるでしょ…ノノも五大天啓だし私も精霊だから…」
湯船が気持ちよくて少し眠いのかうとうとしそうになりながら話すキュアー。
もちっとしたスベスベ肌に視線を落とすと傷1つない肌が輝いている。それに…
「もう…キュアーとお風呂に入ると比べちゃうから嫌なんだよね。」
「ん?なに?」
「なんでもない!」
キュアーの胸元にはたわわと膨らんだ、普段の無邪気なやんちゃさからは考えられない程に実った房が覗いている。対して私は…
「…人間の成長期はまだあるはずだから諦めないもんね。」
「成長期?」
「なんでもないって!それより寝たらダメだよ!?危ないからもう上がろ!」
「えぇ~?まだ浸かりたい…」
「寝るでしょ!ダメよ!」
ザバーっと立ち上がった貧相な房はきっとこれから先熟れるであろうと信じ続け強く前を向くのであった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ノノまで風呂から上がったところで
3人はカレンの用意していた食事を囲んでいた
「18時前ってとこか。少し早い気もするけどみんな疲れてるだろうからもう食べちゃいな!」
「はい!カレンさんほんとに何から何までありがとうございます!」
「いいんだよ。あのキノコにはみんな困ってたからね。ほんとに感謝してるんだ。お土産話を聞いてもいいかい?」
「是非!まずは昨日カレンさんが燃やしたところから入ったんですけどーーーーーー」
その後数時間は3人で盛り上がりながら今日の出来事を話した
「なるほどね、私があげたとっておきの油カプセルも役に立ったのは良かったよ」
「はい。効いてはいたんですけど抵抗力があったのであの油は正直かなり助かりましたよ。」
「ふふ、最近繁殖してたキノコをある程度研究して少し火力が上がりやすい油にしてたからね!」
カレンさんは自慢げにしながら喜んでいた。
「まぁ、その後のとどめまでは俺とキュアーがやったんだけどな」
「そうそう!ヒアラは動き回ってないから貢献度低いもんね~」
「陽動は2人の方が上手いんだからいいでしょ!作戦よ!私が足でまといみたいに言わないで!」
「まぁ落ち着きな。 2人ともそんな風には思ってないと思うよ」
カレンは私たちのやり取りをにこにこしながら眺めておりお母さんみたいなことを言ってくる
「カレンさん…分かってはいるんですけど、五大天啓と精霊に比べたらどうしても劣っちゃうんですよね」
「え?五大天啓?精霊!?誰がだい?」
「えっ、ノノとキュアーですけど」
「ええええええ!?!?こりゃ驚いた!すごいじゃないか!ランクDも新人でクリア出来るのも納得だよ!」
「ですよね…」
やっぱりカレンさんも五大天啓と精霊の名を聞くと顔色を変えてしまった
「うん。仲間の2人は確かに強いね。でもね、ヒアラちゃん、このパーティーにはヒアラちゃんが必須だと私は思うよ。どんなに強くても個人では限界がある。今回の件もヒアラちゃんの作戦が無かったらどうなってたか分からないよ。」
カレンさんはそう言うとチラリとノノやキュアーを見る
2人はにっこりと笑いながら軽く口パクて(居ないと無理)と言ってくれていた
「ほらごらん、ほんとに強い探索者ってのはね、戦闘の技術だけで決まらないんだよ。指揮やサポート、他にも色々な分類で活躍する場面がある。これからはその全てを認められてるから自分はパーティにいるんだと強く感じながら戦うことだね」
「分かりました。なんか、少しだけど自信がついた気がします。でもほんとに、治癒の天啓なんて形だけで今のままじゃダメなのでもっと、このパーティーで強くなります!」
なんだか最近心の中に出来ていた少しの悩みが解消したような気がした。
「治癒の天啓…?なんだいそりゃ聞いたことがないよ」
「え?そのままです。治癒力の天啓みたいで、私。」
「回復じゃなくて治癒かい?」
「はい…」
「うーん、治癒か…なんだったかな。天啓と関係は無いけど昔話で確か聞いたことがある気がするよ」
カレンは少し難しそうな顔で考えていたが、途中で疲れたようで話を切り替える
「ん!分からない!よし、そーゆー話は確か町長が知ってた気がするから今回の依頼の報告ついでに聞いてみたらどうだい?」
「あっ、町長さんに報告すればいいんですね!」
報告とは、探索者達が受けた依頼を達成し報酬を貰うために必要な必須事項だ。
今回はカレンにお世話になっていたが、本来依頼主の町長とやり取りをする必要があった
「うん。でも明日以降行きなね。あ、そういえばいつまでここに滞在するつもりなんだい?」
基本的に依頼は目安の攻略時間やかかる日数が書いている。早く終わった場合探検課に赴きどんどん次に行ってもいいのだが、期間による楽な更新に合わせての報告が楽なため、ほとんどの探索者がその期間ギリギリまで休んだり観光したりしている。
「4日あったので、あと2日ですね」
「そうかい。なら最後までうちでゆっくりしていきな。少しだけ頼み事もしたいと思ってたし。…お願いしてもいいかい?」
「カレンさんの頼みを断るわけないじゃないですか!是非やらせてください!」
「お!いいねぇ!今日は疲れてるだろうから明日言うね。ご飯も食べたらもう寝なさいな」
カレンさんは私の返事を聞くととても喜んでいた様子でソワソワしていた。
なんだか思ってるより面倒事だったりするのかな?っと思いつつ、流石に疲れを感じたためその日はゆっくりと寝ることにした
「あっはっは!新人探索者がDランクを倒すなんてすごいじゃないか!お疲れ様、お腹すいたろ?それに全身粉まみれだ、早く風呂に入っておいで!もう沸かしてあるよ!」
「うぅ~、ありがとうございます。」
カレンさん…私達が何時に帰るかも分からないのにここまでしっかり準備してくれてたなんて…想像するだけでも涙が出てきそうだ
「ヒアラ、一緒に行こ~?ちゃんと洗って欲しいかも」
いやぁ、私これまで結構遠慮してたのに忘れたかのように言うじゃん。
でもまぁその分ノノが待つ時間も短くなるって考えると仕方ないか…
「あー、分かった…。」
室内で服を脱げないため家の裏の人目がないところで服を脱いでタオル一枚で浴室に向かう
ワクワクした様子で前を歩くキュアーの肌は粉まみれの下からでも分かる美肌だ
浴室に入った2人はお互いの体を入念に洗い流したあと浴槽に浸かる。カレンの家はとても広く、昨日の夜3人分の部屋があったのもそうだが、浴槽も小さな温泉レベルで大きい
「はぁ~、生き返る…ヒアラ、いつも指示くれてありがとうね、作戦が無かったらまだ戦ってたかも。」
洗った髪を頭の上でタオルでまとめ、可愛らしい顔を隠すものが何も無くなったキュアーはその透き通った目をトロンとさせながらこちらを見てくる
「…まぁ、身体能力とか純粋な戦闘力じゃ私は二人に適わないから、そのくらいはしないとね。」
「いやぁ、それは相手が悪いところあるでしょ…ノノも五大天啓だし私も精霊だから…」
湯船が気持ちよくて少し眠いのかうとうとしそうになりながら話すキュアー。
もちっとしたスベスベ肌に視線を落とすと傷1つない肌が輝いている。それに…
「もう…キュアーとお風呂に入ると比べちゃうから嫌なんだよね。」
「ん?なに?」
「なんでもない!」
キュアーの胸元にはたわわと膨らんだ、普段の無邪気なやんちゃさからは考えられない程に実った房が覗いている。対して私は…
「…人間の成長期はまだあるはずだから諦めないもんね。」
「成長期?」
「なんでもないって!それより寝たらダメだよ!?危ないからもう上がろ!」
「えぇ~?まだ浸かりたい…」
「寝るでしょ!ダメよ!」
ザバーっと立ち上がった貧相な房はきっとこれから先熟れるであろうと信じ続け強く前を向くのであった
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ノノまで風呂から上がったところで
3人はカレンの用意していた食事を囲んでいた
「18時前ってとこか。少し早い気もするけどみんな疲れてるだろうからもう食べちゃいな!」
「はい!カレンさんほんとに何から何までありがとうございます!」
「いいんだよ。あのキノコにはみんな困ってたからね。ほんとに感謝してるんだ。お土産話を聞いてもいいかい?」
「是非!まずは昨日カレンさんが燃やしたところから入ったんですけどーーーーーー」
その後数時間は3人で盛り上がりながら今日の出来事を話した
「なるほどね、私があげたとっておきの油カプセルも役に立ったのは良かったよ」
「はい。効いてはいたんですけど抵抗力があったのであの油は正直かなり助かりましたよ。」
「ふふ、最近繁殖してたキノコをある程度研究して少し火力が上がりやすい油にしてたからね!」
カレンさんは自慢げにしながら喜んでいた。
「まぁ、その後のとどめまでは俺とキュアーがやったんだけどな」
「そうそう!ヒアラは動き回ってないから貢献度低いもんね~」
「陽動は2人の方が上手いんだからいいでしょ!作戦よ!私が足でまといみたいに言わないで!」
「まぁ落ち着きな。 2人ともそんな風には思ってないと思うよ」
カレンは私たちのやり取りをにこにこしながら眺めておりお母さんみたいなことを言ってくる
「カレンさん…分かってはいるんですけど、五大天啓と精霊に比べたらどうしても劣っちゃうんですよね」
「え?五大天啓?精霊!?誰がだい?」
「えっ、ノノとキュアーですけど」
「ええええええ!?!?こりゃ驚いた!すごいじゃないか!ランクDも新人でクリア出来るのも納得だよ!」
「ですよね…」
やっぱりカレンさんも五大天啓と精霊の名を聞くと顔色を変えてしまった
「うん。仲間の2人は確かに強いね。でもね、ヒアラちゃん、このパーティーにはヒアラちゃんが必須だと私は思うよ。どんなに強くても個人では限界がある。今回の件もヒアラちゃんの作戦が無かったらどうなってたか分からないよ。」
カレンさんはそう言うとチラリとノノやキュアーを見る
2人はにっこりと笑いながら軽く口パクて(居ないと無理)と言ってくれていた
「ほらごらん、ほんとに強い探索者ってのはね、戦闘の技術だけで決まらないんだよ。指揮やサポート、他にも色々な分類で活躍する場面がある。これからはその全てを認められてるから自分はパーティにいるんだと強く感じながら戦うことだね」
「分かりました。なんか、少しだけど自信がついた気がします。でもほんとに、治癒の天啓なんて形だけで今のままじゃダメなのでもっと、このパーティーで強くなります!」
なんだか最近心の中に出来ていた少しの悩みが解消したような気がした。
「治癒の天啓…?なんだいそりゃ聞いたことがないよ」
「え?そのままです。治癒力の天啓みたいで、私。」
「回復じゃなくて治癒かい?」
「はい…」
「うーん、治癒か…なんだったかな。天啓と関係は無いけど昔話で確か聞いたことがある気がするよ」
カレンは少し難しそうな顔で考えていたが、途中で疲れたようで話を切り替える
「ん!分からない!よし、そーゆー話は確か町長が知ってた気がするから今回の依頼の報告ついでに聞いてみたらどうだい?」
「あっ、町長さんに報告すればいいんですね!」
報告とは、探索者達が受けた依頼を達成し報酬を貰うために必要な必須事項だ。
今回はカレンにお世話になっていたが、本来依頼主の町長とやり取りをする必要があった
「うん。でも明日以降行きなね。あ、そういえばいつまでここに滞在するつもりなんだい?」
基本的に依頼は目安の攻略時間やかかる日数が書いている。早く終わった場合探検課に赴きどんどん次に行ってもいいのだが、期間による楽な更新に合わせての報告が楽なため、ほとんどの探索者がその期間ギリギリまで休んだり観光したりしている。
「4日あったので、あと2日ですね」
「そうかい。なら最後までうちでゆっくりしていきな。少しだけ頼み事もしたいと思ってたし。…お願いしてもいいかい?」
「カレンさんの頼みを断るわけないじゃないですか!是非やらせてください!」
「お!いいねぇ!今日は疲れてるだろうから明日言うね。ご飯も食べたらもう寝なさいな」
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