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この世の終わりまで一緒に

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私、今、何かが外れた。


私だけじゃない、その音は2人から聞こえて、すれ違っていた時間を隙間なく埋めるように激しく求め合った。


どうしようもないくらい、狂おしく、淫らに。


「今夜はお前を愛し抜いてやる。止めてって言われても絶対止めないから覚悟して。いい?」


耳元で囁く吐息混じりの声に体が疼き出す。


「…止めてなんて言わない。龍聖君だって、疲れたなんて言わないでよ」


「言うわけないだろ?」


「だったら、今夜は私を死ぬほど気持ち良くさせて…龍聖君になら何をされても構わないから」


どうしたんだろう、嘘みたいに大胆な自分がいる。


私の中に別の人がいるのかと思うくらいだ。


きっと…


おかしくなったんだね、私達。


あまりに長い間、本当の気持ちを隠してきたせいで…


「綺麗だ…琴音のこの体、他の誰かに見せたら許さないから。こんな色っぽい体を見たら、男はみんなダメになる。骨抜きにされて…必ず虜になる」


「龍聖君だって他の女性にこの体を見せないで。あなたは私だけのものだよ」


「ああ、もちろんだ。俺は、他の女性には1ミリも興味を持てないから。それは、全部、琴音のせいだ…」


「私も…龍聖君しか見てないよ」


ベッドの上、何度も繰り返す快感に、私は体をくねらせて喜んだ。


龍聖君にされること全てに敏感に反応し、官能的な激しさにとろけた。


「愛してる」


「私も…」


「もう二度と離さない」


「約束…だよ。あぁっ…ん、りゅ、龍聖…君、ダメっ、はぁっ…い、いいっ」


『愛してる』『好きだ』ずっと言えなかった言葉を何度も乱用し、私達は燃えるように絡み合った。


これでもかと攻め続けられ、壊れそうになるほどに『私は愛されてる』って、そう思えた。


だから『止めて』なんて言わない。


まだまだずっとこのまま、私のことを狂わせて…


2人だけの甘くて濃密な夜はゆっくりと更け、夢中で抱き合う私達を愛欲の渦へと飲み込んでいった。
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