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第二章
9.増えた求婚者
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クロイス王国への外遊にでたユーリルとアリス。
ヘンリー王子のプロポーズを受け、アリスが直接返事に出向く形であるが、ユーリル王子が一緒にいる事から、お断りの謝罪をするというのが一般的な見方である。
尤も、1度会ってみたいというクロイス女王ダイアナ2世陛下の強い要望もあった。なのでアリスのクロイス王国行きはすんなりと決まった。
ユーリルが付いていく事は多少問題となったのだが、アリス嬢がクロイス王国に初めて出向く事と、ヘンリー王子と親しいのはユーリル王子という事から、引率責任者はユーリル王子という事に、やや強引ながら決まったのである。
クロイス王国へは海路しかない。
王都を出て4日目。港町ナリツに着いた一行は、とりあえず王家別荘を宿とした。
「うーん。こうしてみると、最初に踊ったあの時、直ぐにでも婚約しとけばよかったかな?」
「まだ12歳ですよ? お父様は絶対お認めになりません。ヘンリー殿下が、お見初めになるとも思わなかったですし?」
「アリス? 今は、2人きりだ」
「前世では同じ歳でも、今は2つ違います。それに、そんなに器用に切り替えられません」
「うーん。まぁ、早いというのは確かにあったし、ユリアンにはなびかないだろうと安心してた。伏兵がいると夢にも思わなかった」
ゲームシナリオでは、ヒロインと王子が恋仲になった後、うざく色々仕掛けてくる悪役令嬢のアリス。
なので、ヒロインとユリアンをくっつけた後で、荒れる悪役令嬢アリスをなだめる形でユーリルとくっつく。全てはヒロインの動向を見てから。
なまじシナリオの知っていた為に、事が終わってからと考えていたユーリルは、アリスとの甘い雰囲気という噂に満足して、悠長に構えていた感がある。
また、アリスの性格がゲームと違うのも問題で、それを失念していたユーリルも問題だった。
ゲームのアリスは高圧的にワガママ。表情もアイスブルーの瞳が冷たく見下していて、如何にもという悪役令嬢だったのだ。
現実のアリスは高貴な雰囲気を持つものの、アクアマリンの瞳と常に柔らかい笑みを浮かべた快活な少女であり、見るものを惹き付ける容姿の女性だった。
「違い過ぎるの、判っていたはずなのに…」
ユーリルの独り言は、アリスには聞こえなかった。
ふと外を見ると、玄関前に立っているセロンに、ビィトが飲み物を差し入れているようだった。
護衛の同僚に見えて、この2人には明確な違いがある。片や護衛騎士、片や奴隷なのだ。守るべき相手は同じでも、立ち位置が違う。セロンは王家別荘の敷地内には入れても、邸内に入る事は出来ない。
「セロン? 頑張っているようだね」
「はい。あれから半年、私は恩赦申請を考えています」
「うーん? 早いかもしれない。よほど慶事がないと。刑期2年だった? 多分全うさせるっていう事になると思うよ」
とりとめのない話をして、今夜は分かれた。
アリスが出ていった後、ユーリルの元には間諜が来ていた。
「ユリアンと義母上の間がおかしい? 」
「この外遊の件、尾を引いているようです。また、セレナ王妃様は、エリーカ嬢との交際もいい顔しておりません」
「義母上は大局、国の行く末をしっかり見てる。ユリアンの未熟さを歯がゆく思っているのだろうな」
マールディア王国が富み栄えているのは宰相ガーランド公爵の手腕もさることながら、セレナ王妃の見識の高さによるところが大きい。父王の「よきにはからえ」が、ある意味上手くいっているのだが、ユーリルから見れば、「も少しやりようもあるだろ?」といいたい。
「ユリアンの動き、ちょっと詳しく見ててくれ。怪しいというか、危なっかしい気がしてならない」
翌日から船に乗って1週間。
何事もなくアリス達はクロイス王国に着いた。
海の玄関口、港町レンダンから王都クロイスまで3日。先触も行い、クロイス側の予定を確認して赴く。そう思っていた時、アリス達は、この街に先客がいる事に気付いた。
「ヒノト帝国の方が?」
「はい、お嬢様。何でも次期タケルとミフネとおっしゃってらしたようです。表敬訪問だそうで」
ビィトが、世間話で仕入れた情報を披露する。
「朝、散歩していたら鍛練中にばったり会うことはあると思いますよ?」
で、行ってみた。
港へ続く街道の先。小高い丘の上で、チャンバラ…もとい『切り返し』の鍛練をしている一団。
その向こうに、気合いをためている少年。
「はぁっ!」
気合一閃! 遠くの木に掛けられた的が 、ハラリと、2つに割れて舞った。
「流石は次期ミフネ。お見事です、ジノ様」
「大したものだ、ジノ。おっと、ギャラリーが増えたな?」
アリス達以外にも見物人がいて「オォー」歓声が上がっていた。
「綺麗な太刀筋。凄いわ」
「あれ、お嬢様も出来ましたよね? 凄いんですか?」
ビィトの一言。ジノは聞き逃さなかった。
にこやかに近づくと、
「失礼、お嬢さん。私はジノ。ヒノト帝国の近衛騎士です」
「マールディア王国のアリス=ガーランドでございます。散歩の途中、目に入ったものですから。何でも次期ミフネ様とか? 本当に綺麗な太刀筋に感服致しました」
「マールディア王国の? ではガーランド公爵のご息女でいらっしゃいますか? 知らぬ事とは言え、ご無礼致しました」
膝まづき礼の形をとるジノ。それを見て、他の者もアリスを意識して見る。
「その瞳は? ははーっ」
クロイス王国で青い瞳は王族しかいない。
「あの? 今言いました。私はマールディア王国の公爵家の者です」
とは言えアリスの姿は、運動しやすい、どちらかと言えば冒険者に近い服装で、愛用の刀を腰に帯びていた。
「そういえば、貴女の腰の物は我々と同じ太刀ですね」
「幼少より護身術として東方剣技を習いました。これは免許皆伝、師範代の証として師範のムネノリ師匠にいただきました」
「ムネノリ殿に!? それは凄い! 貴女はご存知ですか? ムネノリ殿は現ミフネ様のお父君です」
「いえ、そうだったのですか? 厳しくも暖かい、真に心の師匠でした。今も我が公爵家で子供達に剣技を教えていらっしゃいます」
いつの間にか、アリスとジノの周りをヒノトの者が囲んでいた。
「それは、良き事を聞いた。アリス嬢、感謝します。私はオウス。時期タケルの立場にあるものです」
「ご尊顔を拝し恐悦至極に存じます。アリス=ガーランドでございます」
「そういえば、そこの者が、貴女も居合いが出来ると言っていましたね?」
「師匠の卒業試験の1つでした。手に血マメが出来ましたの」
微笑む公爵令嬢の美しくたおやかな手を見ても、血マメを作って剣を振るう姿は想像できない。
改めて木に的が掛けられる。
「では、いきます」
アリスは腰を落とし、気合いをためていく。
「…っ!はぁっ!」
気合一閃! 先程と同じように的が割れて舞い落ちる。
「オォー」「見事!」
「お目汚しでございました」
アリスは一礼して下がる。
「お嬢様、そろそろ」
「ですね。朝の散歩が長くなりました。今日はありがとうございました」
「アリス嬢、また会えるかな?」
「どうでしょう? 只私達は、クロイス王城に赴きますが」
「我々もだ。では、また何れ」
ビィトとセロン。2人の護衛は頭痛がしてきた。
「あれ、フラグ立てたよな」
「お嬢様、無邪気無自覚ですし?」
王城参内の日程が決まり、明日はいよいよという日。
王都クロイスにあるマールディア領事館にヒノト帝国の使者が訪れていた。
会って用向きを尋ね、手紙を受けとる領事館職員。
「では」
「はい。これはアリス嬢に必ずお渡し致します」
手紙の内容。
ヘンリー王子、ユーリル王子との事情は全て承知の上で、オウス皇太子が アリスとの交際、婚約を求めている、というものであった。
「何で? アリスがこんなにもてるの?」
ヒロインの立ち位置にいる自覚の全くないアリスだった。
ヘンリー王子のプロポーズを受け、アリスが直接返事に出向く形であるが、ユーリル王子が一緒にいる事から、お断りの謝罪をするというのが一般的な見方である。
尤も、1度会ってみたいというクロイス女王ダイアナ2世陛下の強い要望もあった。なのでアリスのクロイス王国行きはすんなりと決まった。
ユーリルが付いていく事は多少問題となったのだが、アリス嬢がクロイス王国に初めて出向く事と、ヘンリー王子と親しいのはユーリル王子という事から、引率責任者はユーリル王子という事に、やや強引ながら決まったのである。
クロイス王国へは海路しかない。
王都を出て4日目。港町ナリツに着いた一行は、とりあえず王家別荘を宿とした。
「うーん。こうしてみると、最初に踊ったあの時、直ぐにでも婚約しとけばよかったかな?」
「まだ12歳ですよ? お父様は絶対お認めになりません。ヘンリー殿下が、お見初めになるとも思わなかったですし?」
「アリス? 今は、2人きりだ」
「前世では同じ歳でも、今は2つ違います。それに、そんなに器用に切り替えられません」
「うーん。まぁ、早いというのは確かにあったし、ユリアンにはなびかないだろうと安心してた。伏兵がいると夢にも思わなかった」
ゲームシナリオでは、ヒロインと王子が恋仲になった後、うざく色々仕掛けてくる悪役令嬢のアリス。
なので、ヒロインとユリアンをくっつけた後で、荒れる悪役令嬢アリスをなだめる形でユーリルとくっつく。全てはヒロインの動向を見てから。
なまじシナリオの知っていた為に、事が終わってからと考えていたユーリルは、アリスとの甘い雰囲気という噂に満足して、悠長に構えていた感がある。
また、アリスの性格がゲームと違うのも問題で、それを失念していたユーリルも問題だった。
ゲームのアリスは高圧的にワガママ。表情もアイスブルーの瞳が冷たく見下していて、如何にもという悪役令嬢だったのだ。
現実のアリスは高貴な雰囲気を持つものの、アクアマリンの瞳と常に柔らかい笑みを浮かべた快活な少女であり、見るものを惹き付ける容姿の女性だった。
「違い過ぎるの、判っていたはずなのに…」
ユーリルの独り言は、アリスには聞こえなかった。
ふと外を見ると、玄関前に立っているセロンに、ビィトが飲み物を差し入れているようだった。
護衛の同僚に見えて、この2人には明確な違いがある。片や護衛騎士、片や奴隷なのだ。守るべき相手は同じでも、立ち位置が違う。セロンは王家別荘の敷地内には入れても、邸内に入る事は出来ない。
「セロン? 頑張っているようだね」
「はい。あれから半年、私は恩赦申請を考えています」
「うーん? 早いかもしれない。よほど慶事がないと。刑期2年だった? 多分全うさせるっていう事になると思うよ」
とりとめのない話をして、今夜は分かれた。
アリスが出ていった後、ユーリルの元には間諜が来ていた。
「ユリアンと義母上の間がおかしい? 」
「この外遊の件、尾を引いているようです。また、セレナ王妃様は、エリーカ嬢との交際もいい顔しておりません」
「義母上は大局、国の行く末をしっかり見てる。ユリアンの未熟さを歯がゆく思っているのだろうな」
マールディア王国が富み栄えているのは宰相ガーランド公爵の手腕もさることながら、セレナ王妃の見識の高さによるところが大きい。父王の「よきにはからえ」が、ある意味上手くいっているのだが、ユーリルから見れば、「も少しやりようもあるだろ?」といいたい。
「ユリアンの動き、ちょっと詳しく見ててくれ。怪しいというか、危なっかしい気がしてならない」
翌日から船に乗って1週間。
何事もなくアリス達はクロイス王国に着いた。
海の玄関口、港町レンダンから王都クロイスまで3日。先触も行い、クロイス側の予定を確認して赴く。そう思っていた時、アリス達は、この街に先客がいる事に気付いた。
「ヒノト帝国の方が?」
「はい、お嬢様。何でも次期タケルとミフネとおっしゃってらしたようです。表敬訪問だそうで」
ビィトが、世間話で仕入れた情報を披露する。
「朝、散歩していたら鍛練中にばったり会うことはあると思いますよ?」
で、行ってみた。
港へ続く街道の先。小高い丘の上で、チャンバラ…もとい『切り返し』の鍛練をしている一団。
その向こうに、気合いをためている少年。
「はぁっ!」
気合一閃! 遠くの木に掛けられた的が 、ハラリと、2つに割れて舞った。
「流石は次期ミフネ。お見事です、ジノ様」
「大したものだ、ジノ。おっと、ギャラリーが増えたな?」
アリス達以外にも見物人がいて「オォー」歓声が上がっていた。
「綺麗な太刀筋。凄いわ」
「あれ、お嬢様も出来ましたよね? 凄いんですか?」
ビィトの一言。ジノは聞き逃さなかった。
にこやかに近づくと、
「失礼、お嬢さん。私はジノ。ヒノト帝国の近衛騎士です」
「マールディア王国のアリス=ガーランドでございます。散歩の途中、目に入ったものですから。何でも次期ミフネ様とか? 本当に綺麗な太刀筋に感服致しました」
「マールディア王国の? ではガーランド公爵のご息女でいらっしゃいますか? 知らぬ事とは言え、ご無礼致しました」
膝まづき礼の形をとるジノ。それを見て、他の者もアリスを意識して見る。
「その瞳は? ははーっ」
クロイス王国で青い瞳は王族しかいない。
「あの? 今言いました。私はマールディア王国の公爵家の者です」
とは言えアリスの姿は、運動しやすい、どちらかと言えば冒険者に近い服装で、愛用の刀を腰に帯びていた。
「そういえば、貴女の腰の物は我々と同じ太刀ですね」
「幼少より護身術として東方剣技を習いました。これは免許皆伝、師範代の証として師範のムネノリ師匠にいただきました」
「ムネノリ殿に!? それは凄い! 貴女はご存知ですか? ムネノリ殿は現ミフネ様のお父君です」
「いえ、そうだったのですか? 厳しくも暖かい、真に心の師匠でした。今も我が公爵家で子供達に剣技を教えていらっしゃいます」
いつの間にか、アリスとジノの周りをヒノトの者が囲んでいた。
「それは、良き事を聞いた。アリス嬢、感謝します。私はオウス。時期タケルの立場にあるものです」
「ご尊顔を拝し恐悦至極に存じます。アリス=ガーランドでございます」
「そういえば、そこの者が、貴女も居合いが出来ると言っていましたね?」
「師匠の卒業試験の1つでした。手に血マメが出来ましたの」
微笑む公爵令嬢の美しくたおやかな手を見ても、血マメを作って剣を振るう姿は想像できない。
改めて木に的が掛けられる。
「では、いきます」
アリスは腰を落とし、気合いをためていく。
「…っ!はぁっ!」
気合一閃! 先程と同じように的が割れて舞い落ちる。
「オォー」「見事!」
「お目汚しでございました」
アリスは一礼して下がる。
「お嬢様、そろそろ」
「ですね。朝の散歩が長くなりました。今日はありがとうございました」
「アリス嬢、また会えるかな?」
「どうでしょう? 只私達は、クロイス王城に赴きますが」
「我々もだ。では、また何れ」
ビィトとセロン。2人の護衛は頭痛がしてきた。
「あれ、フラグ立てたよな」
「お嬢様、無邪気無自覚ですし?」
王城参内の日程が決まり、明日はいよいよという日。
王都クロイスにあるマールディア領事館にヒノト帝国の使者が訪れていた。
会って用向きを尋ね、手紙を受けとる領事館職員。
「では」
「はい。これはアリス嬢に必ずお渡し致します」
手紙の内容。
ヘンリー王子、ユーリル王子との事情は全て承知の上で、オウス皇太子が アリスとの交際、婚約を求めている、というものであった。
「何で? アリスがこんなにもてるの?」
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