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魔物の男は見惚れる程美しく、金色の髪に触れてみたいと思っていた
しおりを挟む紅茶が冷めてきた頃、それぞれの思い出話を語っていた執務室に一時の沈黙が落ちた。
アルシアはふと疑問に思ったことを、そういえばと声に出した。
「そういえば…セルディナとロキはどう出会ったのだろう?」
アルシアが出会ったセルディナの後ろには、すでにロキがついていた。
「そういや、アタシも知らないな。」
もしかしたらダリアが知っているのでは、と思っていたアルシアの期待を裏切り、ダリアは横に首を振る。
ふわりとウェーブのついた赤い髪がふわりと揺れた。
「あ、俺ちょっとだけ聞いたことありますぜ。」
「ちょっと、ギナン…なんでアタシですらセナに聞いたこと無い話を、アンタが知ってる訳よ?」
「いやいやいや、これ何のとばっちりだよ。」
ダリアがギナンの首元を掴み、ガクンガクンと振りまわすけれど、体を鍛えているギナンにそれ程堪えた様子は無かった。
「姫さんから聞いたんじゃねぇよ。ロキが言ってたんだよ!」
「「…ロキが?」」
ぽかん、とダリアとアルシアは二人揃って口を開いた。
それほど衝撃的だったから。
二人にとってロキは、いつもセルディナの後ろで笑みを浮かべながら、ただ静かにセルディナの命に従うだけの存在でしかなかったから。
「…あの男って、自分の意思で話せたのね…」
ロキを嫌っていたダリアがそう呟くが、それは言い過ぎにしてもアルシアも気持ちは同じようなものだった。
「ロキはなぁ…姫さんが一緒に居ないと、割りと話してたぞ。」
ギナンの言葉は、ダリアとアルシアには知らないものであった。
セルディナを連れて行くのも危ないような場所に向かう時、ロキが連れて行ったのはギナンだけであったからそれも仕方のないことだろう。
「私、あのキラキラしている子にするわ”と指差されながら言われ、異論をはさむ暇も与えられずにセルディナ様の護衛兼友人として側付きにされていました。…だとよ。」
口だけで作った、ロキがよくしていたような笑みを浮かべたギナンの言った言葉に、ダリアは何よそれ、と呆れたような顔をした。
「ロキが、初めて会った姫さんに言われた言葉らしい。」
『私、あのキラキラしている子にするわ』
それは貴族の娘の友達作りの場として、相当の身分の子供たちが集められた場で、魔物の男ロキに向かってセルディナが言った言葉だった。
同い年の子供が何人も集められた部屋で、どの子と仲良くなりたいかと父親に聞かれたセルディナは、よりにもよって護衛として部屋の隅にいたロキを選んだのだった。
あの頃から美しかったロキは、口を開けてぽかんとしていて。
「ふふ、結局ロキのあんな顔を見れたのはあの日だけ」
あの時の光景を思い出したセルディナが、つい笑ってしまえば、近くにいた兵が不審な顔をする。
そんなにセルディナを見なくとも、セルディナはこれから訪れる自らの処刑から、逃れようという気持ちすら無いというのに。
不気味なものを見るようにセルディナを眺めていたその兵は、再び処刑台へ向かう道へとセルディナを引っ張った。
腕にきつく結ばれた縄を引かれ、セルディナは処刑台のある広場へと続く道を進んでいく。
丁度処刑台の真上に登っている太陽から、明るすぎるほどの光が放たれていた。
「まさかこんな日が来るなんて」
パチパチと瞬きをすれば、眩しい光に眩んでいた視界が戻ってくる。
大勢の人の中、一番目立つ席にアルシアが居た。
まだ真新しい光を放つ王冠は、黒髪の彼によく似合っていた。
アルシアは、いつもは優しげな顔を顰め面にして、セルディナだけを真っ直ぐに見つめていた。
…涙を我慢しているのだろうということは、付き合いの長さから分かってしまう。
謝罪はすでに告げている。
この先、アルシアはセルディナが乱した国を治めなくてはならないのだ。
尊敬していた前代国王も、信頼していた婚約者も、強大な後ろ盾であったセルディナの父の力も無くしながら、一人きりで。
そして、セルディナがその道を選ばせた。
―――ごめんなさい。貴方にばかり、辛いことを任せてしまって。
セルディナとアルシアの視線が交わったのは一瞬だった。
目の端に浮かんだ涙を隠すように、アルシアはセルディナから目をそらし、そっと俯いた。
アルシアに背を向け、セルディナは処刑台へと上がった。
眼下に映るのは人の群れ。
皆様々な感情をその瞳に映していた。
―――きっとこのどこかに、彼等がいる。
セルディナが救うと心に決め、そうしてセルディナの手を掴んでくれた友人が。
きっと、彼等はセルディナを救おうとしているのだろう。
―――だけど、ごめんなさいね。
ざわりと揺れた人混みに向かい、セルディナは声を上げた。
「ああ、何て素敵な日」
揺れた人混みが、その中から飛び出そうとしていた友人の足が、ピタリと止まる。
赤髪の友人が、呆然とセルディナを眺めていた。
静まり返った広場の真ん中、セルディナはあえてそちらを見て、笑みを浮かべた。
「これが私の思い描いたハッピーエンド」
ざわめき一つ立たない中、セルディナの言葉は何処までも響いた。
ヒィッとどこからか悲鳴が上がる。それを皮切りに、騒がしさが戻ってきた。
兵が振り上げた刃が迫ってくるのを感じながら、セルディナは困ったような顔で笑った。
「ねぇ、笑って頂戴。私の唯一」
迫りくる死をひしひしと感じながら、セルディナは幼少の頃を思い出していた。
幼き日、セルディナがロキに救われた日のことを。
セルディナがロキと出会ったあの時、セルディナは非常に難しい立場にあった。
セルディナの母が死に、セルディナの父は後妻を取った。
そこまでは良かった。だが、後妻としてやってきた美しい女に、父は惚れてしまい、その女が男子を産む頃にはセルディナの事をどうでも良い存在だと思うようになった。
そして、後妻の女はセルディナを邪魔者だと思うようになっていた。
それはセルディナに、なまじ才があったからだろう。
幼き子とは思えぬほど流暢に話し、大人顔負けの考えを持っていたセルディナは、それが気味悪がられるものだと知り、敢えて幼く見せるようにするほどには頭が良かった。
後妻の女は、セルディナが自分の息子を押しのけて後取りになろうとするのでは、と恐れていたのだ。
「私はそんなこと、望んでいませんのに」
侍女さえも信じられず、自室に一人の時だけしか心を許すことができなかった。
ただただ広い部屋の中で、小さくなって隠れることだけがセルディナの身を守る術だった。
だからロキに出会ったあの日、セルディナは好機だと思ったのだ。
―――この男を側におけば、生き抜ける。
セルディナは自分の保身のために、せめて自分自身を守る力を得るまで生き抜くために、馬鹿で諦めの悪い子供のフリをしてロキを手に入れた。
「私を守って」
そうして見事にロキを手に入れたセルディナは、それまでの子供の仮面を剥ぎ取ってロキにそう命じた。
セルディナの願いを聞いたロキは、暫しぽかんとしてから、取り繕ったような笑顔を浮かべて跪いた。
「セルディナ様の仰せのままに」
あの日、ロキがセルディナの手を取り忠誠を誓った。
そして、セルディナのものとなったロキは、その言葉通りにセルディナを守った。
ロキが魔法を使えた事は、セルディナが思っていた以上に役に立った。
ある時は深夜に忍び込んできた暗殺者からセルディナを守り、ある時は食事に仕込まれた毒からセルディナを守り、ある時は散歩中に飛んできた弓矢からセルディナを守った。
「嫌われてるとは思っていたけれど、想像以上ね」
ロキが矢を折るのを見ながら呟いたセルディナは、それでもまだ甘かったのだ。
まさか義理の母が、セルディナだけが屋敷にいる時を狙って盗賊団を屋敷に仕向けるとなんてことは、セルディナには思いもつかなかった。
しんと静まり返った屋敷の中、セルディナはどこかおかしさを感じてはいたのだ。
父は後妻の女を連れて朝から出かけている。
いつもはおいていかれる弟も今日は居らず、使用人も数えるほどしかいなかった。
本格的にそのおかしさに気付いたのは、ガシャンとガラスが割れた音がした時で、その時点で盗賊団は屋敷に侵入してしまっていた。
さらに、タイミングの悪いことにロキがセルディナから離れていた時で…。
「お、こいつが例の娘か。中々に器量が良いじゃねえか!これなら高く売れるぞ」
直ぐにセルディナの部屋へとやってきた盗賊の男達は、恐らく屋敷の地図なども渡されていたのだろう。
そうでなければあまりにも早すぎる犯行だった。
「…私の名はセルディナですが、何か御用ですか?」
内心の恐れをひた隠し、セルディナは震える唇で笑みを作った。
弱さを見せないことだけが、セルディナにできる唯一の防衛だった。
盗賊の一人、錆びた剣のような赤茶色の髪の男が、セルディナの問いに答えた。
「お前さんを殺せば俺たちは大金を手に入れられるんだ。お前さんには悪いが死んでもらう」
にやりと男が笑った。
酷く下卑た笑みだった。
―――ああ、私はこれで終わり
セルディナはその笑みを見ながら、すごく自然にそう思った。
残っていた数少ない使用人は、とっくに殺されたか逃げたかだろう。
セルディナを助けるものなんて誰もいない。
セルディナはそう悟り、諦めた。
そうして最後に、気まぐれで尋ねてみたのだ。
「ねぇ誰か、私を助けて?」
助けてくれるだなんて、期待は微塵もしてなかった。
誰が助けるもんかと嗤う盗賊が当然だと、セルディナですら思った。
けれども、死を受け入れたセルディナの助けに、応えた者がいた。
「セルディナ様の仰せのままに」
爆風と共にセルディナと盗賊との間に割り込んできたのは、とっくに逃げたと思った魔物の男だった。
「駆けつけるのが遅くなり、申し訳ありません」
ロキはセルディナに背を向け、盗賊を睨みつけながらそう言った。
「もう大丈夫ですよ」
つい先程まで死を受け入れていたのに、その大きな背中に、優しい声に、セルディナは生きていることを安堵してしまった。
得意の爆発の魔法で瞬く間に敵を倒したロキに、けれどセルディナは問い詰めた。
「何で…何で、逃げなかったの!今逃げてしまえば、貴方は自由じゃない!私が生きていても、喜ぶ人なんていないのに!誰も私なんて…」
大きくて硬いその胸を叩くが、ロキはピクリとも動じなかった。
セルディナは誰も私なんて助けないと言いたかった。
途中で消えてしまった言葉に、けれどロキは返事をした。
「私が助けます。私がセルディナ様の剣となり、盾となります。絶対に、セルディナ様を守ります。」
「何で、何で貴方は…」
「誰も助けないと言うのなら、私が唯一となりましょう。セルディナ様に生きて欲しい、それではなりませんか?」
守るだなんて、セルディナに言ってくれる人はいなかった。
皆見てみぬふりで、セルディナは嫌われ者で。
だからセルディナはその時に決めたのだ。
―――嫌われ者の私を唯一守るのが魔物だというのなら、道具のように扱われる魔物を、私だけでも守ってみせよう。
そう、心に決めたのだ。
けれども魔物を救うのは容易なことではなかった。
「魔物は使い捨てなんだよ、怪我をしたら捨て置けばいい」
「魔物を助ける?嬢ちゃん正気かい?」
「これはうちの所有物だ。他人が余計な口出しをするな!」
どんなにセルディナが魔物を守ろうとしても、常識として根付いた考えが邪魔をする。
魔物を守ろうとするセルディナは異端だった。
「セルディナ様、魔物は人として扱われないことは、この世界…特にこの国においては仕方のないことなのです。」
魔物であるロキですら、仕方のないことだと言った。
けれどセルディナは諦めたくなかった。
「でも…ロキはこの国から出られないのでしょう?」
「…私は戦闘奴隷ですから」
だとしたら、セルディナには諦めるという選択肢は無いに等しいのだ。
「この国が…魔物を守れないことが仕方のない国ならば、私は国を変えてみせるわ。いつか、いつか魔物でも笑って暮らせる…いえ、魔物だからと人ではないと言われない国にしてみせる」
「魔物が人、ですか…」
「魔力があるから、魔法が使えるから人ではないというのはおかしいわ。ただの魔法使いの人間でいいじゃない」
「魔法使い…」
素敵でしょうと言ったセルディナに、ロキは困ったように笑っていた。
そんな未来は来ないと顔に書いてあるかのようで、セルディナは笑ってしまった。
それから…セルディナはアルシアと婚約を結んだ。
義理の母が、セルディナが万が一にでも世継ぎとならないように無理に結んだものだとセルディナは知っていたけれど、どうでも良かった。
定期的にアルシアと会うために城に呼ばれた時には、気味悪がられないよう幼い子のように振る舞わなければならないのは面倒であったが、アルシアと婚約を結んだことで義理の母から暗殺まがいな事をされなくなったことは大きかった。
安全を確保したセルディナは、王妃となるための教育や、アルシアとの逢瀬など、忙しい毎日を過ごしながら力をため続けた。
最初は魔物についての情報を収集した。
魔物は魔力をもつこと、魔法を使えること。
魔法は得意不得意があり、例えばロキは爆発の魔法が得意だが、治癒の魔法は苦手であったり。
貴族もしくは王族の命には絶対服従であるが、例えばセルディナがロキに命令を下したとしても、それが王族など、セルディナより上の立場から別の命令が下ればそちらが優先されること。
魔物への命令は、命令されたことが魔物に理解できていなければ無効になること。
その殆どが、セルディナも元々知っていたものばかりであったけれど、中には知らない情報もあった。
「この城にはずっと前に結んだ魔物との支配の契約書があるんだぞ!本当はそなたにも教えてはならぬのだが、特別だ!」
それはアルシアが教えてくれたものであった。
「すごいですね!国中に広がる魔法と聞いてます。契約書も大きいのでしょうね」
「いや、案外小さかった。この程度の紙切れだ」
まぁ!と驚いた声を上げれば、アルシアは満足げに笑った。
セルディナは驚嘆の言葉を紡ぎながら、心の中は全く別のことを考えていた。
―――紙切れだというのなら、破壊するのに時間はかからなそう
魔物のことを学び知識を蓄える一方で、死にそうな魔物を少しづつ救って匿った。
奴隷商や戦場には、死にかけで誰からも見向きもされない魔物がたくさんいた。
その魔物を救えば救うほど、セルディナの戦力は上がっていった。
十分な戦力も整い、緻密な作戦も考えた。
用意を完璧に整え、けれどもセルディナは待っていた。
国王が死に、最も警備が手薄になるその日を。
王子が国王となり、一番不慣れなその時を。
待って、待って、待ち続けて…
とうとうあの日、セルディナは作戦を決行したのだ。
まちをできる限り破壊するよう、そして決して捕まらないよう魔物に指示をして、それからその耳を栓で塞いだ。
今日この日のために、魔物達の髪は皆耳を覆うほどまでに伸びている。
さらに耳栓は分かりにくいよう最大限注意して作らせた。
セルディナがロキに助けられたあの日、セルディナを襲った盗賊よりも遥かに多い魔物達がまちを一斉に壊し始めたら、さらにその魔物が貴族の命でも止まらなければ、人々は恐怖に陥るだろう。
もちろん最高権力をもつアルシアも。
そして、恐らくアルシアは、国王が崩御して間もないことや、自分がどうにかしなくてはという重圧から、契約書に異変が起きたのではと真っ先に確認しに行くはずだ。
そこをセルディナは狙うのだ。
何度も考えた作戦は、予想以上にうまくいった。
ロキの魔法によって壁に叩きつけられ、ただ呆然と契約書が破棄されるのを見るばかりだったアルシアがセルディナの裏切りに酷く傷ついた顔をした時に、初めてセルディナは後悔をした。
アルシアはずっとセルディナに良くしてくれていた、ロキを除いて初めての人だったから。
―――もしも、もしもロキと出会う前にシア様に出会っていたら、きっと私は違う未来を歩んでいた。
けれどセルディナにとっての初めての救いは、セルディナの手を取ってくれた唯一は、ロキでしかなかったのだ。
「シア様、私の我儘で、辛い役目を背負わせてしまうこと、心よりお詫び申し上げます。」
アルシアに、自分かセルディナのどちらを選ぶかを迫りながら、セルディナは自分の死しか選んでいなかった。
荒れた国を、混乱に陥った国を、セルディナが率いてしまったなら、次は魔物の国となってしまうとセルディナには分かっていた。
そして何より…
―――私の命はあの時、盗賊に囲まれて生を諦めてしまったあの時に捨てたようなもの。その命一つで大勢の魔物を、国を、ロキを守れるのなら、それは私にとっての望みそのもの。
俯いてしまったアルシアを前に、セルディナはロキの背を押した。
「行きなさい」
遠くから足音が近付いてくるのは、暗い地下室にはよく響いていた。
これ以上ここに留まっていたら、セルディナにはロキを逃せなくなってしまう。
「ロキ、最後の命令よ。ここから出て、まちにいる魔物達を引かせなさい。私を助けては駄目よ。幸せになりなさい」
もう命令など強制力はないけれど、セルディナはあえてそう言った。
ロキは何事か一瞬口を開きかけ、けれど何も言わずに背を向けた。
ずっと、長年セルディナから付き添ってくれていたロキが遠く離れていく。
「あなたを愛していたわ。魔物の味方をする、方便として使っていた言葉だけれど…いつの間にか本当になってしまっていたみたい。ロキ、願うことなら貴方が幸せに笑う未来を。」
騒ぎに駆けつける兵がセルディナを捕らえるまでの間、セルディナはずっとロキが去った方向を眺め続けていた。
あの夜、一人、反乱を起こした犯人として捕らえられたセルディナに、アルシアは本当にこれが望みだったのかと尋ねた。
泣き出す寸前のような表情だったアルシアに、セルディナは是と応えた。
だって…
「これが私の思い描いたハッピーエンド」
処刑台に繋がれ、死を間近にしても、セルディナの考えは変わらない。
この先、魔物たちはきっと幸せになる。
セルディナを友と呼んでくれた、セルディナのことを信じてくれた、セルディナと共に戦ってくれた、唯一達にはきっと幸せな未来が待っている。
その未来を臨んだはずだった。
この未来を待ち望んでいたはずなのに。
―――ねぇ、何で貴方達は、泣きそうな顔をしているの?
刃が自分の首に迫っていた。
けれどセルディナは、笑った。
「ねぇ、笑って頂戴。私の唯一」
―――あなた達に会えて、私は本当に…
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