詩集「セカンドムーヴメント」第1小節

緋熊熊五郎

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072 シロクマの夢

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072 シロクマの夢

「シロクマの夢」
果てしなき大地の片隅で
潔い夏の青空が終わりを告げ
目まぐるしく変わる秋雲の姿も消えて
シロクマの頬を伝う涙が凍る頃
心は揺れに揺れる
洞窟で居心地のよい惰眠を貪ろうか
極地で食べたことのないオーロラを捕らえようか
荒野で見たことのない景色を探そうか
日に日に日は短く益々風は冷たくなり
やがて陽も永い冬眠に入る
涙の山に埋もれる頃には
大地も凍てつきブリザードが吹き荒れるだろう
一面白銀になった世界の下で
さらさら流れる小川の音と香しい草花の匂い
そしてあの潔い青空を夢に見るだろう
(opus072)
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