死にたがりの俺は不死身になる呪いをかけられました。[グロ注意]

本編 第1章

えっ…？

地上8メートルからの飛び降り試験を終え、足を捻った奴を除いた３人が合格となった。

「ここまでご苦労。さて、スタントマンに要求されるアクションとして、アクロバットがある。よって次のテストは[バク転]だ。」

「えっ…？」

生はバク転という言葉に意表を突かれた。なぜなら生はバク転など一度もした事が無かったのだ。
「ちくしょお、不死身が何のメリットにもならねぇよ…」

「なんだよ、さっきのに比べたら余裕じゃんか。」
「そうだな。バク転なら難なく出来るぜ。」
他の2人は余裕そうな表情で体を慣らしている。

「いや、待てよ。俺は痛みを感じないんだから怖がる必要はない…あとはイメージだ…。あの2人のバク転を見て…」
「七宮、お前からだ。」

「えっ…？」
藤堂は先ほどのテストでの生の凄さを目の当たりにしていた。そんな生への期待を込めてトップバッターに選んだようだ。

「ま、まぁバク転くらいなら？ピョーンって後ろに飛べばいけるっしょ…。

そ、そぉおおおおおい！！！」

生は思い切り膝を曲げ、体を後ろへ反らしたまま跳躍した。

そして宙で膝を曲げる。

しかし、膝を曲げるタイミングが早すぎたせいで本来1回転する筈が 回転に加速がかかり、そのまま宙で1回転半。
ズゴォン！！

生は地面に頭から落下し、生々しい音を出して地面に突き刺さった。


その一部始終を見ていた藤堂はあまりの凄惨さに唖然としていた。

「七宮……えっ…？」