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短冊に願いを込めて
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昼食を終えて、僕は商店街の中にあるスーパーに向かった。頼まれたものを買おうと、店の中に入ると、20周年記念のイベントとして「もしも願いが叶うなら」というコーナーが設置されていた。
「笹に短冊? もしも願いが叶うならって……」
「あら、夕君じゃない」
「あっ、葉山さん。こんにちは」
葉山さんは、この街に住んでいる母さんのお友達。
スーパーで働いていて、短冊が結びつけられた笹をまじまじと見ていた僕に声をかけてくれた。
「このイベント気になるの?」
「えっ、ああ……まあ」
「だったら、願い事を書いてみたら? 短冊をもらう時に引換券をもらえるの。後日行われる抽選に当たったらすごく良い商品がもらえるらしいわよ。確か1等は自転車だったかしら」
「それはすごいですね」
「でしょ? だから私もしっかり願い事書いたわよ。狙いは2等の美容器具ね。最近お肌がかさついちゃってね。あっ、サボってたら店長に怒られるから、そろそろいくわね。サービスカウンターに行けば短冊もらえるからね~。じゃあね~」
「あ、ありがとうございます」
葉山さんは、明るく豪快に笑いながら去っていった。まるで嵐のように。
何だか、その明るさに背中を押され、短冊に願いを書いてみたくなった。
「すみません。短冊を1枚もらえますか?」
サービスカウンターの女性の店員さんが、にこっと微笑みながら、引き出しの中から短冊を出してくれた。
「はい。じゃあ、これに書いてくださいね。こちらは抽選の引換券になります」
「ありがとうございます」
「願い事叶うといいですね」
「……あ、あっ、はい。そうですね。叶うといいなって思います」
僕は、サービスカウンターの横に設置された小さなテーブルの前に座った。
「願い事か……」
いざ願い事を書こうとすると躊躇してしまう。
今、頭の中に浮かんでいる事は1つしかないのだけれど、それを言葉にするのはとても難しい。
小説を書くのとはわけが違う。
何の細かな描写や説明も無しに、ただストレートに短文で思いを綴らなければならない。
昼食を終えて、僕は商店街の中にあるスーパーに向かった。頼まれたものを買おうと、店の中に入ると、20周年記念のイベントとして「もしも願いが叶うなら」というコーナーが設置されていた。
「笹に短冊? もしも願いが叶うならって……」
「あら、夕君じゃない」
「あっ、葉山さん。こんにちは」
葉山さんは、この街に住んでいる母さんのお友達。
スーパーで働いていて、短冊が結びつけられた笹をまじまじと見ていた僕に声をかけてくれた。
「このイベント気になるの?」
「えっ、ああ……まあ」
「だったら、願い事を書いてみたら? 短冊をもらう時に引換券をもらえるの。後日行われる抽選に当たったらすごく良い商品がもらえるらしいわよ。確か1等は自転車だったかしら」
「それはすごいですね」
「でしょ? だから私もしっかり願い事書いたわよ。狙いは2等の美容器具ね。最近お肌がかさついちゃってね。あっ、サボってたら店長に怒られるから、そろそろいくわね。サービスカウンターに行けば短冊もらえるからね~。じゃあね~」
「あ、ありがとうございます」
葉山さんは、明るく豪快に笑いながら去っていった。まるで嵐のように。
何だか、その明るさに背中を押され、短冊に願いを書いてみたくなった。
「すみません。短冊を1枚もらえますか?」
サービスカウンターの女性の店員さんが、にこっと微笑みながら、引き出しの中から短冊を出してくれた。
「はい。じゃあ、これに書いてくださいね。こちらは抽選の引換券になります」
「ありがとうございます」
「願い事叶うといいですね」
「……あ、あっ、はい。そうですね。叶うといいなって思います」
僕は、サービスカウンターの横に設置された小さなテーブルの前に座った。
「願い事か……」
いざ願い事を書こうとすると躊躇してしまう。
今、頭の中に浮かんでいる事は1つしかないのだけれど、それを言葉にするのはとても難しい。
小説を書くのとはわけが違う。
何の細かな描写や説明も無しに、ただストレートに短文で思いを綴らなければならない。
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