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{第八十三話} 下方修正
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この真っ白な空間に飽きてきたが、見渡す限り何処までも続く。
ネメシスで肉眼では見えない距離を倍率を上げて見たが、終わりが見えない。
「ここだな」
おじさんには何かオレには見えない物がおじさんには見えているらしく、おじさんは地面を見て立ち止まった。
おじさんの後ろでオレも立ち止まると、周りが霧で包まれた。
霧はとても濃く、まるでホワイトアウトのようだった。
しばらく霧に包まれた。
霧が晴れると、目の前に玉座が現れそこに誰か人が座っていた。
「やっと来たか、なかなか待たせてくれたな」
玉座に座っている女性はとても機嫌悪そうに肘掛けに肘を付いている。
「すまんすまん」
おじさんは申し訳なさそうに頭を下げた。
「まぁ、いい」
え、もしかしてこの状況で彼女の事を知らないのってオレだけ?
「あの、彼女は?」
案の定、おじさんは「あれ?言ってなかったっけ?」と言った感じだ。
そんなオレ達の様子を見て、彼女は「そんな事も言ってないのか」とあきれた様子だ。
「私の名は「エルヴァー」この世界、お前達の言う所の「異世界」の神でこの世界を作った者だ。」
あ、そう言う...
てっきりオレは、おじいさんの様な人かと思ったが、結構若いおねえさん的年齢の女性だったとは。
まぁ、見た目がそうなだけで、中身は数千歳とかいってるのだろう。
「今回、ここに呼んだのはお前の件についてだ」
彼女が指を指したのはオレだった。
「え?オレ?」
「お前、自覚が無いのか。京一、説明してやれ」
彼女はあきれた様子で、自分では面倒くさいのかおじさんに説明を任せた。
「頼まれたので、俺が説明しよう。この前の電話でここに呼ばれたのだが、問題は呼ばれた理由だ。今回呼ばれたのは、昌がチートすぎるという理由で「下方修正」が入ることになるだろう」
この前の電話の中で「オンラインゲームじゃないんだから」と言ったのは「下方修正」と言う単語が出てきたからだったのか。
そんな事はさて置き、問題はその修正内容だ。
この世界で生活していく事に支障が出てくるなら困るな。
「で、修正内容は?」
「すべてだ、「HP」「MP」「攻撃力」「防御力」の数値を修正する。固有スキルもいくつか制限をかける」
エルヴァーはリストを見ながらため息をついた。
「よくもまあここまで書き換えたものだ。この世界の神にでもなるつもりだったのか?」
あきれた様子のエルヴァーに対し、オレは何も言えなかった。
おじさんも彼女の前では存在感が薄い。
「キョウイチ、お前はコレを許可したのか?」
「あ、ああ...」
おじさんを睨みつけきつい口調で質問するエルヴァーに対し、おじさんは思い当たる節があるのか、返事に自身がなかった。
「一応「未来予知」は禁止したぞ?」
「当たり前だ!」
未来予知が言語理解にネラの手によって変えられた理由がわかったが、その回答は間違ってるよ、おじさん。
「ちなみに修正内容と言うのは?」
仕方が無いので、とりあえず気になった「修正内容」を聞くことにした。
「説明がまだだったな。まずは「HP」だが、もともと「100」だった物をカンスト。正確には「999999」だが、この世界の人間は多くて千程度だ。よって「999999」を「9999」へ二桁下げる」
「あんまり下げないんですね」
異世界の人間が多くて千なら、九千なオレは相当強い部類に入るだろう。
「この世界でお前達が死んだ場合、色々と私の仕事が増える。それは避けたい、面倒だからな」
この世界の神様は面倒くさがりらしい。
説明している時も、面倒くささ全開だったからな。
「次に「MP」だが、これに関しては多めにしておいてやる。「無限」から「一億」に修正する。本来ならもっと修正するべきなんだが、他の人に比べ色々と消費する量が尋常じゃないからな」
「ありがとうございます」
これに関しては、変わってないと言っても過言ではない。
しかし、無限から正確な数字に変わったから立派な修正なんだろうか。
「最後に固有スキルだが。これに関してはほぼすべて修正をかける。もちろんコピーしたものも含まれるからな。唯一そのまま残るのは「言語理解」くらいだな」
固有スキルは適当に入れた物が多いからな。
オレも何を入れたかよく覚えてないし。
「防御力と攻撃力は?」
「あんな物は、キョウイチが勝手に作ったあってないような物だ」
さすがおじさんだぜ。
「ちなみに、このステータスがいじれる件をエルヴァー様はご存知だったんですか?」
「さすがキョウイチと言ったところか、私が留守にしているときに一通り作っていた。知っていれば無理やりにでもここに呼び出したところだ」
さすがの神をそんなおじさんには怒りを通り越してあきれている。
昔からおじさんはそういった事に関する頭の切れ方が通常の百倍だったからな。
「あと、貴様の銃の件が残っていたな。この世界での銃の使用は原則禁止だ。どうしても使う場合は各自の自己判断で使うといい。使い方によっては私がここに呼び出すがな。あの銃は色々な弾が撃てるらしいが通常弾以外の使用は全面的に禁止」
それを聞いたおじさんは「やっぱりな」と言った感じの反応をしていた事からするに、想像が出来ていたのだろう。
つまり、銃の使用は自己判断で自己責任と言う事か。
「今思いつくのはこの程度だが、後日追って連絡する。ちゃんと電話にでろよ、キョウイチ。あと、ショウ。お前のスマホにも私の連絡先を入れておく」
そう言うとエルヴァーは軽く指を動かした。
スマホ内の電話帳を見ると「神様」と言う項目が追加されていた。
「私からは以上だ。この世界を楽しんでくれ。私の暇つぶしのためにも」
どうやら神様がオレ達をこの世界に呼んだ理由は暇つぶしらしい。
これがうわさの「暇を持て余した、神々の遊び」か。
ネメシスで肉眼では見えない距離を倍率を上げて見たが、終わりが見えない。
「ここだな」
おじさんには何かオレには見えない物がおじさんには見えているらしく、おじさんは地面を見て立ち止まった。
おじさんの後ろでオレも立ち止まると、周りが霧で包まれた。
霧はとても濃く、まるでホワイトアウトのようだった。
しばらく霧に包まれた。
霧が晴れると、目の前に玉座が現れそこに誰か人が座っていた。
「やっと来たか、なかなか待たせてくれたな」
玉座に座っている女性はとても機嫌悪そうに肘掛けに肘を付いている。
「すまんすまん」
おじさんは申し訳なさそうに頭を下げた。
「まぁ、いい」
え、もしかしてこの状況で彼女の事を知らないのってオレだけ?
「あの、彼女は?」
案の定、おじさんは「あれ?言ってなかったっけ?」と言った感じだ。
そんなオレ達の様子を見て、彼女は「そんな事も言ってないのか」とあきれた様子だ。
「私の名は「エルヴァー」この世界、お前達の言う所の「異世界」の神でこの世界を作った者だ。」
あ、そう言う...
てっきりオレは、おじいさんの様な人かと思ったが、結構若いおねえさん的年齢の女性だったとは。
まぁ、見た目がそうなだけで、中身は数千歳とかいってるのだろう。
「今回、ここに呼んだのはお前の件についてだ」
彼女が指を指したのはオレだった。
「え?オレ?」
「お前、自覚が無いのか。京一、説明してやれ」
彼女はあきれた様子で、自分では面倒くさいのかおじさんに説明を任せた。
「頼まれたので、俺が説明しよう。この前の電話でここに呼ばれたのだが、問題は呼ばれた理由だ。今回呼ばれたのは、昌がチートすぎるという理由で「下方修正」が入ることになるだろう」
この前の電話の中で「オンラインゲームじゃないんだから」と言ったのは「下方修正」と言う単語が出てきたからだったのか。
そんな事はさて置き、問題はその修正内容だ。
この世界で生活していく事に支障が出てくるなら困るな。
「で、修正内容は?」
「すべてだ、「HP」「MP」「攻撃力」「防御力」の数値を修正する。固有スキルもいくつか制限をかける」
エルヴァーはリストを見ながらため息をついた。
「よくもまあここまで書き換えたものだ。この世界の神にでもなるつもりだったのか?」
あきれた様子のエルヴァーに対し、オレは何も言えなかった。
おじさんも彼女の前では存在感が薄い。
「キョウイチ、お前はコレを許可したのか?」
「あ、ああ...」
おじさんを睨みつけきつい口調で質問するエルヴァーに対し、おじさんは思い当たる節があるのか、返事に自身がなかった。
「一応「未来予知」は禁止したぞ?」
「当たり前だ!」
未来予知が言語理解にネラの手によって変えられた理由がわかったが、その回答は間違ってるよ、おじさん。
「ちなみに修正内容と言うのは?」
仕方が無いので、とりあえず気になった「修正内容」を聞くことにした。
「説明がまだだったな。まずは「HP」だが、もともと「100」だった物をカンスト。正確には「999999」だが、この世界の人間は多くて千程度だ。よって「999999」を「9999」へ二桁下げる」
「あんまり下げないんですね」
異世界の人間が多くて千なら、九千なオレは相当強い部類に入るだろう。
「この世界でお前達が死んだ場合、色々と私の仕事が増える。それは避けたい、面倒だからな」
この世界の神様は面倒くさがりらしい。
説明している時も、面倒くささ全開だったからな。
「次に「MP」だが、これに関しては多めにしておいてやる。「無限」から「一億」に修正する。本来ならもっと修正するべきなんだが、他の人に比べ色々と消費する量が尋常じゃないからな」
「ありがとうございます」
これに関しては、変わってないと言っても過言ではない。
しかし、無限から正確な数字に変わったから立派な修正なんだろうか。
「最後に固有スキルだが。これに関してはほぼすべて修正をかける。もちろんコピーしたものも含まれるからな。唯一そのまま残るのは「言語理解」くらいだな」
固有スキルは適当に入れた物が多いからな。
オレも何を入れたかよく覚えてないし。
「防御力と攻撃力は?」
「あんな物は、キョウイチが勝手に作ったあってないような物だ」
さすがおじさんだぜ。
「ちなみに、このステータスがいじれる件をエルヴァー様はご存知だったんですか?」
「さすがキョウイチと言ったところか、私が留守にしているときに一通り作っていた。知っていれば無理やりにでもここに呼び出したところだ」
さすがの神をそんなおじさんには怒りを通り越してあきれている。
昔からおじさんはそういった事に関する頭の切れ方が通常の百倍だったからな。
「あと、貴様の銃の件が残っていたな。この世界での銃の使用は原則禁止だ。どうしても使う場合は各自の自己判断で使うといい。使い方によっては私がここに呼び出すがな。あの銃は色々な弾が撃てるらしいが通常弾以外の使用は全面的に禁止」
それを聞いたおじさんは「やっぱりな」と言った感じの反応をしていた事からするに、想像が出来ていたのだろう。
つまり、銃の使用は自己判断で自己責任と言う事か。
「今思いつくのはこの程度だが、後日追って連絡する。ちゃんと電話にでろよ、キョウイチ。あと、ショウ。お前のスマホにも私の連絡先を入れておく」
そう言うとエルヴァーは軽く指を動かした。
スマホ内の電話帳を見ると「神様」と言う項目が追加されていた。
「私からは以上だ。この世界を楽しんでくれ。私の暇つぶしのためにも」
どうやら神様がオレ達をこの世界に呼んだ理由は暇つぶしらしい。
これがうわさの「暇を持て余した、神々の遊び」か。
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