狂うほどに愛したい ~野球部補欠のオレでも超可愛い巨乳美少女マネージャーと熱い恋をしたい~ (健全版)

湯島二雨

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第10章…夏祭りでデート

意識する

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―――



 30分くらい経っただろうか、最後にドカンとド派手な花火が打ち上がり、花火は終了した。
賑やかだった空に静寂が訪れる。

丘の上から見える夜景が美しく光り輝く。その夜景をオレと美希はぼんやりと眺めていた。


「いい景色ですね竜先輩」

「いい景色だな美希」

「ふふっ」

ピトッ

「!!!!!!」

あぐらをかいて座るオレのとなりで体育座りで座る美希が、そっとオレに寄り添ってきた。
2人の距離がゼロになり、ピトッとくっつく。心臓も股間も雷撃が撃ち落されたように超反応を見せた。


「ドキドキしますね」

「あ、ああ」

ドキドキどころじゃない。オレはいろんな意味でイキそうだ。
心臓も、男の大事な部分も、美希の手のひらの上で転がされてる気分だ。


「竜先輩、空を見てください」

「え? 花火はもう終わったよ」

「花火もよかったですけど、終わったあとの夜空もとてもステキですよ」

「おお……」

美希に言われた通り空を見ると、美しい星がいっぱいの空。夏の夜空って感じの空が広がっていた。
こんな美しい景色を美希と2人きりで美希とくっつきながら見ることができるなんて人生100万回分以上の幸せだ。

景色だけじゃない。美希の温もり、いい匂いもオレをどこまでも満たしていく。

ああ、花火で浄化されたはずだったがまた欲情してきた。結局オレはいつもこうだ。
美希が好きすぎてたまらなくて、愛しすぎるがゆえに美希のすべてを欲する。
ついさっき満たされるって言ったばかりだけどある意味ウソかもしれない。美希と一緒に過ごせる時間が長ければ長いほど、これでもまだまだ足りないくらい美希の成分が欲しくてたまらなくなる。

とりあえず今、美希と一緒にくっつきながら2人きりで星空を眺めるこの時間。ずっと続いてほしい、終わってほしくないと願わずにはいられない。


ザッ、ザッ


「……あれ、足音が聞こえてきますね」

「……ああ、誰か来たな」


別にこの時間が永遠に続くわけがないのはわかってたよ。いつか必ず終わりの時間がやってくることくらいわかってたよ。
だけどいくらなんでも早すぎないか。せっかくの2人きりの時間、2人きりの場所がこんなにも早く崩れるとは。せめてあと1分待ってほしいんだけど。

まあ誰か来てしまったものはもうどうしようもない。この丘は何もオレと美希だけのものじゃないんだから。ほとんど人がいない場所だけど誰も来ない保証はどこにもない。ここにやってきた誰かを恨む資格などオレにはない。


「足音的にこっちに来るな……」

「竜先輩、こっちです!」

「え?」

美希にグイッと引っ張られ、オレたちは近くにある大きな木の後ろに隠れた。


…………
え、なんで?
なんで隠れたの? 隠れる必要あるか? 先客はオレたちなのにあとから来た人から逃げるようなことをしなきゃならないのはなぜだ?


「美希、なんで隠れるんだ?」

「なんとなくです。女のカンです」

「なんだそりゃ」

なんかよくわからないけど美希が隠れる判断したならそれに従うよ。


2人で木に隠れて様子を見ていると、2人の男女がさっきまでオレたちがいた丘の上にやってきた。
薄暗くて見えにくいが、いかにもチャラ男って感じの男といかにもギャルって感じの女。

めっちゃくっついてイチャイチャベタベタしてる。ほぼ間違いなくカップルだ。オレたちもついさっきまではイチャイチャしてたけどそれの比じゃないくらいイチャイチャしている。


「ねぇたっくん、ホントにここでするの?」

「大丈夫だよまりりん。ここなら誰も来ないから」


…………
カップルの会話でこのあとの展開を察した。

え? マジで? ここですんの? ホントに?
いやほとんど人気のないところとはいえ野外じゃん。外じゃん。いくらなんでもここでやるなんてことは……

さすがにないだろと思ってたけどカップルはすぐその場でおっぱじめやがった。


「~~~!!!!!!」

「~~~!!!!!!」

オレと美希は声を出さないように気をつけつつも衝撃を受けた。
オレたちに見られているとは夢にも思ってないであろうカップルは遠慮とか躊躇とか全くせずに堂々と野外で行為に励んでやがる。

オレも性欲猿で美希とヤりたいっていつも思ってるけどあそこまで乱れてるのを見せつけられては動揺を隠せない。いや、あれが普通なのか? いやいやそれは……


「りゅ、竜先輩、逃げましょう……」

「そ、そうだな……」

耐えられなくなったオレたちはそっとその場から静かに去った。

ちくしょう、うらやましくなんかねーぞ。オレの彼女の方が可愛いし。オレの彼女の方が胸もでかいし! あんなカップルうらやましくもなんともない!

しかし彼女ができたとはいえ未だに童貞のオレは、なんか悔しい気持ちを抑えきれなかった。



 丘を降りてお祭りの場所に戻ってきたオレたち。
花火が終わったあともまだまだ人はたくさんいて賑わっている。むしろここからが本番だって人も多いのかな。夜遅ければ遅いほどテンションが上がるみたいな感じで。

オレはあんなもんを見てしまったせいでますます脳内がピンクに染まった。
あんなカップルに負けたくない! オレも美希とセックスしたい! みたいな感じで謎の対抗心を燃やしていた。

落ち着けオレ、今の状態はよくないぞ。他人と張り合うセックスとか愚かにも程があるだろ。そんなもんに巻き込まれる美希の身にもなれ。
他人のセックスより普段の美希の方が魅力的だし。落ち着いて考えればそんな取り乱すようなことでもない。他のカップルが何しようとオレたちはオレたちだ。気にすることはない関係ない。


「いや~……びっくりしましたね竜先輩」

「そ、そうだな」

話し方からして美希はいつも通り落ち着いてそうだな。まあそりゃそうか。オレと違って美希はそういう経験も豊富だろうしセックスの一つや二つくらいでいちいち取り乱すわけが……


「…………」

「あれ、美希? どうした?」


美希の顔は真っ赤に染まっていた。
直接聞いたわけじゃないから確定はしてないがおそらく処女ではないはずの美希が、さっきのカップルの行為にめっちゃ動揺している?

いや経験があろうがなかろうが動揺する人はするか。余計なことゴチャゴチャ考えるのすげー童貞って感じがするな、もうやめよう。


「……その……なんというか……どうしても意識しちゃいますね」

「……!」

「私もに興味はあるんですけど」

「!!」


あれ、流れがいやらしくなってきた気がする。
意識している、興味はある。美希は確かにそう言った。曲がりなりにもオレと美希はお付き合いしているのでそういう意識があるのは当然かもしれないが、それでも美希の口から直接聞けたことが重要だった。

悲しい童貞のオレは、これはこのままいけばヤれる流れなのでは、とか考えてしまう。
脳内で、妄想してしまう。さっき見たカップルの行為。その行為をしているのを自分と美希に置き換えて自分の好きなように妄想してしまう。


「み、美希……!」

妄想を現実にしたくてオレは暴走しかけたがなんとか踏みとどまる。
落ち着け、焦るな。焦ってがっついて女の子に嫌われるというケースも多いと聞く。ここは落ち着いて美希の様子を見る。

美希は俯いて、少しだけ暗い表情になった。


「……でも、すいません。私、ちょっと怖くて……」


……?
美希が言った『怖い』の意味、よくわからなかった。

怖いってことは、オレが勘違いしてるだけで実は経験ない? いや、経験があるからこそ怖いという可能性もある。初体験失敗した人もいるだろうし。過去の男がド下手だったとかヤバイ性癖だったとかいろいろあるかもしれない。

オレはまだまだ美希のことを知らない。知りたい。気になる。

でもこれはあまり触れない方がいいと思った。オレの第六感がそう言ってる。
気になるけど聞けないだろ。いくら恋人でも処女かどうかとか過去の男関係とか聞けないよセクハラだし。

とにかくこれはセックスに持ち込める流れではないのはわかった。焦ってがっつかなくて本当によかった。焦らずに落ち着くことは本当に大事だ。

まあ当然だ、たまたま行為するカップルを見たくらいでそう簡単にできるもんじゃない。それはオレが一番よくわかっている。美希はこういうところであっさり股を開くような軽い子じゃない。


「わかった、この話はもう終わりにしよう」

「すいません」

「なんで美希が謝るんだ。お祭りもうちょっと楽しんでいこう」

「はい!」

美希は笑顔に戻ってくれた。ちょっと暗い雰囲気になりかけてたからよかった。
変な空気になってしまったのを破壊すべく、オレたちは再びお祭りを楽しんだ。



―――



 祭りが終わって2人で帰る途中。


「……美希」

「はい」

「今日の祭りすごく楽しかった。ありがとう」

「はい、私も楽しかったです。ありがとうございます」

「オレ、来年も美希と一緒にお祭りに行きたい」

「私も同じ気持ちです。絶対に行きましょう」


ちょっとハプニングもあったが美希の嬉しそうな笑顔で締めることができた。
美希が楽しんでくれたことがオレにとっての何よりの幸せだからな。お祭りに誘って本当によかった。
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