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2巻閑話
閑話:王太子と妹と妻◆
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2巻冒頭、リシェル王女の婚約が決まった直後の王太子視点です。
♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢
「どうして私がガーゲルンにいかなきゃならないの!」
父上が辺境へ嫁ぐ命令を出した後、リシェルは予想通りに激怒してその鬱憤を周囲にまき散らした。祖母が甘やかして育てた妹たちは揃って我儘で驕慢に育った。どうせなら言うことを聞く人形のように育てればよかったのに。その方が周囲も本人も幸せだっただろう。親の言うことを最善だと信じ、言いつけ通りに良妻賢母を最上として動いてくれれば褒められて大事にされたんだから。
「殿下、どういたしましょうか?」
今日も朝からリシェルの侍女が面会を求めにやって来て侍従が困惑顔で尋ねてきた。私から父に取り成してほしいとリシェルが何度も面会を申し込んでくるからだけど、俺、そんなの相手にしていられるほど暇じゃないんだけど。途切れることなく予定が入っているんだぞ。そこに入り込まれたら俺の寝る時間なくなっちゃうじゃないか。
「放っておけばいいよ。一応父上に報告しといて」
そもそも俺に決定権なんかないんだから来るだけ無駄なんだよ。それに俺も父上と同意見だし。ヴォルフに嫁ぐなんて天地がひっくり返ったって無理なんだ。いや、領地で幽閉の白い別居婚ならありかもしれないけど。
でもヴォルフがリシェルに何の価値も見出していないから無理だろう。ロジーナの時は彼女の立場への同情と王家とランベルツへ恩が売れるから了承したけど、リシェルの場合は自業自得だし、こうならないために自分で動くことも出来た。それに彼女を娶っても利がないどころか害しか思い浮かばない。俺でも断るよ。
「さっさとガーゲルンに送るよう父上に言うかな」
毎日同じことを繰り返すなんて時間の無駄だし周りも迷惑だよね。後で父上に奏上しておくか。
リシェルのことは父上に振って終わったつもりの俺だったけれど、別方向から厄介事がねじり込んで来た。夜、私室のソファで一人酒を飲んでいた俺の元にやって来たのは妻のコルネリア。ミュンター侯爵の姉の娘でハイゼ伯爵家出の彼女はミュンター侯爵の養女として嫁いできた。
彼女には婚約していた伯爵令息がいたのに、それを無理やりなかったことにされて王太子妃になるよう命じられた哀れな女。それが彼女だ。ずっと元婚約者に心を残していることを俺が知っていることを彼女は知らない。
それでも、妃として王子を二人生んでその義務は果たしてくれたから文句はない。まぁ、出来れば王女が二人ほどいれば政略的に都合よかったけれど……アンジェリカやリシェルを見ていると不安しかないから無理に作ろうとも思わなかった。既に三十を越えたし、俺より一つ上の彼女にこれ以上の出産も望まないんだけど……彼女は定期的にこの部屋にやってくる。
「殿下、リシェル様のことですが……」
久しぶりに来たと思ったらその件か。心の中で小さくため息をついた。リシェルがまだ国にいた頃は殆ど交流がなかったのに、帰国してからはリシェルが彼女を誘うようになり、義姉妹としてはまぁまぁ仲が良くなった。理由は簡単、リシェルに味方がいないからだ。
「リシェルのことなら父上に言ってくれ。俺に決定権はないんだから」
「そうかもしれませんが……他国へ単身嫁がれた妹姫に対してあまりにも薄情ではありませんか?」
俺の足元に跪き見上げてそう告げる様に普通なら欲情もするのだろうが、他の男をいつまでも想い続けてそれを俺に悟らせた時点でそんな思いはすっかり失せた。しかもリシェル。鬱陶しいとしか思えない組み合わせに俺の酔いも急速に冷めていった。あ~あ、勿体ない……
「王族なら当然だろう。そもそも帰国すること自体異例なんだぞ」
興覚めにもほどがある。夫が死した後も残って我が国との間を取り持つのがあれに課せられた使命だった。それを温情で帰国を許したけど、実際はグレシウスでも持て余されたから。はっきり言って恥晒しでしかないんだけど。
「殿下、それはあまりにも……」
「だったらお前はどうだ? 俺が死んだら実家に戻るか?」
「そ、そんなこと! わ、私は殿下が亡くなった後もあなた様の妻です! そんなことはあり得ません!」
意外なことを言うな。てっきり実家に帰って幼馴染と……は無理か。彼も妻を迎えて子もいるから今更復縁なんて無理だよなぁ。
「お前は戻らないのか?」
「当然ですわ。戻ったとしてもまた誰かに嫁がされますから。私は死ぬまで貴方様の妻です」
うん、それが貴族女性ってもんだよな。贅沢が許される代わりに貴族は家のために自らを殺して生きる義務があるし。
「だったらリシェルにもそう言えばいい。実家に戻るということは王女として政略結婚も受け入れるということだ。違うか?」
俺の言いたいことが分かったのか、コルネリアが俯いた。高位になればなるほど人間として扱われないんだよ。そりゃあ下位貴族や平民だって自由に相手を選べるわけじゃないけど、それ以上に俺たちは国や領地のための道具なんだぞ? 嫌なら身分を捨ててどこへでも行けばいい。
「お前は姉としてリシェルを諭す側だ。立場を忘れるな」
「は、はい……」
不満そうだけど否やとは言えないよな。言えば自身の立場を否定するも同然だから。
「コルネリア」
「はい?」
「……王太子妃を辞めたいか?」
「え?」
ふと浮かんだ意地の悪い質問は俺自身への問いかけだったかもしれない。王太子を辞めたいか? 何度も浮かんでは消えた問いの答えなど決まっているが、果たして想う男がいる彼女はどうだろうか。
「わ、私は……」
顔が青ざめ声が震える。もしかして開けてはいけない禁断の箱を開けちゃったか?
「私は、そんなことを思ったことなどございません」
両手を胸の前できつく組みながら返ってきた答えは意外だけど想像通りで。そりゃあ俺の前で辞めたいなんて言えないよな。我ながら意地が悪いと思うがやさぐれた心が止まらない。
「そうか」
「で、殿下、私は……」
「リシェルのこと、頼んだよ」
これ以上会話を続けるのが面倒で彼女の言葉を遮るようにそう告げた。息を呑む音の後で小さくはいと告げると部屋を出て行った。わかってくれたと受け取っていいんだよな。辞めないと言うなら最期まで義務を果たしてくれ。心までは縛らないから。どうせ縛れないから。想い続けることで壊れずに済んでいるならそれでいいし。
タンタタン、タン、タタン、タン
指でテーブルを七回叩くと程なくして窓から濃灰に身を包んだ男が現れた。
「コルネリアも監視しておいてくれる?」
そう言うと無言で頭を下げた。手を払うとあっという間に窓の闇に消えていった。
「……道を踏み外すなよ」
愛しいと思うことはないけど、共に子を成し責務を負ってきた仲だ。出来ることならこのまま恙なく務めを全うして欲しいと思う。この年だと再婚を進められるだろう、それも厄介なんだよな。王妃になれる器のある令嬢を探すのって凄く面倒なんだから。身分や才能だけでなく性質が何よりも大事なんだ。母親の違う王子が生まれれば政争に繋がるし、それは国を弱体化させるかもしれないから野心の強い女は論外だ。やっと祖父のやらかしの尻拭いが終わりそうなんだから今から新しい火種なんかいらない。平和が一番なんだよ。
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「どうして私がガーゲルンにいかなきゃならないの!」
父上が辺境へ嫁ぐ命令を出した後、リシェルは予想通りに激怒してその鬱憤を周囲にまき散らした。祖母が甘やかして育てた妹たちは揃って我儘で驕慢に育った。どうせなら言うことを聞く人形のように育てればよかったのに。その方が周囲も本人も幸せだっただろう。親の言うことを最善だと信じ、言いつけ通りに良妻賢母を最上として動いてくれれば褒められて大事にされたんだから。
「殿下、どういたしましょうか?」
今日も朝からリシェルの侍女が面会を求めにやって来て侍従が困惑顔で尋ねてきた。私から父に取り成してほしいとリシェルが何度も面会を申し込んでくるからだけど、俺、そんなの相手にしていられるほど暇じゃないんだけど。途切れることなく予定が入っているんだぞ。そこに入り込まれたら俺の寝る時間なくなっちゃうじゃないか。
「放っておけばいいよ。一応父上に報告しといて」
そもそも俺に決定権なんかないんだから来るだけ無駄なんだよ。それに俺も父上と同意見だし。ヴォルフに嫁ぐなんて天地がひっくり返ったって無理なんだ。いや、領地で幽閉の白い別居婚ならありかもしれないけど。
でもヴォルフがリシェルに何の価値も見出していないから無理だろう。ロジーナの時は彼女の立場への同情と王家とランベルツへ恩が売れるから了承したけど、リシェルの場合は自業自得だし、こうならないために自分で動くことも出来た。それに彼女を娶っても利がないどころか害しか思い浮かばない。俺でも断るよ。
「さっさとガーゲルンに送るよう父上に言うかな」
毎日同じことを繰り返すなんて時間の無駄だし周りも迷惑だよね。後で父上に奏上しておくか。
リシェルのことは父上に振って終わったつもりの俺だったけれど、別方向から厄介事がねじり込んで来た。夜、私室のソファで一人酒を飲んでいた俺の元にやって来たのは妻のコルネリア。ミュンター侯爵の姉の娘でハイゼ伯爵家出の彼女はミュンター侯爵の養女として嫁いできた。
彼女には婚約していた伯爵令息がいたのに、それを無理やりなかったことにされて王太子妃になるよう命じられた哀れな女。それが彼女だ。ずっと元婚約者に心を残していることを俺が知っていることを彼女は知らない。
それでも、妃として王子を二人生んでその義務は果たしてくれたから文句はない。まぁ、出来れば王女が二人ほどいれば政略的に都合よかったけれど……アンジェリカやリシェルを見ていると不安しかないから無理に作ろうとも思わなかった。既に三十を越えたし、俺より一つ上の彼女にこれ以上の出産も望まないんだけど……彼女は定期的にこの部屋にやってくる。
「殿下、リシェル様のことですが……」
久しぶりに来たと思ったらその件か。心の中で小さくため息をついた。リシェルがまだ国にいた頃は殆ど交流がなかったのに、帰国してからはリシェルが彼女を誘うようになり、義姉妹としてはまぁまぁ仲が良くなった。理由は簡単、リシェルに味方がいないからだ。
「リシェルのことなら父上に言ってくれ。俺に決定権はないんだから」
「そうかもしれませんが……他国へ単身嫁がれた妹姫に対してあまりにも薄情ではありませんか?」
俺の足元に跪き見上げてそう告げる様に普通なら欲情もするのだろうが、他の男をいつまでも想い続けてそれを俺に悟らせた時点でそんな思いはすっかり失せた。しかもリシェル。鬱陶しいとしか思えない組み合わせに俺の酔いも急速に冷めていった。あ~あ、勿体ない……
「王族なら当然だろう。そもそも帰国すること自体異例なんだぞ」
興覚めにもほどがある。夫が死した後も残って我が国との間を取り持つのがあれに課せられた使命だった。それを温情で帰国を許したけど、実際はグレシウスでも持て余されたから。はっきり言って恥晒しでしかないんだけど。
「殿下、それはあまりにも……」
「だったらお前はどうだ? 俺が死んだら実家に戻るか?」
「そ、そんなこと! わ、私は殿下が亡くなった後もあなた様の妻です! そんなことはあり得ません!」
意外なことを言うな。てっきり実家に帰って幼馴染と……は無理か。彼も妻を迎えて子もいるから今更復縁なんて無理だよなぁ。
「お前は戻らないのか?」
「当然ですわ。戻ったとしてもまた誰かに嫁がされますから。私は死ぬまで貴方様の妻です」
うん、それが貴族女性ってもんだよな。贅沢が許される代わりに貴族は家のために自らを殺して生きる義務があるし。
「だったらリシェルにもそう言えばいい。実家に戻るということは王女として政略結婚も受け入れるということだ。違うか?」
俺の言いたいことが分かったのか、コルネリアが俯いた。高位になればなるほど人間として扱われないんだよ。そりゃあ下位貴族や平民だって自由に相手を選べるわけじゃないけど、それ以上に俺たちは国や領地のための道具なんだぞ? 嫌なら身分を捨ててどこへでも行けばいい。
「お前は姉としてリシェルを諭す側だ。立場を忘れるな」
「は、はい……」
不満そうだけど否やとは言えないよな。言えば自身の立場を否定するも同然だから。
「コルネリア」
「はい?」
「……王太子妃を辞めたいか?」
「え?」
ふと浮かんだ意地の悪い質問は俺自身への問いかけだったかもしれない。王太子を辞めたいか? 何度も浮かんでは消えた問いの答えなど決まっているが、果たして想う男がいる彼女はどうだろうか。
「わ、私は……」
顔が青ざめ声が震える。もしかして開けてはいけない禁断の箱を開けちゃったか?
「私は、そんなことを思ったことなどございません」
両手を胸の前できつく組みながら返ってきた答えは意外だけど想像通りで。そりゃあ俺の前で辞めたいなんて言えないよな。我ながら意地が悪いと思うがやさぐれた心が止まらない。
「そうか」
「で、殿下、私は……」
「リシェルのこと、頼んだよ」
これ以上会話を続けるのが面倒で彼女の言葉を遮るようにそう告げた。息を呑む音の後で小さくはいと告げると部屋を出て行った。わかってくれたと受け取っていいんだよな。辞めないと言うなら最期まで義務を果たしてくれ。心までは縛らないから。どうせ縛れないから。想い続けることで壊れずに済んでいるならそれでいいし。
タンタタン、タン、タタン、タン
指でテーブルを七回叩くと程なくして窓から濃灰に身を包んだ男が現れた。
「コルネリアも監視しておいてくれる?」
そう言うと無言で頭を下げた。手を払うとあっという間に窓の闇に消えていった。
「……道を踏み外すなよ」
愛しいと思うことはないけど、共に子を成し責務を負ってきた仲だ。出来ることならこのまま恙なく務めを全うして欲しいと思う。この年だと再婚を進められるだろう、それも厄介なんだよな。王妃になれる器のある令嬢を探すのって凄く面倒なんだから。身分や才能だけでなく性質が何よりも大事なんだ。母親の違う王子が生まれれば政争に繋がるし、それは国を弱体化させるかもしれないから野心の強い女は論外だ。やっと祖父のやらかしの尻拭いが終わりそうなんだから今から新しい火種なんかいらない。平和が一番なんだよ。
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