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始まりは思ってたよりも唐突で、
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「ねぇねぇ知ってる?あの話。」
「あの話って、どんな話?」
「もうすぐ魔法使いがやってくる、その魔法使いは災いをもたらすの!」
「災いをもたらす魔法使いってどんな魔法使い?」
「それはねそれはね……」
「それって……」
「魔法使いのタマゴ!」
私の名前は安藤優花。今年から高校二年生。
何気ない朝、眩しい日差し、桜が咲く通学路、まさに青春と言えるこの状況!そりゃワクワクするもので足早に通ってる学校へ向かう。
私の通ってる学校は国立大学付属中高一貫校、雷鳳学園。この学園に通ってる者はこれからの将来が約束されている。例えば凄い金持ちや天才的な学力を持つ者、何かの分野で才能を輝かせる者など、色々な人達が通っている。私…?私は読者モデルなのだー!…え?読者モデルなんて少々厳しい?まぁ安定はしないだろうけど…、そんなことを考えながら私は学園の校門をくぐった。
周りを見渡せばテレビで見たことがある人も沢山いる。そんな所に私は通ってる…その事実だけでとても嬉しく思う。そのまま学園の玄関口へ行き靴を入れる為下駄箱へ移動したのだが何やら騒がしいような…と思い廊下の方へ行ってみるととても色白で髪の毛が真っ白、長さは肩くらいまであって、男子制服を着ているが男の子とは思えないくらいとても可愛い顔をしている少年を沢山の記者達が囲んでいる。先生が「学園内には入らないでください!」と言って記者達を遠ざけようとするが前を塞がれてその少年は先に進めないようだ。何とかせねばって思って私は即行動に出ようとしたが急にエレキギターの音が響き渡った。記者達もその音に驚いて音源の方を向いた瞬間その少年はまるで居なかったかのように消えた。この時はとても足が早いのかなって思ったけど…。
「Hey!そこの記者達!この学園は部外者は立ち入りなの知らないのか?」
深緑な髪の毛をした青年、見たことないし高等部と制服が違うから多分中等部の学生だろう。その音によってやってきた副校長先生がやって来てその記者達は追い出された。
新学期が始まりクラス替えガチャも大勝利した私は席に座って先生が来るのを待っていたら目の前に友達が座ってきて
「ねぇ優花。あの噂知ってる?」
と問いかけてきた。
「ん?あの噂って何?」
「優花知らないのー?魔法使いのタマゴの話!」
「魔法使い…?タマゴ?何それ」
「もうすぐこの街に魔法使いのタマゴがやって来て…災いをもたらすって話!」
「何それ、絶対嘘じゃん」
「いや…でも」
と友達が何かを言おうとした途端先生がやってきてそれから先の話を聞くことが出来なかった。
新学期の一日目も終わり部活も特に入ってないし今日は仕事がないのでどこか寄り道して帰ろうかなって歩いていたら朝の深緑の髪した少年と白髪の少年を見かけた。
「いやー、朝は災難だったな黒葉!」
「縁志のお陰だよ。ありがとう。」
と仲良さげに話してる様子が見えた。別に聞き耳たてたわけじゃないけど…。
やっぱ寄り道せずに帰ろうと途端急に目の前が真っ白になって…気づいたら……
夕焼けで月が見えだしていた空模様が雲ひとつない青空…住宅地だった周りが気の生い茂る森の中……いや、ちょっと待って…ちょっと待って……
「ここ……ここどこなのよぉぉおおお!」
微かに時計の刻む音がした
「あの話って、どんな話?」
「もうすぐ魔法使いがやってくる、その魔法使いは災いをもたらすの!」
「災いをもたらす魔法使いってどんな魔法使い?」
「それはねそれはね……」
「それって……」
「魔法使いのタマゴ!」
私の名前は安藤優花。今年から高校二年生。
何気ない朝、眩しい日差し、桜が咲く通学路、まさに青春と言えるこの状況!そりゃワクワクするもので足早に通ってる学校へ向かう。
私の通ってる学校は国立大学付属中高一貫校、雷鳳学園。この学園に通ってる者はこれからの将来が約束されている。例えば凄い金持ちや天才的な学力を持つ者、何かの分野で才能を輝かせる者など、色々な人達が通っている。私…?私は読者モデルなのだー!…え?読者モデルなんて少々厳しい?まぁ安定はしないだろうけど…、そんなことを考えながら私は学園の校門をくぐった。
周りを見渡せばテレビで見たことがある人も沢山いる。そんな所に私は通ってる…その事実だけでとても嬉しく思う。そのまま学園の玄関口へ行き靴を入れる為下駄箱へ移動したのだが何やら騒がしいような…と思い廊下の方へ行ってみるととても色白で髪の毛が真っ白、長さは肩くらいまであって、男子制服を着ているが男の子とは思えないくらいとても可愛い顔をしている少年を沢山の記者達が囲んでいる。先生が「学園内には入らないでください!」と言って記者達を遠ざけようとするが前を塞がれてその少年は先に進めないようだ。何とかせねばって思って私は即行動に出ようとしたが急にエレキギターの音が響き渡った。記者達もその音に驚いて音源の方を向いた瞬間その少年はまるで居なかったかのように消えた。この時はとても足が早いのかなって思ったけど…。
「Hey!そこの記者達!この学園は部外者は立ち入りなの知らないのか?」
深緑な髪の毛をした青年、見たことないし高等部と制服が違うから多分中等部の学生だろう。その音によってやってきた副校長先生がやって来てその記者達は追い出された。
新学期が始まりクラス替えガチャも大勝利した私は席に座って先生が来るのを待っていたら目の前に友達が座ってきて
「ねぇ優花。あの噂知ってる?」
と問いかけてきた。
「ん?あの噂って何?」
「優花知らないのー?魔法使いのタマゴの話!」
「魔法使い…?タマゴ?何それ」
「もうすぐこの街に魔法使いのタマゴがやって来て…災いをもたらすって話!」
「何それ、絶対嘘じゃん」
「いや…でも」
と友達が何かを言おうとした途端先生がやってきてそれから先の話を聞くことが出来なかった。
新学期の一日目も終わり部活も特に入ってないし今日は仕事がないのでどこか寄り道して帰ろうかなって歩いていたら朝の深緑の髪した少年と白髪の少年を見かけた。
「いやー、朝は災難だったな黒葉!」
「縁志のお陰だよ。ありがとう。」
と仲良さげに話してる様子が見えた。別に聞き耳たてたわけじゃないけど…。
やっぱ寄り道せずに帰ろうと途端急に目の前が真っ白になって…気づいたら……
夕焼けで月が見えだしていた空模様が雲ひとつない青空…住宅地だった周りが気の生い茂る森の中……いや、ちょっと待って…ちょっと待って……
「ここ……ここどこなのよぉぉおおお!」
微かに時計の刻む音がした
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