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{第八十話} 自室(仮)
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自走出来る馬車にしばらく揺られ、宮殿に到着した。
馬車のタイヤは、完全に自動車のタイヤで、座席も自動車の物が使われているため、なれた乗り心地だった。
馬車を降り、宮殿の中に入ると、使用人達と国王が出迎えてくれた。
「お帰り、ティア」
「只今帰りました、お父様」
笑顔な国王に対し、姫様は怒られるかもしれないと言う考えがあるせいか、少し表情が暗く、床に目線を落としてた。
そんな少し気まずい雰囲気におじさんが割って入った。
「今日は悪いなハネット、俺の「姫様に社会見学をさせたい」って言う提案を許可してくれて」
どうやら、おじさんの振りに国王は気づいたようだ。
「ああ、良いんだ。この帝都を自分の目で見て、自分の足で歩いて欲しかったからな」
おじさんと国王は互い目線を送りあって意思疎通を図っている。
暇様は、そんなおじさんと国王のやり取りを見て、不安が解消されいつもの明るい姫様に戻った。
「オレも社会勉強に混ぜてくれてありがとな」
「こちらこそ、ショウ様のお陰で色々な経験が出来ました」
姫様は深々と頭を下げ、微笑んだ。
姫様ともなるお方に、こうも頭を下げて感謝されるとは。
なんだか、照れてきたぞ?
「皆様、夕食のご用意が出来ました」
執事に連れられ、夕食が用意された部屋に。
ネラとネイがすでに席についていた。
夕食は現世で言う所の「コース料理」だったが、オレは良く分からないのでなんともいえない。
取り合えず、出てきた料理を食べているだけだ。
魚料理や、肉料理が出てきたのは分かるが、何の魚で何の肉なのか分からない。
食べ終わったオレが今言えることは「おいしかった!」以上。
食事が終わり、オレはネラと自室(仮)に戻った。
オレはベッドにスーツ姿のまま倒れこんだ。
「マスター、着替えた服は洗濯してクローゼットの中に、靴も洗っておきました」
「ありがとう」
枕に顔をうずめて返事をしたせいで、声がこもっているが、伝われば問題ない。
そのまま睡魔に襲われ、就寝。
「マスター?マスター、寝てしまったのですか?京一様よりマスターの肩を治すよう言われていたのですが、寝ている間に治療しても問題ないですね。では、失礼します」
うつ伏せで枕に顔を埋め寝ている昌の体を仰向けに起こし、スーツと靴を脱がせ下着姿にした。
ネラは下着姿の昌の肩に手をあて、治療を施した。
「まったく、無茶な事を。異世界での経験も薄く、戦闘能力も京一様からの最低限しか無いと言うのに」
脱がせた服や靴を拾い上げた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「♪~」
スマホの目覚ましの音楽で目を覚ました。
画面には「6:00」と表示されていた。
スーツを着たまま寝たはずが、今は下着姿だ。
現世では季節関係なく下着姿で寝ているオレは今の方がいい。
隣のベッドには誰かが寝ていた形跡がある。
きっとネラだろう。
あくびをしながら目をこすり、洗面所に向かった。
洗面台の鏡に映る自分を見ると、寝癖で髪型が大変なことになっていた。
クリエイトでくしを出し髪をとかすが、一向に直る気配が無い。
隣の浴室の電気がついている事に気づいたが、きっとネラが入ってるんだろうとあまり気に留めなかったのが今失敗だったと後悔している。
鏡を見ながら自分の寝癖と葛藤していると、浴室からネラが髪の毛をバスタオルで拭きながら出てきたそんな姿が鏡越しに見えた。
鏡越しに見えるネラの体の胸元には謎の光が鏡に反射して見えない。
もちろん下の方も同様に謎の光で見れ、いや見えない。
後ろを振り返ると、今度は謎の光ではなく浴室から出てきた謎の蒸気をまとっている。
「おはようございます、マスター」
ネラは同様する様子も無く、オレの隣に立ち髪の毛を拭いている。
髪の毛を拭いていたバスタオルを体に巻き、洗面台の引き出しからドライヤーを取り出し、何故かあるコンセントにさし電源をいれ、髪の毛を乾かしている。
ネラが体にバスタオルを巻いた瞬間、謎の蒸気も謎の光も始めから無かったかのように無くなった。
「え?ええ?」
「どうかされましたか?」
色々とおかしいこの状況に同様を隠せないオレに対し、ネラはいつものように冷静だ。
「男性に風呂上りの裸を見られたら、叫んだり物を投げて来たり、殴ってきたりするのが普通なんじゃないのか?」
「マスターの言うその普通は良く分かりませんが、私は別にマスターに見られたところでその普通の対応をしようとは思いません」
「そう言う物なのか?」
「少なくとも、私はそうですね」
「ネイも?」
「姉さんは、多分マスターに抱きつきますね」
「ファッ?!」
「あくまで私の予想です。本当かどうかは知りませんよ?」
ネラがそう言うならそうに違いない。
そうオレは確信した。
オレにも想像出来たからな。
「マスターはここで何をしているんですか?」
「いや、寝癖がね?」
自分の跳ねた寝癖を指差した。
「それなら、蒸しタオルを出してもらえますか?」
クリエイトで蒸しタオルを出し、ネラに渡した。
「このタオルを寝癖の付いた所に軽く押し当てる事で寝癖を直す事ができると思います」
ネラに蒸しタオルを当てられる事約1分。
タオルを取ると、さっきまで跳ねていた髪の毛は完全に治っていた。
「お~。寝癖も直ったし、着替えるか」
「はい。マスターが着ていたスーツはクリーニングしておきました」
ネラに渡されたスーツはダンジョンで付いたミノタウロスの返り血や、土等も綺麗さっぱり落とされていた。
Yシャツも綺麗になっているだけではなく、アイロンもかけてある。
クリーニングと言うだけあって、ご丁寧にクリーニングした時のタグがつけられていた。
危ない危ない、危うくタグをつけたまま着るところだった。
ジャケットに袖を通し、ネクタイを締め、袖口のボタンを留めた。
ネラもいつも通りのスーツに着替えたようだ。
そこに、おじさんがネイをつれて登場。
「やあ」
何だ、その挨拶は?ポーションでもつくるのか?
「今日のダンジョンでの一件で銃を使わなかったのは良い判断だ。使えなかったのかもしれないが、まあいい。しかし、状況によっては銃を使わざるおえない場合もあるだろう。だから銃の使い方を昌に伝授しよう!」
床に魔法陣が出現し、オレ達は平原にテレポートした。
「お前のM1911はサプレッサーがつけられる位で、ほぼ純正だ。見た目はな?性能はこの世界用に俺が色々といじってあるから、そこらへんの違いを教えないとな」
馬車のタイヤは、完全に自動車のタイヤで、座席も自動車の物が使われているため、なれた乗り心地だった。
馬車を降り、宮殿の中に入ると、使用人達と国王が出迎えてくれた。
「お帰り、ティア」
「只今帰りました、お父様」
笑顔な国王に対し、姫様は怒られるかもしれないと言う考えがあるせいか、少し表情が暗く、床に目線を落としてた。
そんな少し気まずい雰囲気におじさんが割って入った。
「今日は悪いなハネット、俺の「姫様に社会見学をさせたい」って言う提案を許可してくれて」
どうやら、おじさんの振りに国王は気づいたようだ。
「ああ、良いんだ。この帝都を自分の目で見て、自分の足で歩いて欲しかったからな」
おじさんと国王は互い目線を送りあって意思疎通を図っている。
暇様は、そんなおじさんと国王のやり取りを見て、不安が解消されいつもの明るい姫様に戻った。
「オレも社会勉強に混ぜてくれてありがとな」
「こちらこそ、ショウ様のお陰で色々な経験が出来ました」
姫様は深々と頭を下げ、微笑んだ。
姫様ともなるお方に、こうも頭を下げて感謝されるとは。
なんだか、照れてきたぞ?
「皆様、夕食のご用意が出来ました」
執事に連れられ、夕食が用意された部屋に。
ネラとネイがすでに席についていた。
夕食は現世で言う所の「コース料理」だったが、オレは良く分からないのでなんともいえない。
取り合えず、出てきた料理を食べているだけだ。
魚料理や、肉料理が出てきたのは分かるが、何の魚で何の肉なのか分からない。
食べ終わったオレが今言えることは「おいしかった!」以上。
食事が終わり、オレはネラと自室(仮)に戻った。
オレはベッドにスーツ姿のまま倒れこんだ。
「マスター、着替えた服は洗濯してクローゼットの中に、靴も洗っておきました」
「ありがとう」
枕に顔をうずめて返事をしたせいで、声がこもっているが、伝われば問題ない。
そのまま睡魔に襲われ、就寝。
「マスター?マスター、寝てしまったのですか?京一様よりマスターの肩を治すよう言われていたのですが、寝ている間に治療しても問題ないですね。では、失礼します」
うつ伏せで枕に顔を埋め寝ている昌の体を仰向けに起こし、スーツと靴を脱がせ下着姿にした。
ネラは下着姿の昌の肩に手をあて、治療を施した。
「まったく、無茶な事を。異世界での経験も薄く、戦闘能力も京一様からの最低限しか無いと言うのに」
脱がせた服や靴を拾い上げた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「♪~」
スマホの目覚ましの音楽で目を覚ました。
画面には「6:00」と表示されていた。
スーツを着たまま寝たはずが、今は下着姿だ。
現世では季節関係なく下着姿で寝ているオレは今の方がいい。
隣のベッドには誰かが寝ていた形跡がある。
きっとネラだろう。
あくびをしながら目をこすり、洗面所に向かった。
洗面台の鏡に映る自分を見ると、寝癖で髪型が大変なことになっていた。
クリエイトでくしを出し髪をとかすが、一向に直る気配が無い。
隣の浴室の電気がついている事に気づいたが、きっとネラが入ってるんだろうとあまり気に留めなかったのが今失敗だったと後悔している。
鏡を見ながら自分の寝癖と葛藤していると、浴室からネラが髪の毛をバスタオルで拭きながら出てきたそんな姿が鏡越しに見えた。
鏡越しに見えるネラの体の胸元には謎の光が鏡に反射して見えない。
もちろん下の方も同様に謎の光で見れ、いや見えない。
後ろを振り返ると、今度は謎の光ではなく浴室から出てきた謎の蒸気をまとっている。
「おはようございます、マスター」
ネラは同様する様子も無く、オレの隣に立ち髪の毛を拭いている。
髪の毛を拭いていたバスタオルを体に巻き、洗面台の引き出しからドライヤーを取り出し、何故かあるコンセントにさし電源をいれ、髪の毛を乾かしている。
ネラが体にバスタオルを巻いた瞬間、謎の蒸気も謎の光も始めから無かったかのように無くなった。
「え?ええ?」
「どうかされましたか?」
色々とおかしいこの状況に同様を隠せないオレに対し、ネラはいつものように冷静だ。
「男性に風呂上りの裸を見られたら、叫んだり物を投げて来たり、殴ってきたりするのが普通なんじゃないのか?」
「マスターの言うその普通は良く分かりませんが、私は別にマスターに見られたところでその普通の対応をしようとは思いません」
「そう言う物なのか?」
「少なくとも、私はそうですね」
「ネイも?」
「姉さんは、多分マスターに抱きつきますね」
「ファッ?!」
「あくまで私の予想です。本当かどうかは知りませんよ?」
ネラがそう言うならそうに違いない。
そうオレは確信した。
オレにも想像出来たからな。
「マスターはここで何をしているんですか?」
「いや、寝癖がね?」
自分の跳ねた寝癖を指差した。
「それなら、蒸しタオルを出してもらえますか?」
クリエイトで蒸しタオルを出し、ネラに渡した。
「このタオルを寝癖の付いた所に軽く押し当てる事で寝癖を直す事ができると思います」
ネラに蒸しタオルを当てられる事約1分。
タオルを取ると、さっきまで跳ねていた髪の毛は完全に治っていた。
「お~。寝癖も直ったし、着替えるか」
「はい。マスターが着ていたスーツはクリーニングしておきました」
ネラに渡されたスーツはダンジョンで付いたミノタウロスの返り血や、土等も綺麗さっぱり落とされていた。
Yシャツも綺麗になっているだけではなく、アイロンもかけてある。
クリーニングと言うだけあって、ご丁寧にクリーニングした時のタグがつけられていた。
危ない危ない、危うくタグをつけたまま着るところだった。
ジャケットに袖を通し、ネクタイを締め、袖口のボタンを留めた。
ネラもいつも通りのスーツに着替えたようだ。
そこに、おじさんがネイをつれて登場。
「やあ」
何だ、その挨拶は?ポーションでもつくるのか?
「今日のダンジョンでの一件で銃を使わなかったのは良い判断だ。使えなかったのかもしれないが、まあいい。しかし、状況によっては銃を使わざるおえない場合もあるだろう。だから銃の使い方を昌に伝授しよう!」
床に魔法陣が出現し、オレ達は平原にテレポートした。
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