61 / 116
仲間の想いに触れた夜
6
しおりを挟む
『…ありがとう。そんな風に言ってくれて嬉しいよ。でもね、家族になるってことは雪都の人生を見守るってことだよ。一生だよ。そんな大変こと…理久先生にはさせられないよ。先生にはもっと別の人が…』
それって…
私がマリエさんに言われた言葉だ。
嫌だったのに、理久先生に同じこと言ってしまった。
『そんなこと…僕には別の人なんて必要ないです。僕が好きなのは彩葉先生だけだから』
理久先生…
『雪都君の人生を僕が死ぬまで見守ることは、僕の幸せでもあります。彩葉先生と雪都君と一緒にいられることが、僕の夢なんです。一緒に…保育園をやって…ずっとずっとあなたと雪都君の笑顔をすぐ近くで見ていたい』
あまりに真剣な想いに触れ、すごく戸惑った。
正直、まだ信じられない、だけど…
その気持ちは…やっぱり嬉しかった。
理久先生の思い、泣きそうな顔を見てたら本気だってわかるから。
でも、今、この場で簡単に理久先生の誠意を受け入れることは出来ない。
だって、私の中には…
ずっとずっと慶都さんがいるから。
理久先生のことはもちろん嫌いじゃない。
男性として好きかと言われれば…まだよくわからないけど、でも、雪都は理久先生が大好きで。
雪都にとって、1番幸せな選択は何なのか?
そして、私自身にとっても…
『理久先生。すぐに答えが出せなくてごめんなさい。私の頭の中にあることを、いろいろちゃんと整理して考えたいの。少し時間をもらえたら…嬉しい。わがまま言ってごめんね』
『謝らないで下さい。もちろんです。わかりました…』
理久先生は、とても優しい微笑みを浮かべてうなづいた。
『最後に1つだけ、プライベートな質問をさせて下さい。気に障ったら許してください。あの…雪都君のお父さんは…今日、夏祭りに来ていたイケメンさんですよね?』
直球の質問に、一瞬ドキッとした。
申し訳なさそうに唇を噛み締める理久先生。
『…あっ、えっ…あの…』
それって…
私がマリエさんに言われた言葉だ。
嫌だったのに、理久先生に同じこと言ってしまった。
『そんなこと…僕には別の人なんて必要ないです。僕が好きなのは彩葉先生だけだから』
理久先生…
『雪都君の人生を僕が死ぬまで見守ることは、僕の幸せでもあります。彩葉先生と雪都君と一緒にいられることが、僕の夢なんです。一緒に…保育園をやって…ずっとずっとあなたと雪都君の笑顔をすぐ近くで見ていたい』
あまりに真剣な想いに触れ、すごく戸惑った。
正直、まだ信じられない、だけど…
その気持ちは…やっぱり嬉しかった。
理久先生の思い、泣きそうな顔を見てたら本気だってわかるから。
でも、今、この場で簡単に理久先生の誠意を受け入れることは出来ない。
だって、私の中には…
ずっとずっと慶都さんがいるから。
理久先生のことはもちろん嫌いじゃない。
男性として好きかと言われれば…まだよくわからないけど、でも、雪都は理久先生が大好きで。
雪都にとって、1番幸せな選択は何なのか?
そして、私自身にとっても…
『理久先生。すぐに答えが出せなくてごめんなさい。私の頭の中にあることを、いろいろちゃんと整理して考えたいの。少し時間をもらえたら…嬉しい。わがまま言ってごめんね』
『謝らないで下さい。もちろんです。わかりました…』
理久先生は、とても優しい微笑みを浮かべてうなづいた。
『最後に1つだけ、プライベートな質問をさせて下さい。気に障ったら許してください。あの…雪都君のお父さんは…今日、夏祭りに来ていたイケメンさんですよね?』
直球の質問に、一瞬ドキッとした。
申し訳なさそうに唇を噛み締める理久先生。
『…あっ、えっ…あの…』
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
194
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる