世界を救ったゲーマー・ファントムMAYAは、一対一で決闘する

ヒルナギ

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第四話

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「のけよ、ナミ」

「ちょっと、何するのよ」

 おれはナミを立たせると、MACの前に座る。キーボードを引き寄せた。

「ちょっと、まさか私のアカウントでログインしたまま書き込むつもり?やめてよ、入り直しなさい」

「まあ、気にするなよ。IPアドレスチェックするやつはいないはずだ、このメンバなら」

 おれは、チャットに参加することにする。

シデン >よお、MAYA。おまえの味方はどこにいるんだ?

 ナミが吹き出す。

「なにこのシデン、て恭平のハンドル? だっさいの」

「うるせえ」

ルーデル>シデンさん今晩は。
シデン >どうも、ルーデルさん。ちよっとMAYAと話をしたい。おじゃまさせてもらうよ。
MAYA>なんだよ、シデン。おまえと話なんかないぞ。
シデン >おいおい、いきなりそれか? 普通は初めましてだろ。
MAYA>ふん。どうせおまえも今日コテンパにやられて悔しいとか、くだらないことほざきにきたんだろ。
シデン >負けたのは認めるけどな。おまえだって今日は何度かやばいなってところはあったろうが。
MAYA>ぜんぜん楽勝だったよ。だいたい女づれでくるから負けるんだよ。

 おれの後ろでナミがカルヴァドスを吹き出して、むせ返った。おれは苦笑する。

シデン >おまえもあそこにいた訳? 見てたの?
MAYA>ああ。だいたい、女の趣味が悪いぞおまえ。紅いシャネルのスーツ着てゲーセン来る女なんて最低だね。

「ばりむかつく、こいつ。ネットで私を馬鹿にしたぁ!」

 おれはふくれるナミを宥めながらチャットを続ける。

シデン >おまえって結構面白いやつだなぁ、MAYA。
MAYA>何が言いたいんだよ。
シデン >そう構えるなよ。おれは単純に思ったことを言ってるだけだから。なあ、一度会わないか、おれと。
MAYA>なんでだよ。
シデン >おまえはさあ、おれを知っていて、おれはおまえを知らないってのはフェアじゃないだろ。
シデン >ついでに言っとくが、おれが趣味の悪い女をつれてゲーセンへ行ったとかネットで言うのはルール違反じゃないのか?
MAYA>フェアもくそも、おまえ自分のサイトに自分の写真貼り付けてるじゃない。そもそも、私の言ったことも事実と認める必要は無かったはずだよ。
シデン >でも認めちゃったし。
シデン >とにかく、おれの管理しているサイトの掲示板のほうへこい。そこなら邪魔も入らないしな。
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