小さな魔法

acua

文字の大きさ
2 / 3

ファンタジーにはライバルが必要で、

しおりを挟む
なによここ……なによここ………
さっきまでとは全然違う場所、気づいたら制服じゃなくてモデルの時に着た衣装を着てて…
「なんなのよ…なんなのよぉ……」
って言いながら歩いてると急に
「あっ!!キミ!!あぶない!!」
って言われて振り向けば目の前に炎……え?えっ?
「エレメント!」
というさっきとは違う声が響き炎は結晶に変わった。その時に衝撃波が走りその場に座り込んでしまった。
「もう…いい加減適当な向きにファイアを撃つのはやめなさいネブラさん…」
と金髪の外国人のようなスタイルの少女がやってきて結晶を拾った
「わーん!ごめんねライラー!」
とこっちに走ってやってきたピンクのショートの少女が私に手を差し出して
「キミ大丈夫?」
と呼びかけた。
「あっ…えぇ。大丈夫よ。」
と答えて立ち上がった。
「キミ名前は?どこから来たの?私はネブラ!」
「私は安藤優花。優花って呼んで。下野原街から来たわ。」
「ユウカ…でいいのかな?シモノハラチョウって何?ちょうちょ?」
「えっ…街の名前よ?有名な中高一貫校がある所よ!?」
「チュウコウイッカン…??」
「貴方もしかして…別の世界から来たの?」
「えっ別の世界ってことはここはどこなんですか?」
「あっ別に敬語は使わなくていいわよ。私の名前はライラ。ここは魔法使いになる為の街。ガルラという地名よ。」
「魔法なんて使えるわけないじゃない…」
「あら?さっきのが見えてなかったのかしら?なんならもう1回見せて差し上げましょう。」
そう言ってライラは空に向かって
「レイン!」
と唱えると小さな雲ができてそこから雨が降り出した。
「えっ…凄い!そんなのできるなんてまるでマジックみたい!」
「マジックじゃなくて魔法だよユウカ!」
と笑顔でネブラが言う
「とにかく…貴方が別の世界から来たのなら私達も別の世界に行く方法があるかもしれないわね…」
「別の世界に行ってどうするの?まさか侵略!?」
「違うよユウカー!私達今とってもピンチなの!」
「私達の街、ガルラには大きな時計塔があるの。そこに居るはずの時の魔女が行方知らずになっているのよ。」
「その…時の…魔女?が居ないとどうなるの?」
「長い間いないとこの世界の時が止まるわ。」
「時が止まるねぇ…うーん……えっ!?それって凄いやばいんじゃ!?」
「そうなの!凄いやばいの!」
「だから貴方がどうやってこちらの世界に来たのか教えてくださる?」
「あっいや、私は巻き込まれたって言うか…目の前が真っ白になって何も見えなくなって…」
「そうなのか…」
「助けにならなくてごめんねネブラ、ライラ。」
「いえ、別に良くてよ。それより戻り方が分からないんじゃこれから大変でしょう?私の寮に1度来る?」
「えっいいの!?」
「別に宜しくてよ。人助けは大切ですもの!」
そう言ってライラは笑顔でにっこりと答えた。そして私はライラ達に着いていこうとしたら
「待ってくれそこの人達ー!!!」
と大きな声で叫ぶ声が聞こえた。すかさず振り返るとそこには見覚えのある深緑の髪……
と、大群のモンスターがいた。
「ありゃりゃー…あの子モンスターの群れにぶつかっちゃったかぁ…」
「私達2人なら何とかなりますでしょうネブラ。」
「そうだねライラ。ユウカは木の影に隠れてて!」
「わ、わかった!」
そう言って木の影に隠れた瞬間

ガコン

という音が響いた。
その瞬間周りを見渡すとライラとネブラが動かずモンスターの大群も止まっていた。
「えっ…どういうこと……」
と驚いていたら深緑の髪の毛の男の子だけは動いててこっちに走ってきて肩を掴み
「貴方こっちの世界の人ではないですよね!帰りましょう!元の世界に!大丈夫です帰る方法はあります!」
と言い放った。



その後ろに白髪のとても綺麗で虚ろな目をした魔女が居た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...