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1章
35話 最強の新メンバー加入!?
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10人は2時間ほど待った後、駆けつけた救急列車に運ばれながら帰路に着いていた
「はぁー!私とヒアラの治癒で皆の傷治っちゃったし救急列車要らなかったね~!」
「そーいえばヒアラ、お前魔力少なすぎて全然効果なかったのに、どうなってるんだ?」
「あー、魔力ね、相変わらず少ないのに変わりはないよ~。藤野さんが届けてくれたこの装備にさ、魔力効率アップとか伝導率アップとかついてて、それで何とかなってる感じ。でも実際はほとんどキュアーのヒールのおかげだよ」
「そうなのか、でも疲労とかも皆ちゃんと取れてるし、その魔力量でこれなら正直十分活躍出来るよな」
「気休め程度だと思うけどね、致命傷から回復くらいは出来るかも」
そういえば…ソウヤさん達は無事に戻れたのかな、私が助けたサヤさんも…また会えるといいな
思い返せば、長い1日だった…
今日の朝はすごくのんびりとした朝で、カレンさんの家から出て、依頼の報告、その帰りでマホロさんとスズハさんに会ってカフェ、そこから緊急警報がなったんだっけ…、避難活動をして、私だけ先に戦場に…そこで出会ったソウヤさん、サヤさん、カイさんのパーティにお世話になって、ピンチになったところでキュアーとノノが駆けつけてくれたんだよね。
その後は総力戦だったなぁ、負傷者を救助して、アグナと出会い、戦った。そこにまたマホロさんとスズハさんが来て戦況が逆転。やっぱり今思い返してもこの2人の強さはおかしかったよね…
ふと2人の方を見ると、すっかり傷も癒えたスズハとマホロはのんびりドーズとアカネと話していた
その後の覇王龍出現、あの時はほんとにノノが死んじゃうかもなのに何も出来なくて辛かったな…また謝っとかないと。
でもアカネさんやドーズさん、援護の探索者達が沢山駆けつけてくれて無事に助けることが出来たんだよね。
その後は二手に分かれて、地上組と私達。新装備すごく強かったけど、それでもすんなりとは行かなかった…。それだけの敵だったし、私自身もまだ未熟だ。
その後合流してからはもうわちゃわちゃで何がなにやら…何とか勝つことが出来たけど、ほんとに激動の1日だった。でもこの経験は今後一生役に立つと思うし、確実にパワーアップしないと!
「ヒアラ?何ボーっとしてるの?」
「え?あー、いや、なんでもないよ。色々あったなーって思い出してただけ」
「そう?私も疲れた~。今日はゆっくり寝れそう!」
「間違いない!…そうだキュアー、あのこと覚えてる?」
「あのこと?ヒアラ・キュアーの変身回数のこと?」
「そうそう。私未だに信じられなくて、なんだか夢でも見てたんじゃないかって」
「うーん、そうだねぇ…信じ難いのは確かだけどね。現実離れしすぎてたっていうか、ほんとにゲームの世界の話だったし」
「…ねぇ、今後どうする?」
「どうするって、変身しなければいいんでしょ?私達がそれぞれ強くなればいいだけだよ」
「それはそうなんだけどさ…あと2回って、思ってたよりあっという間っていうかなんというか…」
「まぁでも、変身後のあの痛みがまた来るって考えると1回猶予があったとしてもなりたくはないよね」
「あー、そうだった。あれはやばかったね。」
あの変身解除後の痛み…確か縛りって言ってたっけ?あれはなんだったんだろう。今度もまたあれ以上の痛みが来るならほんとにやばい呪いなのかもしれない
「そーいえば!アカネさーん!スズハさんに言われてたけど元パーティメンバーだったの!?前言ってた前衛の子ってアカネさんの事だったんだー!」
「あはは…まぁ、そうですね。色々ありまして、あんまり人には言わないでもらえると助かります」
キュアーはどさくさに紛れてバレてた衝撃の事実を思いっきり掘り返しだした。何となく隠そうとしてる感じ今まであったんだから黙っとけばよかったのに…
「なんで隠してるのー?」
「…私が強かった過去を思い出されてしまうと、また前線に立たないといけなくなる気がして」
「立てばいいじゃーん!あんなに強いのに勿体ないよ!」
「…キュアー。もうそれ以上はやめときな、アカネさん達にはアカネさん達の事情があるんだよ。デリカシーなさすぎるって」
「うー、ごめんなさい…」
「ヒアラさん、お気遣いありがとうございます。まぁでも、話しますよ。その代わり私も聞きたいことがありまして、それでおあいこにして貰えませんか?」
「聞きたいこと?いいですけど、なんですか?」
「先程少し聞こえてしまったんですけど、あと2回しか変身出来ない、みたいな…」
あぁ、聞かれてしまっていたのか。正直自分達でも本当なのか、どうなるのか分からないから言っていいものか悩むけど、これからも仲良くしていく上では話しておいた方が楽かもしれないな
「聞かれてたんですね、…まぁ、そうです。あの変身はもうあと2回しか出来ない…というか、2回してしまったら死ぬらしくて、もう二度とやらない方がいいかもって…」
「え?死ぬ!?死ぬんですか!?あの合体そんなにリスクのあるものだったんですか!?」
「私達も知らなかったんですよ!普通に強くなれるからやってたんですけど、急に合計5回変身したら死にますとか言われて何がなにやらって感じで…」
「え…そ、その急に言われたというのは、いつですか?」
「それは…えーと、、」
その瞬間、思い出そうとした記憶が急にモヤがかかるかのように、いつ、どんな人に言われたのかが思い出せなくなった。分かるのはあと2回で死ぬ。もう変身しない方がいいということ
キュアーの方をみると、キュアーも同様に混乱しているようで首を傾げていた
「あれ…なんだっけ、いつ?…いつ、誰に言われたんだっけ…?」
アカネさんは私の顔をじっと見て少し悩んだ顔をすると、スズハさんとマホロさんの方を見て何かに頷いた
「ヒアラさん。それは、一旦思い出さなくて大丈夫です。ただ、割と重要な事だと思うので、その変身はもうしない方がいいと思います。」
「そうなんですか…?分かりました、、」
ヒアラさんのこの症状、私には分かる。これは恐らく調停者か、もしくはそれ以上の存在からの干渉…。私が以前人々の記憶から私の過去を消してもらう時に契約した調停者も、何回か会ったから今記憶があるものの、最初は同じことをされていた。そしてそれは、きっと世界に直接干渉するほど大きな問題だ
「それで、それに伴ってなんですが…どうでしょうか?スズ姉、マホロ」
「そうですねぇ…まぁ、それが妥当でしょうね。私達も2人だと苦しいこともありましたから…」
「…問題ない」
「そうですか…よかった。私は、申し訳ないですが受付を辞めるのは…」
「アカネさん、大丈夫ですよ。あなたはあなたの道を歩いてください」
「スズ姉…」
「あのー、すみません。なんかいい雰囲気のところ申し訳ないのですが…これって何の話ですか?」
さっきからこの3人が何を話してるのかさっぱり分からず、蚊帳の外状態だ
「あぁ…今日からこの2人には、ヒアラさん達のパーティに加入してもらおうかと思いまして」
「え?ど、どどどういうことでしょうか?」
「この2人も一緒にこれから冒険してもらう、という事です」
「えええ!?」
「それほんと!?やったー!ねぇノノ聞いた!?…あ」
キュアーがノノの方を見ると、習字ガールズの3人と一緒に座りながら眠っていた
「ふふっ…もう遅いですからね。眠くなるのも仕方ありません。この救急列車は揺れを抑えるため普通の列車より遅いですから、私達も睡眠を取っておきましょう。」
「そうですね…私も寝てる皆を見てたら移ってきたかもしれません。」
10人は、ゆっくりと深い眠りにつき、長い1日を終えた。
「はぁー!私とヒアラの治癒で皆の傷治っちゃったし救急列車要らなかったね~!」
「そーいえばヒアラ、お前魔力少なすぎて全然効果なかったのに、どうなってるんだ?」
「あー、魔力ね、相変わらず少ないのに変わりはないよ~。藤野さんが届けてくれたこの装備にさ、魔力効率アップとか伝導率アップとかついてて、それで何とかなってる感じ。でも実際はほとんどキュアーのヒールのおかげだよ」
「そうなのか、でも疲労とかも皆ちゃんと取れてるし、その魔力量でこれなら正直十分活躍出来るよな」
「気休め程度だと思うけどね、致命傷から回復くらいは出来るかも」
そういえば…ソウヤさん達は無事に戻れたのかな、私が助けたサヤさんも…また会えるといいな
思い返せば、長い1日だった…
今日の朝はすごくのんびりとした朝で、カレンさんの家から出て、依頼の報告、その帰りでマホロさんとスズハさんに会ってカフェ、そこから緊急警報がなったんだっけ…、避難活動をして、私だけ先に戦場に…そこで出会ったソウヤさん、サヤさん、カイさんのパーティにお世話になって、ピンチになったところでキュアーとノノが駆けつけてくれたんだよね。
その後は総力戦だったなぁ、負傷者を救助して、アグナと出会い、戦った。そこにまたマホロさんとスズハさんが来て戦況が逆転。やっぱり今思い返してもこの2人の強さはおかしかったよね…
ふと2人の方を見ると、すっかり傷も癒えたスズハとマホロはのんびりドーズとアカネと話していた
その後の覇王龍出現、あの時はほんとにノノが死んじゃうかもなのに何も出来なくて辛かったな…また謝っとかないと。
でもアカネさんやドーズさん、援護の探索者達が沢山駆けつけてくれて無事に助けることが出来たんだよね。
その後は二手に分かれて、地上組と私達。新装備すごく強かったけど、それでもすんなりとは行かなかった…。それだけの敵だったし、私自身もまだ未熟だ。
その後合流してからはもうわちゃわちゃで何がなにやら…何とか勝つことが出来たけど、ほんとに激動の1日だった。でもこの経験は今後一生役に立つと思うし、確実にパワーアップしないと!
「ヒアラ?何ボーっとしてるの?」
「え?あー、いや、なんでもないよ。色々あったなーって思い出してただけ」
「そう?私も疲れた~。今日はゆっくり寝れそう!」
「間違いない!…そうだキュアー、あのこと覚えてる?」
「あのこと?ヒアラ・キュアーの変身回数のこと?」
「そうそう。私未だに信じられなくて、なんだか夢でも見てたんじゃないかって」
「うーん、そうだねぇ…信じ難いのは確かだけどね。現実離れしすぎてたっていうか、ほんとにゲームの世界の話だったし」
「…ねぇ、今後どうする?」
「どうするって、変身しなければいいんでしょ?私達がそれぞれ強くなればいいだけだよ」
「それはそうなんだけどさ…あと2回って、思ってたよりあっという間っていうかなんというか…」
「まぁでも、変身後のあの痛みがまた来るって考えると1回猶予があったとしてもなりたくはないよね」
「あー、そうだった。あれはやばかったね。」
あの変身解除後の痛み…確か縛りって言ってたっけ?あれはなんだったんだろう。今度もまたあれ以上の痛みが来るならほんとにやばい呪いなのかもしれない
「そーいえば!アカネさーん!スズハさんに言われてたけど元パーティメンバーだったの!?前言ってた前衛の子ってアカネさんの事だったんだー!」
「あはは…まぁ、そうですね。色々ありまして、あんまり人には言わないでもらえると助かります」
キュアーはどさくさに紛れてバレてた衝撃の事実を思いっきり掘り返しだした。何となく隠そうとしてる感じ今まであったんだから黙っとけばよかったのに…
「なんで隠してるのー?」
「…私が強かった過去を思い出されてしまうと、また前線に立たないといけなくなる気がして」
「立てばいいじゃーん!あんなに強いのに勿体ないよ!」
「…キュアー。もうそれ以上はやめときな、アカネさん達にはアカネさん達の事情があるんだよ。デリカシーなさすぎるって」
「うー、ごめんなさい…」
「ヒアラさん、お気遣いありがとうございます。まぁでも、話しますよ。その代わり私も聞きたいことがありまして、それでおあいこにして貰えませんか?」
「聞きたいこと?いいですけど、なんですか?」
「先程少し聞こえてしまったんですけど、あと2回しか変身出来ない、みたいな…」
あぁ、聞かれてしまっていたのか。正直自分達でも本当なのか、どうなるのか分からないから言っていいものか悩むけど、これからも仲良くしていく上では話しておいた方が楽かもしれないな
「聞かれてたんですね、…まぁ、そうです。あの変身はもうあと2回しか出来ない…というか、2回してしまったら死ぬらしくて、もう二度とやらない方がいいかもって…」
「え?死ぬ!?死ぬんですか!?あの合体そんなにリスクのあるものだったんですか!?」
「私達も知らなかったんですよ!普通に強くなれるからやってたんですけど、急に合計5回変身したら死にますとか言われて何がなにやらって感じで…」
「え…そ、その急に言われたというのは、いつですか?」
「それは…えーと、、」
その瞬間、思い出そうとした記憶が急にモヤがかかるかのように、いつ、どんな人に言われたのかが思い出せなくなった。分かるのはあと2回で死ぬ。もう変身しない方がいいということ
キュアーの方をみると、キュアーも同様に混乱しているようで首を傾げていた
「あれ…なんだっけ、いつ?…いつ、誰に言われたんだっけ…?」
アカネさんは私の顔をじっと見て少し悩んだ顔をすると、スズハさんとマホロさんの方を見て何かに頷いた
「ヒアラさん。それは、一旦思い出さなくて大丈夫です。ただ、割と重要な事だと思うので、その変身はもうしない方がいいと思います。」
「そうなんですか…?分かりました、、」
ヒアラさんのこの症状、私には分かる。これは恐らく調停者か、もしくはそれ以上の存在からの干渉…。私が以前人々の記憶から私の過去を消してもらう時に契約した調停者も、何回か会ったから今記憶があるものの、最初は同じことをされていた。そしてそれは、きっと世界に直接干渉するほど大きな問題だ
「それで、それに伴ってなんですが…どうでしょうか?スズ姉、マホロ」
「そうですねぇ…まぁ、それが妥当でしょうね。私達も2人だと苦しいこともありましたから…」
「…問題ない」
「そうですか…よかった。私は、申し訳ないですが受付を辞めるのは…」
「アカネさん、大丈夫ですよ。あなたはあなたの道を歩いてください」
「スズ姉…」
「あのー、すみません。なんかいい雰囲気のところ申し訳ないのですが…これって何の話ですか?」
さっきからこの3人が何を話してるのかさっぱり分からず、蚊帳の外状態だ
「あぁ…今日からこの2人には、ヒアラさん達のパーティに加入してもらおうかと思いまして」
「え?ど、どどどういうことでしょうか?」
「この2人も一緒にこれから冒険してもらう、という事です」
「えええ!?」
「それほんと!?やったー!ねぇノノ聞いた!?…あ」
キュアーがノノの方を見ると、習字ガールズの3人と一緒に座りながら眠っていた
「ふふっ…もう遅いですからね。眠くなるのも仕方ありません。この救急列車は揺れを抑えるため普通の列車より遅いですから、私達も睡眠を取っておきましょう。」
「そうですね…私も寝てる皆を見てたら移ってきたかもしれません。」
10人は、ゆっくりと深い眠りにつき、長い1日を終えた。
応援ありがとうございます!
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