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突然の対面に胸を熱くして
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必死でそう自分に言い聞かせ、何とか夏祭りは無事に終わりを迎えた。
みんなで園長先生の話を聞いてから、さよならの挨拶をして、そのまま解散した。
慶都さんはまた私の方に向かって軽く会釈し、真斗君と一緒に帰って行った。
「帰っちゃった…」
背中を見送りながら、そんな風に心の中でつぶやいた私。
ホッとしたの?それとも寂しいの?
『彩葉先生。やっぱり気分が悪いんじゃないですか?』
『あっ、大丈夫だよ。今日はありがとうね』
心配してくれた理久先生の声掛けにも、笑顔が引きつって上手く返せない。
『今日、片付けの後はお疲れ様会ですけど…体調悪かったら無理しない方が…』
『ううん、ちゃんと参加するし、本当に心配しないで。大丈夫だから』
どこまでも優しい理久先生に対して、ちょっと冷たい態度を取った自分が…すごく嫌な人間に思えた。
みんなで園長先生の話を聞いてから、さよならの挨拶をして、そのまま解散した。
慶都さんはまた私の方に向かって軽く会釈し、真斗君と一緒に帰って行った。
「帰っちゃった…」
背中を見送りながら、そんな風に心の中でつぶやいた私。
ホッとしたの?それとも寂しいの?
『彩葉先生。やっぱり気分が悪いんじゃないですか?』
『あっ、大丈夫だよ。今日はありがとうね』
心配してくれた理久先生の声掛けにも、笑顔が引きつって上手く返せない。
『今日、片付けの後はお疲れ様会ですけど…体調悪かったら無理しない方が…』
『ううん、ちゃんと参加するし、本当に心配しないで。大丈夫だから』
どこまでも優しい理久先生に対して、ちょっと冷たい態度を取った自分が…すごく嫌な人間に思えた。
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