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第五章
25. 混乱の王都
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闇が増大していく。
ゆっくりと…、陰の部分が拡がっていく。
不安、怒り、恐れ、妬み…。負の感情が大きくなっていく。噴き出してくる。
昨日より今日が…。
今日より明日が…。
闇が増大していく。やがて、まるで生き物の様に人々を襲い、絡めとり出した。
「きゃああー」
「な、何だ!これは?」
「いやぁー!違う…、ちが…、私…、あの子の…、アイツのせいで彼は去ったの‼︎私の元から!‼︎」
ある地下牢から拡がり始めた闇は、やがて陰へと飛火していき、王都を、そしてそこに住む民を蝕んでいった。
街が薄暗くなる頃、普段ならば行き交う人々の笑顔が拡がる街並みで、激昂する声や恨み節が響き出していた。
暴動や窃盗が増えて、王都の治安を担う近衛騎士団が駆り出され方々へ散って行く。だが、その騎士達も暴言や恨み愚痴に支配されて暴れ回る者が出てきたのだった。
街の中央。憩いの場たる噴水の前に、白昼にも関わらず陰が拡がっている。そこに立つ1人の男。
「世界は変わる。彷徨う闇世に。ニンゲン達よ、闇の中何を探す。何を求める。そう、自ら求めよ。己の欲する儘に求めよ。奪え!」
「誰だ!お前‼︎ お前?まさか?ぐはっ」
男を職務質問しようとした近衛騎士を、槍の様に尖った闇が貫いてしまう。
「ボクの邪魔をしないでくれる?」
国交樹立の記念式典が終わり、両国の太子が歓談の最中に、その一報は届いた。
「闇の精霊が王都を蹂躙。王都は混乱の極みにある。現在光の神子たるリオン=アルザード辺境伯子が、精霊ソルバードと共に応戦中」
『水便り』によって、王都のアギニス家より届いた緊急連絡。とは言え直ぐには動けない。
いくら国交が樹立され友好条約をも結ばれたとしても、他国の者に王都の混乱を悟られる訳にはいかないのだから。
太子同士の歓談がひと段落ついたかの様に見えた時、ユーリル王太子側近のドイル=アギニス侯子が密かに伝達した。
「失礼」
太子の多忙さは、充分過ぎる程身に覚えのあるハインツも片手を挙げて了解し、ユーリルは急ぎ別室へ赴いた。
「闇の精霊が王都を蹂躙?どういう状況だ?」
「『この世界は間違っている』。そう呟く者が暴動を起こしているとの事」
「闇の精霊…、待てよ?アリスは?」
式典後の晩餐会もありロズファンバルグ帝国の者もまだ多い。王太子は歓談の輪を抜ける事が出来ても…、いや、ならばこそ次期王太子妃にして宰相公爵家令嬢のアリスが歓談の場から抜けられなかった。
ただでさえアリスは目立つ。
マールディア王国唯一の碧眼の持ち主であり、溢れる気品と不思議に両立するたおやかな春風の様な暖かい雰囲気。長い金髪は煌びやかに輝き、もうすぐ成人を迎える、まさに大人へと変貌しつつある肢体は輝かんばかりの魅力に満ち溢れていた。
「闇の精霊…。『プリ活』のラスボスだったよな。確かアリスはクリアした筈。あのゲームの攻略、全部わかってる筈」
流石に声に出せない。「前世の日本でゲームの世界なんだ…」訳の分からない戯言にも程がある。どうやってアリスに闇の精霊の事を問い正そうと思ったユーリルは、アリスが光の精霊持ちである事を思い出す。
「光と闇は表裏一体。光の精霊持ちならば闇の精霊も熟知しているよな?」
だが、アリスが事の状況を把握したのはパーティーもお開きとなり、ある程度人々が散ってからとである。
「そんな…」
人々の輪の中心であり、帝国の要人とも港造営の件も合わせて語り合っていたアリスを、呼び出す事は勿論、耳打ちすら難しい状況だったのだから。
「ごめん、リーン。緊急事態!」
「やっと、やっと招んでくれた」
姿を現す、透き通った羽を持つ手に乗りそうな少女~光の精霊リーン。だが…。
「は?え?しゃべった?」
精霊が気難しく人見知りと言う事と、転生者のゲーム知識という余人に聞かれたく無い事。王都の一大事ではあったが、それでもアリスはリーンの召喚に於いて人払いを願った。
なのでこの場にはユーリル王太子しかいないのだが、彼にしても前世の知識と記憶があるとは言え基本この世界の常識で生きてきた。精霊が人語を解する事は納得していても話せる等とは思っていない。平たく言えば魔法の発動生命体としての役割しか持っていないのが、この世界の精霊なのだ。確かにアリスの持ち精霊は感情豊かな素振りを見せてはいたが…。
「リーン。闇の精霊って、こんなにも大きくなるの?」
「なってしまった…。世界が間違っていると、思う人が増えてしまった。アリスのお陰でより良く変わりつつあるのに。だからアリスを呼んだのに」
「呼んだ?じゃあ、あの時私の心に語り掛けたのはやっぱりリーンなのね」
「『ヒロインは貴女』出会った時にそう伝えた。私は光の精霊神アウフラが選んだ貴女に、精霊神の意を伝える者として遣わされた妖精。貴女と契約を結んだ事で精霊神の代行者となった」
「神の代行…。だから会話が出来る?」
「うん。今の私は精霊フェアティアではなく光眷属最上位精霊アルフティアのリーン」
「光の最上位精霊…。ね、闇の精霊を撃ち破る方法。私の知ってる限りでは契約一体化を行って戦う事だと思うけど」
「そう。間違ってないよ。でも、闇の力が大きくなり過ぎた。もう、私と貴女の一体化でも難しい。もっと、もっと多くの力を集結させる必要がある」
「多くの力…。確か王都にはリオンと上位精霊ソルバードがいるのよね。殿下、王都に大至急戻ります」
解決の糸口は見えた。
尤もアリスとリーンの会話は少し理解の範疇を超えてはいたのだが…。
「とは言え王都までは何日だ?ここは国境近い。馬車をぶっ通しで走らせても…」
ユーリルは勿論、アリスやリーンにも帰還時短の解決方策は無かった。
だが、リーンは訝しげに部屋にある影へ語りかける。
「何故貴方がそこにいるのですか?闇の精霊神ゼオル」
「まぁ、今の状況は余も戸惑っておるでな」
影から出でし黒い霞状のモノ。脈動する様に動き語ってきた。
「余の代行者が人と一体化した。人の思惑と混ざり合い、世の理を超えて変えようとしておる」
「『世界を変える。世の中が間違っている』そう思う人々の不満を呑み込んで大きくなっていった、と?」
闇に向かい一歩進むアリス。
「アウフラもだが、余も世界に干渉等せぬ。元々光と影はただ存在するのみだったのだ。全く人の思惑とは余すら超える力を持つ様だな。フム、それはさておき精霊神としては世の理を変えさせる訳にはゆかぬ。故に手を貸してやろうと思うてな」
「手を…、そうか!影移動‼︎ 精霊神の貴方なら影有る処ならば何処にでも移動出来る。ユーリル、私は王都にリーンと急ぎますので」
「その移動は人数に制限があるのかい?でなければ私も共に行くよ、アリス。君等だけを行かせられる訳がないよね」
「余の力に制限等有ろう筈が無い。では、その闇に飛び込むが良い」
いきなり床にポッカリ空いたような形で闇が口を開ける。
「感謝します、精霊神ゼオル」
全く迷わずアリスは闇に飛び込んだ。
「捜されると困るからな」
ユーリル王太子も書き置きを残すとアリスに続いて飛び込んで行く。
瞬間、アリス達は王都に居た。
薄暗い街中に響く怨嗟の声。
「リーン、浄化を!『ジーザスフラッシュ』」
光が、柔らかな暖かい光が拡がっていく。
恨言を言いながら暴れる者や後悔に苛まれる者が、ツキモノが落ちた様に穏やかな顔になる。
「…あ、アリス様?」
騎士達に希望が広がる。それくらい光の精霊を連れたアリスの姿は神々しいものがあった。
「リオンは?どこ?」
一方その頃。
リオンとソルバードは、闇の精霊神の代行者たるモノと一体化したアロンと、絶望的な戦いを繰り広げていた。
ゆっくりと…、陰の部分が拡がっていく。
不安、怒り、恐れ、妬み…。負の感情が大きくなっていく。噴き出してくる。
昨日より今日が…。
今日より明日が…。
闇が増大していく。やがて、まるで生き物の様に人々を襲い、絡めとり出した。
「きゃああー」
「な、何だ!これは?」
「いやぁー!違う…、ちが…、私…、あの子の…、アイツのせいで彼は去ったの‼︎私の元から!‼︎」
ある地下牢から拡がり始めた闇は、やがて陰へと飛火していき、王都を、そしてそこに住む民を蝕んでいった。
街が薄暗くなる頃、普段ならば行き交う人々の笑顔が拡がる街並みで、激昂する声や恨み節が響き出していた。
暴動や窃盗が増えて、王都の治安を担う近衛騎士団が駆り出され方々へ散って行く。だが、その騎士達も暴言や恨み愚痴に支配されて暴れ回る者が出てきたのだった。
街の中央。憩いの場たる噴水の前に、白昼にも関わらず陰が拡がっている。そこに立つ1人の男。
「世界は変わる。彷徨う闇世に。ニンゲン達よ、闇の中何を探す。何を求める。そう、自ら求めよ。己の欲する儘に求めよ。奪え!」
「誰だ!お前‼︎ お前?まさか?ぐはっ」
男を職務質問しようとした近衛騎士を、槍の様に尖った闇が貫いてしまう。
「ボクの邪魔をしないでくれる?」
国交樹立の記念式典が終わり、両国の太子が歓談の最中に、その一報は届いた。
「闇の精霊が王都を蹂躙。王都は混乱の極みにある。現在光の神子たるリオン=アルザード辺境伯子が、精霊ソルバードと共に応戦中」
『水便り』によって、王都のアギニス家より届いた緊急連絡。とは言え直ぐには動けない。
いくら国交が樹立され友好条約をも結ばれたとしても、他国の者に王都の混乱を悟られる訳にはいかないのだから。
太子同士の歓談がひと段落ついたかの様に見えた時、ユーリル王太子側近のドイル=アギニス侯子が密かに伝達した。
「失礼」
太子の多忙さは、充分過ぎる程身に覚えのあるハインツも片手を挙げて了解し、ユーリルは急ぎ別室へ赴いた。
「闇の精霊が王都を蹂躙?どういう状況だ?」
「『この世界は間違っている』。そう呟く者が暴動を起こしているとの事」
「闇の精霊…、待てよ?アリスは?」
式典後の晩餐会もありロズファンバルグ帝国の者もまだ多い。王太子は歓談の輪を抜ける事が出来ても…、いや、ならばこそ次期王太子妃にして宰相公爵家令嬢のアリスが歓談の場から抜けられなかった。
ただでさえアリスは目立つ。
マールディア王国唯一の碧眼の持ち主であり、溢れる気品と不思議に両立するたおやかな春風の様な暖かい雰囲気。長い金髪は煌びやかに輝き、もうすぐ成人を迎える、まさに大人へと変貌しつつある肢体は輝かんばかりの魅力に満ち溢れていた。
「闇の精霊…。『プリ活』のラスボスだったよな。確かアリスはクリアした筈。あのゲームの攻略、全部わかってる筈」
流石に声に出せない。「前世の日本でゲームの世界なんだ…」訳の分からない戯言にも程がある。どうやってアリスに闇の精霊の事を問い正そうと思ったユーリルは、アリスが光の精霊持ちである事を思い出す。
「光と闇は表裏一体。光の精霊持ちならば闇の精霊も熟知しているよな?」
だが、アリスが事の状況を把握したのはパーティーもお開きとなり、ある程度人々が散ってからとである。
「そんな…」
人々の輪の中心であり、帝国の要人とも港造営の件も合わせて語り合っていたアリスを、呼び出す事は勿論、耳打ちすら難しい状況だったのだから。
「ごめん、リーン。緊急事態!」
「やっと、やっと招んでくれた」
姿を現す、透き通った羽を持つ手に乗りそうな少女~光の精霊リーン。だが…。
「は?え?しゃべった?」
精霊が気難しく人見知りと言う事と、転生者のゲーム知識という余人に聞かれたく無い事。王都の一大事ではあったが、それでもアリスはリーンの召喚に於いて人払いを願った。
なのでこの場にはユーリル王太子しかいないのだが、彼にしても前世の知識と記憶があるとは言え基本この世界の常識で生きてきた。精霊が人語を解する事は納得していても話せる等とは思っていない。平たく言えば魔法の発動生命体としての役割しか持っていないのが、この世界の精霊なのだ。確かにアリスの持ち精霊は感情豊かな素振りを見せてはいたが…。
「リーン。闇の精霊って、こんなにも大きくなるの?」
「なってしまった…。世界が間違っていると、思う人が増えてしまった。アリスのお陰でより良く変わりつつあるのに。だからアリスを呼んだのに」
「呼んだ?じゃあ、あの時私の心に語り掛けたのはやっぱりリーンなのね」
「『ヒロインは貴女』出会った時にそう伝えた。私は光の精霊神アウフラが選んだ貴女に、精霊神の意を伝える者として遣わされた妖精。貴女と契約を結んだ事で精霊神の代行者となった」
「神の代行…。だから会話が出来る?」
「うん。今の私は精霊フェアティアではなく光眷属最上位精霊アルフティアのリーン」
「光の最上位精霊…。ね、闇の精霊を撃ち破る方法。私の知ってる限りでは契約一体化を行って戦う事だと思うけど」
「そう。間違ってないよ。でも、闇の力が大きくなり過ぎた。もう、私と貴女の一体化でも難しい。もっと、もっと多くの力を集結させる必要がある」
「多くの力…。確か王都にはリオンと上位精霊ソルバードがいるのよね。殿下、王都に大至急戻ります」
解決の糸口は見えた。
尤もアリスとリーンの会話は少し理解の範疇を超えてはいたのだが…。
「とは言え王都までは何日だ?ここは国境近い。馬車をぶっ通しで走らせても…」
ユーリルは勿論、アリスやリーンにも帰還時短の解決方策は無かった。
だが、リーンは訝しげに部屋にある影へ語りかける。
「何故貴方がそこにいるのですか?闇の精霊神ゼオル」
「まぁ、今の状況は余も戸惑っておるでな」
影から出でし黒い霞状のモノ。脈動する様に動き語ってきた。
「余の代行者が人と一体化した。人の思惑と混ざり合い、世の理を超えて変えようとしておる」
「『世界を変える。世の中が間違っている』そう思う人々の不満を呑み込んで大きくなっていった、と?」
闇に向かい一歩進むアリス。
「アウフラもだが、余も世界に干渉等せぬ。元々光と影はただ存在するのみだったのだ。全く人の思惑とは余すら超える力を持つ様だな。フム、それはさておき精霊神としては世の理を変えさせる訳にはゆかぬ。故に手を貸してやろうと思うてな」
「手を…、そうか!影移動‼︎ 精霊神の貴方なら影有る処ならば何処にでも移動出来る。ユーリル、私は王都にリーンと急ぎますので」
「その移動は人数に制限があるのかい?でなければ私も共に行くよ、アリス。君等だけを行かせられる訳がないよね」
「余の力に制限等有ろう筈が無い。では、その闇に飛び込むが良い」
いきなり床にポッカリ空いたような形で闇が口を開ける。
「感謝します、精霊神ゼオル」
全く迷わずアリスは闇に飛び込んだ。
「捜されると困るからな」
ユーリル王太子も書き置きを残すとアリスに続いて飛び込んで行く。
瞬間、アリス達は王都に居た。
薄暗い街中に響く怨嗟の声。
「リーン、浄化を!『ジーザスフラッシュ』」
光が、柔らかな暖かい光が拡がっていく。
恨言を言いながら暴れる者や後悔に苛まれる者が、ツキモノが落ちた様に穏やかな顔になる。
「…あ、アリス様?」
騎士達に希望が広がる。それくらい光の精霊を連れたアリスの姿は神々しいものがあった。
「リオンは?どこ?」
一方その頃。
リオンとソルバードは、闇の精霊神の代行者たるモノと一体化したアロンと、絶望的な戦いを繰り広げていた。
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