14 / 25
本編 第1章
試験中、事故発生。
しおりを挟む
「な、七宮…大丈夫か?」
藤堂が倉庫の地面に顔が突き刺さったままの生に声をかける。
「…だ、だい、大丈夫です…」
ボコッと地面から顔を引き抜いた生は苦笑いをしながら声に答えた。
「はっはっはっ!!今のバク転見たか!?ありゃひでぇ!」
「ぶっはっはは!コンクリに穴開けるとかヤバイぜ!腹が壊れる~っ!」
見ていた受験者2人が腹をかかえて地面に転げ回って爆笑している。
その時、1人の受験者が笑い転げていた足を壁に掛けられていた長さ10メートル程の鉄の梯子に勢いよくぶつけてしまった。
ガシャン!!
壁から外れた鉄の梯子はその足下にいる4人目掛けて倒れてくる。梯子は長いうえに重い、下敷きになれば軽傷では済まされないだろう。
「皆んな早く離れるんだ!!」
藤堂が呼びかけながら後ろへ飛び退く。それに続いて他の受験者と生も飛び退いた。
「ちょっ、待ってくれ!腰が抜けちまって立てねぇんだ!」
梯子に足をぶつけた受験者が梯子の倒れかけているすぐ側でへたり込んでいる。
ゴォオオオン!
鉄の梯子は鈍い音と埃を巻き上げながら倒れた。
「そんな…嘘だろ…」
藤堂は再びの信じられない光景を目の当たりにしていた。
それは採用試験の最中、倉庫で事故が起きて人が巻き込まれたから
では、ない。
倒れてきた重さ数十キロはあるだろうと思われる鉄の梯子、それが倒れる寸前、七宮生が下から受け止めていたからだ。
「俺のバク転見て爆笑した事謝るなら助けてやる。謝らないならこのまま梯子を倒す。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!もうぜっっったいに笑いませんからっ!!」
生の言葉を聞いた受験者は涙目になりながら必死に答えた。
「んじゃあ、早くどいて。(不死身補正かかってても筋力は増してる訳じゃ無いから)支えんの結構しんどいんだよ。」
第1章 完。
→→第2章へ続く。
藤堂が倉庫の地面に顔が突き刺さったままの生に声をかける。
「…だ、だい、大丈夫です…」
ボコッと地面から顔を引き抜いた生は苦笑いをしながら声に答えた。
「はっはっはっ!!今のバク転見たか!?ありゃひでぇ!」
「ぶっはっはは!コンクリに穴開けるとかヤバイぜ!腹が壊れる~っ!」
見ていた受験者2人が腹をかかえて地面に転げ回って爆笑している。
その時、1人の受験者が笑い転げていた足を壁に掛けられていた長さ10メートル程の鉄の梯子に勢いよくぶつけてしまった。
ガシャン!!
壁から外れた鉄の梯子はその足下にいる4人目掛けて倒れてくる。梯子は長いうえに重い、下敷きになれば軽傷では済まされないだろう。
「皆んな早く離れるんだ!!」
藤堂が呼びかけながら後ろへ飛び退く。それに続いて他の受験者と生も飛び退いた。
「ちょっ、待ってくれ!腰が抜けちまって立てねぇんだ!」
梯子に足をぶつけた受験者が梯子の倒れかけているすぐ側でへたり込んでいる。
ゴォオオオン!
鉄の梯子は鈍い音と埃を巻き上げながら倒れた。
「そんな…嘘だろ…」
藤堂は再びの信じられない光景を目の当たりにしていた。
それは採用試験の最中、倉庫で事故が起きて人が巻き込まれたから
では、ない。
倒れてきた重さ数十キロはあるだろうと思われる鉄の梯子、それが倒れる寸前、七宮生が下から受け止めていたからだ。
「俺のバク転見て爆笑した事謝るなら助けてやる。謝らないならこのまま梯子を倒す。」
「ごめんなさい!ごめんなさい!もうぜっっったいに笑いませんからっ!!」
生の言葉を聞いた受験者は涙目になりながら必死に答えた。
「んじゃあ、早くどいて。(不死身補正かかってても筋力は増してる訳じゃ無いから)支えんの結構しんどいんだよ。」
第1章 完。
→→第2章へ続く。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる