74 / 172
笑顔の君に癒されて~祐誠side~
2
しおりを挟む
とても…有り難かった。
事業の大小はあっても、あくまで動く金額の差があるだけで、俺にとっては全て大切な仕事だ。
どれも…失敗は出来ない。
少しでも手を抜くと…
何もかも一気に崩れてしまうような気がするからだ。
どんなことがあっても、祖父、父が築いてきた信頼を、俺が壊すわけにはいかなかった。
一人っ子の自分にはこの道しかないと腹をくくったその時から…
俺は本当の自分を…封印すると誓った。
「弱さ」を…誰にも見せなくなった。
泣き言を言える相手など…
この世に1人も…存在しなかった。
もちろん、家族は優しく、いつだって俺の味方で…
それは今も変わらない。
感謝を忘れたことなど1度も無い。
でも、それでも…
家族にさえ甘えてはいけないと、ずっと思って生きてきた。
最初の頃は、どうしようもない孤独感にさいなまれ、プレッシャーに押しつぶされそうな時もあった。
周り全てが敵に見えて…
…自分を消して、いつしか…笑うことも忘れていたような気がする。
自分はただ厳しいだけの情がない人間だと…
本気でそう思っていたし、いつだって、必死に会社を守ろうと…そのことだけを考えていた。
そんな時…
目の前に1人の女性が現れた…
仕事柄、普段からたくさんの女性と出会う。
話もする。
中には…
俺に愛情を寄せてくれた人もいた。
数十人か…
でも…
心を許せて、愛情を感じられる女性に出会えたことは…無かった。
誰1人として。
なのに…
ある時、たまたま通りかかったその店の前を掃除していた女性に、ふと目がいった。
何気なく見ていたら、その人は、道行く人に笑顔で挨拶をした。
その瞬間…
自分でも何が起こったかわからなかったけど、体中に衝撃が走り、心臓が止まりそうになった。
彼女から一瞬足りとも視線を外せなくなって…
俺は、しばらくその場に立ちすくんでしまった。
事業の大小はあっても、あくまで動く金額の差があるだけで、俺にとっては全て大切な仕事だ。
どれも…失敗は出来ない。
少しでも手を抜くと…
何もかも一気に崩れてしまうような気がするからだ。
どんなことがあっても、祖父、父が築いてきた信頼を、俺が壊すわけにはいかなかった。
一人っ子の自分にはこの道しかないと腹をくくったその時から…
俺は本当の自分を…封印すると誓った。
「弱さ」を…誰にも見せなくなった。
泣き言を言える相手など…
この世に1人も…存在しなかった。
もちろん、家族は優しく、いつだって俺の味方で…
それは今も変わらない。
感謝を忘れたことなど1度も無い。
でも、それでも…
家族にさえ甘えてはいけないと、ずっと思って生きてきた。
最初の頃は、どうしようもない孤独感にさいなまれ、プレッシャーに押しつぶされそうな時もあった。
周り全てが敵に見えて…
…自分を消して、いつしか…笑うことも忘れていたような気がする。
自分はただ厳しいだけの情がない人間だと…
本気でそう思っていたし、いつだって、必死に会社を守ろうと…そのことだけを考えていた。
そんな時…
目の前に1人の女性が現れた…
仕事柄、普段からたくさんの女性と出会う。
話もする。
中には…
俺に愛情を寄せてくれた人もいた。
数十人か…
でも…
心を許せて、愛情を感じられる女性に出会えたことは…無かった。
誰1人として。
なのに…
ある時、たまたま通りかかったその店の前を掃除していた女性に、ふと目がいった。
何気なく見ていたら、その人は、道行く人に笑顔で挨拶をした。
その瞬間…
自分でも何が起こったかわからなかったけど、体中に衝撃が走り、心臓が止まりそうになった。
彼女から一瞬足りとも視線を外せなくなって…
俺は、しばらくその場に立ちすくんでしまった。
4
あなたにおすすめの小説
氷の姫は戦場の悪魔に恋をする。
米田薫
恋愛
皇女エマはその美しさと誰にもなびかない性格で「氷の姫」として恐れられていた。そんなエマに異母兄のニカはある命令を下す。それは戦場の悪魔として恐れられる天才将軍ゼンの世話係をしろというものである。そしてエマとゼンは互いの生き方に共感し次第に恋に落ちていくのだった。
孤高だが実は激情を秘めているエマと圧倒的な才能の裏に繊細さを隠すゼンとの甘々な恋物語です。一日2章ずつ更新していく予定です。
再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。
2024年4月21日 公開
2024年4月21日 完結
☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。
君に何度でも恋をする
明日葉
恋愛
いろいろ訳ありの花音は、大好きな彼から別れを告げられる。別れを告げられた後でわかった現実に、花音は非常識とは思いつつ、かつて一度だけあったことのある翔に依頼をした。
「仕事の依頼です。個人的な依頼を受けるのかは分かりませんが、婚約者を演じてくれませんか」
「ふりなんて言わず、本当に婚約してもいいけど?」
そう答えた翔の真意が分からないまま、婚約者の演技が始まる。騙す相手は、花音の家族。期間は、残り少ない時間を生きている花音の祖父が生きている間。
モース10
藤谷 郁
恋愛
慧一はモテるが、特定の女と長く続かない。
ある日、同じ会社に勤める地味な事務員三原峰子が、彼をネタに同人誌を作る『腐女子』だと知る。
慧一は興味津々で接近するが……
※表紙画像/【イラストAC】NORIMA様
※他サイトに投稿済み
愛する旦那様が妻(わたし)の嫁ぎ先を探しています。でも、離縁なんてしてあげません。
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
【清い関係のまま結婚して十年……彼は私を別の男へと引き渡す】
幼い頃、大国の国王へ献上品として連れて来られリゼット。だが余りに幼く扱いに困った国王は末の弟のクロヴィスに下賜した。その為、王弟クロヴィスと結婚をする事になったリゼット。歳の差が9歳とあり、旦那のクロヴィスとは夫婦と言うよりは歳の離れた仲の良い兄妹の様に過ごして来た。
そんな中、結婚から10年が経ちリゼットが15歳という結婚適齢期に差し掛かると、クロヴィスはリゼットの嫁ぎ先を探し始めた。すると社交界は、その噂で持ちきりとなり必然的にリゼットの耳にも入る事となった。噂を聞いたリゼットはショックを受ける。
クロヴィスはリゼットの幸せの為だと話すが、リゼットは大好きなクロヴィスと離れたくなくて……。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
けいこ
恋愛
ホテルマンとして、大好きなあなたと毎日一緒に仕事が出来ることに幸せを感じていた。
あなたは、グレースホテル東京の総支配人。
今や、世界中に点在する最高級ホテルの創始者の孫。
つまりは、最高ランクの御曹司。
おまけに、容姿端麗、頭脳明晰。
総支配人と、同じホテルで働く地味で大人しめのコンシェルジュの私とは、明らかに身分違い。
私は、ただ、あなたを遠くから見つめているだけで良かったのに…
それなのに、突然、あなたから頼まれた偽装結婚の相手役。
こんな私に、どうしてそんなことを?
『なぜ普通以下なんて自分をさげすむんだ。一花は…そんなに可愛いのに…』
そう言って、私を抱きしめるのはなぜ?
告白されたわけじゃないのに、気がづけば一緒に住むことになって…
仕事では見ることが出来ない、私だけに向けられるその笑顔と優しさ、そして、あなたの甘い囁きに、毎日胸がキュンキュンしてしまう。
親友からのキツイ言葉に深く傷ついたり、ホテルに長期滞在しているお客様や、同僚からのアプローチにも翻弄されて…
私、一体、この先どうなっていくのかな?
夢見るシンデレラ~溺愛の時間は突然に~
美和優希
恋愛
社長秘書を勤めながら、中瀬琴子は密かに社長に想いを寄せていた。
叶わないだろうと思いながらもあきらめきれずにいた琴子だったが、ある日、社長から告白される。
日頃は紳士的だけど、二人のときは少し意地悪で溺甘な社長にドキドキさせられて──!?
初回公開日*2017.09.13(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.03.10
*表紙イラストは、イラストAC(もちまる様)のイラスト素材を使わせていただいてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる