詩集「セカンドムーヴメント」第1小節

緋熊熊五郎

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082 ひとり

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082 ひとり

「ひとり」
ひとり目指す山の頂を踏みしめれば
頭上には照りつける太陽と
鳴く鳥さえいない青い空
遥か彼方には雲上に突き出した
他の頂がいくつも見える
足下の雲海の隙間から岩肌とせめぎ合う
森林限界より下の樹林帯が見え隠れする
風が吹き荒ぶ中、握り飯を頬張れば
霧が全て晴れてさらなる山道と頂が目に入る
思わずニセピークとひとり言が漏れる
再びひとり目指す山の頂に向かって
また一歩ずつ歩む
(opus082)
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