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第44章…救出★
殺人鬼
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※美希視点
―――監禁生活というものは何もできないからとにかくヒマでヒマで仕方ない。
眠りから覚めると、見える光景。
豊田君と圭二君が、私の正面に立って自慰行為をしている。
……またか……
こうして最低でも1日に2回はこの部屋に来て私の身体を見ながら自慰行為に耽る豊田兄弟。
まだ飽きないのか……もううんざりだ……
なんかもう慣れてきてしまってあーハイハイって感じだ。こんなもの慣れたくないのに。
圭二君が射精し、その数秒後に豊田君が射精した。
見たくもないので顔をできる限り逸らす。
「美希ちゃん、ちょっとくらいボクがイクところ見ててくれてもいいんじゃないの?」
「イヤだよ」
「じゃあ美希ちゃんが見てくれるようになるまでオナニーしようかな」
「勝手にすれば? 絶対に見ないし」
見ないようにはできるけどイカ臭い悪臭とか不快な水音とかはどうにもならずただただうんざり。
……あれ? そういえば今日は豊田兄弟2人しかいないんだ、めずらしい。
いつもは10~20人くらいは来て大人数で一斉にしてるのに。
他の男の人は私に飽きたのかな? もしそうなら好都合なんだけど……
「美希ちゃん先輩見てくださいよ~」
「……」
圭二君にも言われるが私は返事せず顔を逸らし続ける。
「見てくんないなら顔にぶっかけちゃおっかな」
「えっ!?」
圭二君は台に上がって汚物を私の顔に近づけてきた。
ツンとする悪臭が強くなってくる。
「ちょっ、やだ! やめて!!」
―――そのタイミングでドアが開いた。
豊田兄弟は自慰行為を中断してドアの方向を見る。
た……助かった……
ほんのちょっとだけだけど部屋に入ってきた人に感謝した。
部屋に入ってきたのは矢内さんだ。
矢内さんは下半身丸出しの豊田兄弟を見ても全く表情を変えずに豊田君に近づいた。
「ねぇ大貴。大変なことが起こったわよ」
「へぇ、何だい? 桃」
「アジトに侵入者がやって来たの。しかも警察まで連れてきたわ」
―――!
侵入者って……まさか、それって……!
私の心に希望の光が見えた。
「ん? 侵入者なんてしょっちゅういるだろ。追い出せばいいだけの話じゃないか」
「追い出せてないから言ってるんでしょ! 組織の仲間たちはほとんどやられちゃったみたいなの。ヤバイ状況よ。
地下広場に仕掛けてあるカメラの映像を録画したから見てちょうだい」
矢内さんは1つのDVDとノートパソコンを持ってきていて、ノートパソコンを起動しDVDをセットして再生。
映像が映し出された。
豊田君たちが観ているその映像は、後ろに縛りつけられている私にも観える。
……ケンカの映像?
広々とした空間で、大勢いる豊田君の仲間たちと、その人たちと戦う若い男の子が数名……
―――!!!!!!
あ……ああ……!!
竜、先輩……!
竜先輩だ!!
見間違いじゃない、高画質な映像だし間違いない。
竜先輩が、助けに来てくれたんだ!!
さらに武井先輩、田所君、愛美、麻耶ちゃん、麗奈ちゃん、よっしー、白坂先輩が映像に映っていた。
竜先輩は佐野孝昭も藤巻君も金村君も喜多川君も倒して捕まえていた。
麻耶ちゃんが襲われてピンチになり、私も頭が真っ白になったところで突然男の子がやって来て麻耶ちゃんを助けた。
え!? トミー君!? トミー君までいる!?
ドイツに行ってるはずなのになんで!?
―――とにかく、竜先輩が来てくれた。助けに来てくれた。
嬉しいっ―――
嬉しくて、感情が爆発して感激してつい嬉し泣きしてしまった。
大勢の男たちを相手にしても全く怯むことなくまっすぐに立ち向かって倒していく竜先輩の姿は、世界中のどんなものよりもかっこよかった。
矢内さんはノートパソコンの画面を指差しながら言う。
「ホラ、ここを見なさい。この男、桐生美希の彼氏でしょ? 今アジトに侵入してるわよこいつ」
圭二君はパソコンの画面を見てうろたえ始めた。
「ゲッ! ホントだ、滝川じゃねーか!! やべぇよ、滝川が来てるぞどうすんだよ兄貴!? なんでこの場所がわかったんだ!? 絶対にバレない場所のはずなのに!!」
オロオロと焦ってる圭二君とは対照的に、豊田くんは冷静に答える。
「落ち着け圭二。よく見ろ、ここに千佐子が映ってる」
「マ、マジかよ……千佐子姐さんが警察に捕まってるじゃねーか……!」
「どうやら千佐子はヘマをやらかしたみたいだな。おおかた滝川さんに見つかって美希ちゃんの居場所を吐いてしまったんだろう。全く、アホ女が……!」
「……で、どうするのよ大貴。千佐子を助けるの?」
「いや、千佐子はどうでもいい、ほっとけ。あんな役立たずの貧乳ブス女なんかもういらないよ」
「あら、冷たいのね。仮にもあんたの恋人でしょ?」
「……悪いけど、ボクは千佐子を恋人と思ったことは一度もないよ。都合のいい駒だっただけだ。
でもまあ、桃にとって千佐子は友達なんだろ? お前が助けたければ助けてもいいよ」
「え~、別に? アタシ警察に関わりたくないし。まんまと捕まる千佐子が悪いんでしょ? アタシが助ける義理はないわね」
「じゃあ、千佐子には犠牲になってもらうということでいいな?」
「異議なーし」
……ひどい。
千佐子ちゃんは豊田君たちの仲間なんじゃないの!?
仲間をこんなにあっさりと見捨てるなんて……千佐子ちゃんなんか大嫌いだけどこんな扱いはひどいと思う。
「よし、すでに捕まった仲間たちは切り捨てよう。ボクたちがしなくてはならないことは、滝川さんがこの部屋に来るのを阻止することだ」
「どうやって阻止すんの? このままだとあと5分くらいで滝川がここに来ちゃうわよ?」
「桃、お前が片づけてくれ。侵入者全員ね」
「アタシに押しつけるってわけ? タダでやると思う?」
「もちろん、侵入者全員始末してくれたら報酬は弾むよ」
「ふふっ、あんたの報酬はとても美味しいのよね。わかったわ、アタシに任せといて」
何言ってるんだこの人たちは。
矢内さんが1人で竜先輩を倒す? みんな片づける?
無理に決まってる。
豊田君は竜先輩の強さをわかってないみたいだ。
―――いける! 竜先輩は来てくれる!
私はやっと助かるんだ!
―――シャッ
!?!?!?
私の中の希望の光が強くなった瞬間。
矢内さんがいきなり私にナイフを突きつけてきた。
「ッ―――!?」
背筋を氷で貫かれる。
心臓が一瞬硬直する。
ダラダラと出てくる冷や汗。
「何嬉しそうな顔してんのアンタ? これで助かる、とでも思ったわけ? そのデカパイ切り落としてやろうか?」
「ッ―――!!」
恐怖で、声も出ない。
なんなのこの人!? なんでナイフなんか持ってるの!?
矢内さんは、危険だ。
豊田君が矢内さんのナイフを持った手を握った。
「やめろ桃。美希ちゃんの美しい身体に傷をつけたら、ボクが許さない」
「……フン。大貴も圭二もそんなにこのデカパイ女が好きなわけ?」
矢内さんはナイフを折り畳んで胸の谷間にしまった。
「時間がないんだ。さっさと行ってくれ、桃」
「やれやれ、わかったわよ」
豊田君に命令され、矢内さんは部屋から出ていこうとする。
―――ちょっと待ってよ。
いくら強い竜先輩でも、ナイフを持った人と遭遇したら大変なことに……!!
竜先輩が危ない!!!!!!
「待って! お願いやめて!! 私はどうなってもいいから竜先輩には手を出さないで!!!!!!」
私は精一杯声を張り上げて矢内さんに必死に呼びかけるが、矢内さんは完全に無視してこちらを向くことなく部屋から出ていってしまった。
―――バタンと、ドアが閉まる音が響く。
私は取り乱す。
豊田君は穏やかな表情をしながら私に話しかけてくる。
「美希ちゃん、悪いけどこの場所がバレたからには口を封じなきゃいけないんだよ。滝川さんも、美希ちゃんのお友達もね。
実はね、矢内桃は正真正銘の殺人鬼だ。すでに5人をナイフで殺してるんだよ」
「―――ッ!?」
さ……殺人鬼……!?
そ……そんな……
じゃあ、竜先輩は殺されちゃうってこと……!?
よっしーも愛美も麻耶ちゃんも麗奈ちゃんも白坂先輩も武井先輩も田所君もトミー君も、私のせいで殺されちゃうの―――!?
い、イヤだ……
それだけはイヤだ。
それだけはダメだ!!!!!!
私は必死に声を張り上げる。
「豊田君っ!!!! お願いだからやめて!!!! 矢内さんを止めて! やめさせてよっ!!!!!!
わかった―――わかったから……! 私、圭二君の彼女になるから……!!
だから竜先輩を傷つけないで!!!!!! 竜先輩に手を出さないで……お願い……お願いっ……!!」
大粒の涙をポロポロと溢しながら豊田君に訴える。
豊田君も圭二君もニンマリと笑う。
「ほう、圭二の女になるのをあんなに嫌がってた美希ちゃんがこんなにあっけなく折れちゃうんだ。そんなに滝川さんの命が大事なのかい?」
「当たり前、だよ……竜先輩を愛してるんだから!!」
「他人のために自分を犠牲にするんだね。偉いよ美希ちゃん、褒めてあげる。
―――だけどね、桃は一度スイッチ入っちゃうとボクでも止められないんだ。ごめんね」
圭二君が満面の笑みを浮かべて私の涙を指で拭う。
「そーゆーことッス、美希ちゃん先輩。滝川は確実に桃さんに殺されるッスよ。桃さんはナイフの達人でいくらケンカが強かろうが勝てない。
これで邪魔な滝川はいなくなって、美希ちゃん先輩はオレのものになるッス!
めでたしめでたしッスね!」
「―――……っ……ひぐっ、うぅ……」
―――竜先輩、逃げてください!!!!!!
私のことなんかほっといていいから、逃げてください!!!!
お願い……!
竜先輩には無事でいてほしい……!!
―――監禁生活というものは何もできないからとにかくヒマでヒマで仕方ない。
眠りから覚めると、見える光景。
豊田君と圭二君が、私の正面に立って自慰行為をしている。
……またか……
こうして最低でも1日に2回はこの部屋に来て私の身体を見ながら自慰行為に耽る豊田兄弟。
まだ飽きないのか……もううんざりだ……
なんかもう慣れてきてしまってあーハイハイって感じだ。こんなもの慣れたくないのに。
圭二君が射精し、その数秒後に豊田君が射精した。
見たくもないので顔をできる限り逸らす。
「美希ちゃん、ちょっとくらいボクがイクところ見ててくれてもいいんじゃないの?」
「イヤだよ」
「じゃあ美希ちゃんが見てくれるようになるまでオナニーしようかな」
「勝手にすれば? 絶対に見ないし」
見ないようにはできるけどイカ臭い悪臭とか不快な水音とかはどうにもならずただただうんざり。
……あれ? そういえば今日は豊田兄弟2人しかいないんだ、めずらしい。
いつもは10~20人くらいは来て大人数で一斉にしてるのに。
他の男の人は私に飽きたのかな? もしそうなら好都合なんだけど……
「美希ちゃん先輩見てくださいよ~」
「……」
圭二君にも言われるが私は返事せず顔を逸らし続ける。
「見てくんないなら顔にぶっかけちゃおっかな」
「えっ!?」
圭二君は台に上がって汚物を私の顔に近づけてきた。
ツンとする悪臭が強くなってくる。
「ちょっ、やだ! やめて!!」
―――そのタイミングでドアが開いた。
豊田兄弟は自慰行為を中断してドアの方向を見る。
た……助かった……
ほんのちょっとだけだけど部屋に入ってきた人に感謝した。
部屋に入ってきたのは矢内さんだ。
矢内さんは下半身丸出しの豊田兄弟を見ても全く表情を変えずに豊田君に近づいた。
「ねぇ大貴。大変なことが起こったわよ」
「へぇ、何だい? 桃」
「アジトに侵入者がやって来たの。しかも警察まで連れてきたわ」
―――!
侵入者って……まさか、それって……!
私の心に希望の光が見えた。
「ん? 侵入者なんてしょっちゅういるだろ。追い出せばいいだけの話じゃないか」
「追い出せてないから言ってるんでしょ! 組織の仲間たちはほとんどやられちゃったみたいなの。ヤバイ状況よ。
地下広場に仕掛けてあるカメラの映像を録画したから見てちょうだい」
矢内さんは1つのDVDとノートパソコンを持ってきていて、ノートパソコンを起動しDVDをセットして再生。
映像が映し出された。
豊田君たちが観ているその映像は、後ろに縛りつけられている私にも観える。
……ケンカの映像?
広々とした空間で、大勢いる豊田君の仲間たちと、その人たちと戦う若い男の子が数名……
―――!!!!!!
あ……ああ……!!
竜、先輩……!
竜先輩だ!!
見間違いじゃない、高画質な映像だし間違いない。
竜先輩が、助けに来てくれたんだ!!
さらに武井先輩、田所君、愛美、麻耶ちゃん、麗奈ちゃん、よっしー、白坂先輩が映像に映っていた。
竜先輩は佐野孝昭も藤巻君も金村君も喜多川君も倒して捕まえていた。
麻耶ちゃんが襲われてピンチになり、私も頭が真っ白になったところで突然男の子がやって来て麻耶ちゃんを助けた。
え!? トミー君!? トミー君までいる!?
ドイツに行ってるはずなのになんで!?
―――とにかく、竜先輩が来てくれた。助けに来てくれた。
嬉しいっ―――
嬉しくて、感情が爆発して感激してつい嬉し泣きしてしまった。
大勢の男たちを相手にしても全く怯むことなくまっすぐに立ち向かって倒していく竜先輩の姿は、世界中のどんなものよりもかっこよかった。
矢内さんはノートパソコンの画面を指差しながら言う。
「ホラ、ここを見なさい。この男、桐生美希の彼氏でしょ? 今アジトに侵入してるわよこいつ」
圭二君はパソコンの画面を見てうろたえ始めた。
「ゲッ! ホントだ、滝川じゃねーか!! やべぇよ、滝川が来てるぞどうすんだよ兄貴!? なんでこの場所がわかったんだ!? 絶対にバレない場所のはずなのに!!」
オロオロと焦ってる圭二君とは対照的に、豊田くんは冷静に答える。
「落ち着け圭二。よく見ろ、ここに千佐子が映ってる」
「マ、マジかよ……千佐子姐さんが警察に捕まってるじゃねーか……!」
「どうやら千佐子はヘマをやらかしたみたいだな。おおかた滝川さんに見つかって美希ちゃんの居場所を吐いてしまったんだろう。全く、アホ女が……!」
「……で、どうするのよ大貴。千佐子を助けるの?」
「いや、千佐子はどうでもいい、ほっとけ。あんな役立たずの貧乳ブス女なんかもういらないよ」
「あら、冷たいのね。仮にもあんたの恋人でしょ?」
「……悪いけど、ボクは千佐子を恋人と思ったことは一度もないよ。都合のいい駒だっただけだ。
でもまあ、桃にとって千佐子は友達なんだろ? お前が助けたければ助けてもいいよ」
「え~、別に? アタシ警察に関わりたくないし。まんまと捕まる千佐子が悪いんでしょ? アタシが助ける義理はないわね」
「じゃあ、千佐子には犠牲になってもらうということでいいな?」
「異議なーし」
……ひどい。
千佐子ちゃんは豊田君たちの仲間なんじゃないの!?
仲間をこんなにあっさりと見捨てるなんて……千佐子ちゃんなんか大嫌いだけどこんな扱いはひどいと思う。
「よし、すでに捕まった仲間たちは切り捨てよう。ボクたちがしなくてはならないことは、滝川さんがこの部屋に来るのを阻止することだ」
「どうやって阻止すんの? このままだとあと5分くらいで滝川がここに来ちゃうわよ?」
「桃、お前が片づけてくれ。侵入者全員ね」
「アタシに押しつけるってわけ? タダでやると思う?」
「もちろん、侵入者全員始末してくれたら報酬は弾むよ」
「ふふっ、あんたの報酬はとても美味しいのよね。わかったわ、アタシに任せといて」
何言ってるんだこの人たちは。
矢内さんが1人で竜先輩を倒す? みんな片づける?
無理に決まってる。
豊田君は竜先輩の強さをわかってないみたいだ。
―――いける! 竜先輩は来てくれる!
私はやっと助かるんだ!
―――シャッ
!?!?!?
私の中の希望の光が強くなった瞬間。
矢内さんがいきなり私にナイフを突きつけてきた。
「ッ―――!?」
背筋を氷で貫かれる。
心臓が一瞬硬直する。
ダラダラと出てくる冷や汗。
「何嬉しそうな顔してんのアンタ? これで助かる、とでも思ったわけ? そのデカパイ切り落としてやろうか?」
「ッ―――!!」
恐怖で、声も出ない。
なんなのこの人!? なんでナイフなんか持ってるの!?
矢内さんは、危険だ。
豊田君が矢内さんのナイフを持った手を握った。
「やめろ桃。美希ちゃんの美しい身体に傷をつけたら、ボクが許さない」
「……フン。大貴も圭二もそんなにこのデカパイ女が好きなわけ?」
矢内さんはナイフを折り畳んで胸の谷間にしまった。
「時間がないんだ。さっさと行ってくれ、桃」
「やれやれ、わかったわよ」
豊田君に命令され、矢内さんは部屋から出ていこうとする。
―――ちょっと待ってよ。
いくら強い竜先輩でも、ナイフを持った人と遭遇したら大変なことに……!!
竜先輩が危ない!!!!!!
「待って! お願いやめて!! 私はどうなってもいいから竜先輩には手を出さないで!!!!!!」
私は精一杯声を張り上げて矢内さんに必死に呼びかけるが、矢内さんは完全に無視してこちらを向くことなく部屋から出ていってしまった。
―――バタンと、ドアが閉まる音が響く。
私は取り乱す。
豊田君は穏やかな表情をしながら私に話しかけてくる。
「美希ちゃん、悪いけどこの場所がバレたからには口を封じなきゃいけないんだよ。滝川さんも、美希ちゃんのお友達もね。
実はね、矢内桃は正真正銘の殺人鬼だ。すでに5人をナイフで殺してるんだよ」
「―――ッ!?」
さ……殺人鬼……!?
そ……そんな……
じゃあ、竜先輩は殺されちゃうってこと……!?
よっしーも愛美も麻耶ちゃんも麗奈ちゃんも白坂先輩も武井先輩も田所君もトミー君も、私のせいで殺されちゃうの―――!?
い、イヤだ……
それだけはイヤだ。
それだけはダメだ!!!!!!
私は必死に声を張り上げる。
「豊田君っ!!!! お願いだからやめて!!!! 矢内さんを止めて! やめさせてよっ!!!!!!
わかった―――わかったから……! 私、圭二君の彼女になるから……!!
だから竜先輩を傷つけないで!!!!!! 竜先輩に手を出さないで……お願い……お願いっ……!!」
大粒の涙をポロポロと溢しながら豊田君に訴える。
豊田君も圭二君もニンマリと笑う。
「ほう、圭二の女になるのをあんなに嫌がってた美希ちゃんがこんなにあっけなく折れちゃうんだ。そんなに滝川さんの命が大事なのかい?」
「当たり前、だよ……竜先輩を愛してるんだから!!」
「他人のために自分を犠牲にするんだね。偉いよ美希ちゃん、褒めてあげる。
―――だけどね、桃は一度スイッチ入っちゃうとボクでも止められないんだ。ごめんね」
圭二君が満面の笑みを浮かべて私の涙を指で拭う。
「そーゆーことッス、美希ちゃん先輩。滝川は確実に桃さんに殺されるッスよ。桃さんはナイフの達人でいくらケンカが強かろうが勝てない。
これで邪魔な滝川はいなくなって、美希ちゃん先輩はオレのものになるッス!
めでたしめでたしッスね!」
「―――……っ……ひぐっ、うぅ……」
―――竜先輩、逃げてください!!!!!!
私のことなんかほっといていいから、逃げてください!!!!
お願い……!
竜先輩には無事でいてほしい……!!
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