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愛する人と過ごす夜
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「拓弥さん、本当に私でいいんですか? 私には……拓弥さんと一緒にいる資格がありますか?」
「もちろんだ。詩穂ちゃんじゃないと意味がない。君がいてくれることが俺の幸せなんだ。君は……素晴らしい女性だよ。俺が保証する」
「拓弥さん……」
私はいったい何に縛られていたのだろうか。
なぜ今までずっと自分の気持ちを素直に解放できなかったのか……
どうして「幸せ」になってはいけないなんて、勝手に決めつけていたのだろう。
ずっとずっと色んなことが怖かった。
だけどそれは、向き合うべきことから逃げていただけなのかも知れない。その弱さが、自分も周りも不幸にしていたのか……
それでも今、頑なに絡み合っていた心の鎖が、拓弥さんの甘い言葉によって少しずつほどかれていくのがわかった。
こんな気持ちは生まれて初めてだ。
拓弥さんは私の迷いを消し去り、嘘みたいに心を軽くする魔法をかけてくれた。
そして、情熱的な2度目のキス――
2人の唇が重なり、離れ……また重なる。
ああ……
出会ってから今日まで、この人にこうして抱かれる日が来るなんて思ってもみなかった。
ベッドルームに誘われ(いざなわれ)、綺麗に整えられたシーツの上に2人してなだれ込む。
熱くて甘いキスを繰り返しながら、拓弥さんの指は、私のブラウスのボタンをひとつひとつ外していった。
この胸の高鳴り、激しく脈打つ鼓動。
これからどんなことが起こるのか、もちろんわかってはいるけれど、あまりにも妖艶で美しい拓弥さんを見ていると、現実ではない気がして、まるで夢の中にいるようだった。
脱がされた私の淡いピンクのブラウスは、几帳面な拓弥さんの性格を表すように、丁寧にそっとサイドテーブルに乗せられた。
拓弥さんに見られるならば、もう少しマシな下着をつけていれば良かった……なんて、今さら悔やんでも仕方ない。
私の下着をどんな風に思ったのだろうかと、そんな心配をする暇もなく、拓弥さんにブラのストラップをずらされ、私の上半身は全てあらわになった。
「綺麗だ……」
「……すごく恥ずかしいです。こんな姿を見られてしまうなんて」
「ごめん、俺、やっぱり焦ってるな」
「……いいえ、そんなことはありません。私は……初めてだから、どういうふうにされてもそれが普通だと思いますから」
「……は、初めて……。でも、いや、大人げなかった。詩穂ちゃんの体にこんなにも欲情してしまうなんて情けない」
「そ、そんな……」
「でも、これが素直な反応だから仕方ないんだ。ねぇ、触ってみて……」
拓弥さんは、私の手を取り、自分のズボンの膨らみに優しく触れさせた。
「あっ……」
「ね、もうこんなになってる。わかる? こんな風にしたのは詩穂ちゃんなんだよ。自分で気づいてる? 君には男を虜にしてしまう恐ろしいほどの色気があるってこと。初めてなら……これから先も、絶対に他の男には君の全てを知られたくない」
「もちろんだ。詩穂ちゃんじゃないと意味がない。君がいてくれることが俺の幸せなんだ。君は……素晴らしい女性だよ。俺が保証する」
「拓弥さん……」
私はいったい何に縛られていたのだろうか。
なぜ今までずっと自分の気持ちを素直に解放できなかったのか……
どうして「幸せ」になってはいけないなんて、勝手に決めつけていたのだろう。
ずっとずっと色んなことが怖かった。
だけどそれは、向き合うべきことから逃げていただけなのかも知れない。その弱さが、自分も周りも不幸にしていたのか……
それでも今、頑なに絡み合っていた心の鎖が、拓弥さんの甘い言葉によって少しずつほどかれていくのがわかった。
こんな気持ちは生まれて初めてだ。
拓弥さんは私の迷いを消し去り、嘘みたいに心を軽くする魔法をかけてくれた。
そして、情熱的な2度目のキス――
2人の唇が重なり、離れ……また重なる。
ああ……
出会ってから今日まで、この人にこうして抱かれる日が来るなんて思ってもみなかった。
ベッドルームに誘われ(いざなわれ)、綺麗に整えられたシーツの上に2人してなだれ込む。
熱くて甘いキスを繰り返しながら、拓弥さんの指は、私のブラウスのボタンをひとつひとつ外していった。
この胸の高鳴り、激しく脈打つ鼓動。
これからどんなことが起こるのか、もちろんわかってはいるけれど、あまりにも妖艶で美しい拓弥さんを見ていると、現実ではない気がして、まるで夢の中にいるようだった。
脱がされた私の淡いピンクのブラウスは、几帳面な拓弥さんの性格を表すように、丁寧にそっとサイドテーブルに乗せられた。
拓弥さんに見られるならば、もう少しマシな下着をつけていれば良かった……なんて、今さら悔やんでも仕方ない。
私の下着をどんな風に思ったのだろうかと、そんな心配をする暇もなく、拓弥さんにブラのストラップをずらされ、私の上半身は全てあらわになった。
「綺麗だ……」
「……すごく恥ずかしいです。こんな姿を見られてしまうなんて」
「ごめん、俺、やっぱり焦ってるな」
「……いいえ、そんなことはありません。私は……初めてだから、どういうふうにされてもそれが普通だと思いますから」
「……は、初めて……。でも、いや、大人げなかった。詩穂ちゃんの体にこんなにも欲情してしまうなんて情けない」
「そ、そんな……」
「でも、これが素直な反応だから仕方ないんだ。ねぇ、触ってみて……」
拓弥さんは、私の手を取り、自分のズボンの膨らみに優しく触れさせた。
「あっ……」
「ね、もうこんなになってる。わかる? こんな風にしたのは詩穂ちゃんなんだよ。自分で気づいてる? 君には男を虜にしてしまう恐ろしいほどの色気があるってこと。初めてなら……これから先も、絶対に他の男には君の全てを知られたくない」
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