先生への恋心

1話 出会いのキモチ

「先生、お願いがあるんです」

教室の片隅で、小柄な少年・翔太は先生に切々と語りかけた。翔太は先生が気になっていた。真面目で優しく、時々見せる柔らかい笑顔に、いつしか恋心を抱いていたのだ。

「何かな、翔太」

先生は優しく応じ、翔太の方を見る。翔太は心臓がドキドキと高鳴るのを感じた。先生は自分のことをどう思っているのだろうか。もしかしたら、同じように思ってくれているかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら、翔太は勇気を出して言った。

「先生が好きです」

言葉が教室に響き渡る。翔太は顔を真っ赤にして視線を落とした。先生は驚いた様子で、少し間を置いてから言った。

「翔太、君はまだ中学生だよね。僕は教師で、君のことを好きになるなんて、教師としてダメだよ。」

先生は優しく断った。翔太は心が締め付けられる思いがした。でも、諦めきれずに先生にすがり付く。

「先生も、僕と同じ気持ちになってください。お願いします。」

目に涙を浮かべながら、翔太はそう訴えた。先生は困惑した様子で翔太から視線を外せず、少し考えてから言った。

「ごめん、翔太。僕には君の気持ちに応えることはできないよ。」

断る先生に、翔太は涙を流しながらすがり付いた。先生は困惑しつつも、結局は翔太を抱きしめるのだった。