113 / 116
愛おしく、狂おしく、愛を囁く
10
しおりを挟む
『このドレスを君にプレゼントさせてほしい』
えっ…
情熱的な深紅のドレス。
『これを着て見せて…』
慶都さんの突然の申し出に驚いた。
ワインみたいな美しい色、こんなの…私には似合わない。
『あ、あの…』
『また自分には似合わないなんて言うのか?』
慶都さんには何でも見透かされてしまう。
『このドレスは君のために存在してる。他の誰にも似合わない、君だけのドレスなんだ』
『そんなこと…』
『手伝ってあげるから』
そう言って、慶都さんは私のブラウスのボタンに手をかけた。
『あっ、待って下さい』
『だから…俺は待たない』
ひとつ、ひとつ、丁寧にボタンを外し、当たり前のようにブラウスを脱がせる。
『これもいらない』
『あっ、ダメっ』
慶都さんは、私の上半身を全てあらわにさせた。
『恥ずかしいです。それに、こんなタイトなドレス…胸元もこんなに開いて…』
『恥ずかしがらないで。サイズはぴったりのはず…』
『慶都さん…』
何を言っても聞いてくれない、慶都さんは、まるでわがままを言う子どもみたい。
私は着ていたものを全てを失い、代わりに新しいドレスを身にまとった。
背中のファスナーをゆっくりとあげて、そして、言った。
『完璧…だな。君のためのドレス。君に着てもらえて喜んでる』
『や、やっぱり似合わないです。ドレスが可哀想』
『彩葉、君はこんなに美しい。蓮も言ってただろ?もっと自信を持てばいい。だからといって他の男に目移りするのは許さない…彩葉は俺だけのものだから』
慶都さんは、いつものように慣れた手つきでワインを開けた。
グラスがどんどん赤く染まっていく…
『明日があるから、今夜はあまり飲めない。でも、ドレスの君を見ながらワインを飲めるなんて…こんな嬉しいことはない』
2人で乾杯する。
スーツ姿の慶都さん、私のドレスと合わせるための赤いネクタイだったの?
こんなにも情熱的な色に囲まれて、私の体はだんだん火照り出した。
えっ…
情熱的な深紅のドレス。
『これを着て見せて…』
慶都さんの突然の申し出に驚いた。
ワインみたいな美しい色、こんなの…私には似合わない。
『あ、あの…』
『また自分には似合わないなんて言うのか?』
慶都さんには何でも見透かされてしまう。
『このドレスは君のために存在してる。他の誰にも似合わない、君だけのドレスなんだ』
『そんなこと…』
『手伝ってあげるから』
そう言って、慶都さんは私のブラウスのボタンに手をかけた。
『あっ、待って下さい』
『だから…俺は待たない』
ひとつ、ひとつ、丁寧にボタンを外し、当たり前のようにブラウスを脱がせる。
『これもいらない』
『あっ、ダメっ』
慶都さんは、私の上半身を全てあらわにさせた。
『恥ずかしいです。それに、こんなタイトなドレス…胸元もこんなに開いて…』
『恥ずかしがらないで。サイズはぴったりのはず…』
『慶都さん…』
何を言っても聞いてくれない、慶都さんは、まるでわがままを言う子どもみたい。
私は着ていたものを全てを失い、代わりに新しいドレスを身にまとった。
背中のファスナーをゆっくりとあげて、そして、言った。
『完璧…だな。君のためのドレス。君に着てもらえて喜んでる』
『や、やっぱり似合わないです。ドレスが可哀想』
『彩葉、君はこんなに美しい。蓮も言ってただろ?もっと自信を持てばいい。だからといって他の男に目移りするのは許さない…彩葉は俺だけのものだから』
慶都さんは、いつものように慣れた手つきでワインを開けた。
グラスがどんどん赤く染まっていく…
『明日があるから、今夜はあまり飲めない。でも、ドレスの君を見ながらワインを飲めるなんて…こんな嬉しいことはない』
2人で乾杯する。
スーツ姿の慶都さん、私のドレスと合わせるための赤いネクタイだったの?
こんなにも情熱的な色に囲まれて、私の体はだんだん火照り出した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
194
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる